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一昨日、東京、吉祥寺、西公園は何日ぶりかの積雪の朝を迎えました。
その後の陽気と雨ですっかり融けてしまうまで、雪遊びに興じる子どもたちのにぎやかな声がその日はしばらく店内にまで聞こえていました。
ところで、明日の3月3日はお雛祭りですね。
上:香蘭社盃洗※完売しました
(2800円、昭和戦前、径約12,5㎝・高さ約9,5㎝)
下:桃型小皿※完売しました
(400円、大正、径約6㎝・高さ約2㎝)
雛祭りでは桃の花を飾って女の子の成長を祈りますが、
桃は中国では、邪気を払い、長寿をもたらす神仙の木として知られています。
陽刻染付雲鶴図桃型小皿
(1,800円、江戸幕末、径約8㎝・高さ約2㎝)
※完売しました
※完売しました
日本においても、桃は鬼払いの霊木とされ、
花と実には魔除けの力があると信じられてきました。
「延命長寿」のほか、「豊穣多産」の意が込められ、
三柑の実のうちの一つであり、
桃モチーフのお品物は女子におすすめです!
また3月3日は金魚の日でもあります。
青磁金魚図盃洗
(5,500円、大正、径約12,5㎝・高さ約6㎝)
※完売しました
※完売しました
江戸時代は後期頃、
3月3日に雛壇に金魚を飾る風習があったことに由来するそうです。
愛嬌のある表情です!
金魚は〈チンユイ〉と発音し、
これは中国語の“お金が余るほどある豊かな状態”という意味の、
「金余」と同じ発音であることから、
金魚は『豊かさ』、『幸福』の象徴とされてきました。
また中国の風水では、赤色は幸運を呼び、
黒色は邪気を吸い込むという意味があり、
そのどちらにも当てはまる金魚は、もっとも人気の高い文様でもあります。
…閑話休題、
それでは本日も選りすぐりの新入荷のお品物をご紹介してまいります!
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古印判(紙刷り印判)入り隅長角皿
6Pセット 38,000円(江戸中期)
(3客の口縁部に小キズ有り)
縦横約9,5cm×16,5cm・高さ約3cm
※完売しました
本日最初にご紹介の品物は、
江戸中期の古印判(紙刷り印判)による入り隅長角皿です。
表面は、古印判(紙刷り印判)による総柄
(器面全体が一つの柄での描き込み)
で、菊に流水模様でしょうか、きれいに施されています。
素朴で清楚な感じが上品な印象を与えます。
裏面の周囲4ケ所をめぐる唐草は古伊万里独特のもので、
花があしらわれております。
残念ながら、6客のうち3客の口縁部に小キズと、高台ホツがございます。
また、口縁部にキズがないものでも、高台ホツがある等、
考慮いたしまして、お値段をお引きしております。
しかしながら、店主によりますと、
この大きさの古印判(紙刷り印判)の入り隅長角皿は、
あまり見ないものであり、お料理に使い易く、おすすめいたします。
染付貝図6寸皿 5Pセット 25,000円(うち1客に高台ホツ有り)
(江戸中期)
径約16cm・高さ約2cm
※完売しました
同じく江戸中期の頃の時代の、
貝の文様が何とも大胆でモダンな6寸皿が入荷しました。
表面は、貝と波濤文で、ダイナミック、そして強い躍動感を感じ、
他にない表現です。
裏面の周囲をめぐる唐草も、古伊万里独特のものです。
上手の品として、目を立てて焼いた跡があります。
サイズは何かと使い勝手が良い、人気の6寸皿で、
さらにこちらは薄づくりに出来ており、大変軽いです。
残念ながら、5客のうち1客に高台ホツがあり、
そのぶん、お値段はお引きしております。
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染付タコ唐草7寸皿 5Pセット 65,000円
(江戸幕末)
径約21cm・高さ約4cm
1月27日のブログで、
この度、7寸皿が入荷しました。
タコ唐草は大変お料理映えする文様として、
人気も高く、当店でもおすすめしております!!
表面は、細密で、ていねいな描き込みのタコ唐草が施され、
とても上品な印象を受けます。
縁は輪花になり、裏面の周囲には幕末伊万里独特の唐草がめぐります。
是非、お料理を盛り付けて、楽しんで頂きたく思います。
お料理映えすること間違いなしです。
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青磁に染付山水図なます皿 5Pセット 15,000円
(江戸後期)
径約14cm・高さ約5cm
※完売しました
シンプルで優雅な雰囲気のなます皿が入荷しました。
青磁の発色が美しく、縁は輪花と優雅な雰囲気です。
高さ約5cmと深さがありますので、何を盛り付けるのにも大活躍です。
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染付山水図7寸皿 5Pセット 12,000円
(江戸後期)
径約21cm・高さ約3,5cm
※完売しました
※完売しました
同じく江戸時代は後期頃のシンプルな山水の絵柄のお品物が入荷しました。
縁は輪花で、口紅(銹釉)が引いてあり、画面を引き締めています。
表面に描き込まれた漢詩は2種あり、5客セットのうち、
4客は上写真の漢詩が描きこまれております。
1客だけ、こちらの漢詩が描き込まれています。
目の前にその風景が浮かんでくるような詩ですね。
(※こちらのお品物はどれにもフリモノがあるので、お安くなっております。)
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染付ボタン図鍔縁なます皿 5Pセット 19,000円
(江戸後期)
径約15,5cm・高さ約4cm
※完売しました
なます皿としては凝った形状であり、文様構成、呉須のグラデーション等、
多彩な魅力を持った、同じく江戸時代は後期頃のお品物をご紹介します。
鍔縁の口縁部表面の唐草文様は墨弾きの技法を凝らしており、
呉須のグラデーションの美しさをより引き立てております。
見込み部分は川に渡された橋が画面に動きのある変化を加えると同時に、
アクセントとなり、さらに風になびいているかのようなボタンの葉が、
詩情を添えます。
裏面には蝶の可愛らしい描き込みが。
縁は鍔縁で輪花、と凝った造りになっております。
口縁が帽子のひさしのように横に張り出している形状を、
鍔縁(つばぶち)といいます。
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色絵幾何学文小皿 5Pセット 12,000円
(江戸後期)
径約10,5cm・高さ約2,5㎝
※完売しました
本日最後にご紹介のお品物は可愛らしさ満点の小皿でございます。
縁は輪花で、金彩が施されており、華やかです。
幾何学文は3種、刺繍のようで可愛いです!
裏描きの呉須の分量が絶妙です。
こちらの小皿に中道通り店スタッフのイタリア旅行のお土産のガナッシュをのせてみましたら、…可愛いです!
さすがイタリア!なお洒落な包み紙です。
ガナッシュは複雑で濃厚で魅惑的なお味でした。
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