いつもブログをご覧頂きましてありがとうございます。
今朝、吉祥寺PukuPuku西公園前店のすぐ近くのお宅の蝋梅(ロウバイ)が、真冬に満開の花を咲かせている様子に、しばし足を止めて見入ってしまいました。
蝋梅は中国原産の落葉樹で、日本には17世紀頃に導入されたと言われています。
また、ロウバイの名前は花の色が蜜蝋(みつろう)に似ているからとか、花の質感がろう細工のようだからとか諸説があるようです。
学名のキモナンサスはギリシア語で「冬の花」を意味するそうです。
身に沁みる寒さが続きますが、皆様、お風邪など召されませんよう、お身体をお大事になさってくださいね。
それでは本日も新入荷のお品物をご紹介いたします!
_________________
・花唐草7寸皿 1客 15,000円
(江戸中期)
径約21,5cm・高さ約3cm
※完売しました
本日最初に御紹介の品物は、前回に特集しました、タコ唐草と人気を二分する、花唐草の染付の7寸皿です。
花唐草は高嶺の花と思われますが、今回、御紹介のものは、価格的にはリーズナブルと思います。
表面は、〝やや力強い”花唐草の図柄が周囲をめぐり、中央には古伊万里ではおなじみの五弁花を配しております。
裏面の周囲をめぐる唐草も、古伊万里独特のものです。
時代的には、江戸中期の1700年代の前半頃のものと思われます。
1700年代の前半頃といえば、1716年に徳川吉宗が8代将軍に就任すると、第6代将軍・徳川家宣時代からの側用人であった間部詮房や新井白石を罷免し、側用人政治から将軍親政に復し、また、紀州藩主としての藩政の経験を活かし、水野忠之を老中に任命して財政再建を始めた時代です。(享保の改革)
吉宗は好奇心の強い性格で、キリスト教関連以外の書物に限り、洋書の輸入を解禁とし、長崎を中心に蘭学ブームが起こりました。
さらに享保13年(1728年)6月には、自ら注文してベトナムから象を輸入し、長崎から江戸まで陸路で運ばせ、江戸に象ブームが巻き起こったといいます。
縁は輪花になり、やや端反った造りとなっております。
先に〝やや力強い”花唐草、と申しましたのは、力強さが魅力なのはタコ唐草であり、本来、花唐草は優雅さがその魅力です。
ただその様な花唐草が描かれた上手のものは、もう少し古い、1600年末頃のものです。
それらは現在でも、非常に高価で、使用するには躊躇してしまうお値段だと思います。
ちなみに、バブル期には、業者の市場(オークション)で、その手の7寸皿だと5枚セットで100万円でも買えなかったそうです。(小売りはそれ以上です…。)
景気の悪いなか、古伊万里も相場が本当に安くなっている今ですので、お求め易いお値段になっていると思います。
また、私の個人的な感想ですが、料理映えがするのは、その力強さゆえ、タコ唐草の方が上であり、花唐草は観賞、あるいは繊細なお料理向きだと思います。
こちらの花唐草のお皿、逆に色々なお料理と相性は良いのかもしれません。
花唐草をお探しの方、是非、この機会をお見逃しなきよう、おすすめいたします。
_________________
・染付見込みシダ図6寸皿 5客セット(状態の良いもの) 48,000円
※バラ売り有 1客 9,500円
(江戸中期)
径約18,5cm・高さ約3cm
※5客組は完売しました
同じく、江戸中期の染付の、先の花唐草より気持ち径の小さい皿が入荷いたしました。
細やかな描き込みが施され、とても上品なお品物です。
天地を気にせず、お使い頂ける文様構成です。
見込みにはシダの葉が放射状に描かれておりますが、シダの葉とシダの葉の間の素地の白色部分に着目すると、何かのマークのようにも見え、強く目を引かれて面白いです。
立ち上がりは浅く、また縁部は輪花で、程よく厚みを持った造りになっており、存在感を引き立たせております。
表側面にはふんわりと撫子(なでしこ)の花でしょうか。
その周囲は柔らかな線で埋め尽くされており、優しげな印象を添えております。
線と面で構成された隙の無い文様と呉須のグラデーションがとてもきれいです。
裏面には「富貴長春」、上手の品として、目を立てて焼いた跡があります。
裏側面には二重線にダミ埋めされた唐草文様が描かれております。
_________________
・染付竹と桃図なます皿 5客セット(状態の良いもの) 17,500円
※バラ売り有 1客 3,500円
(江戸中期)
径約14cm・高さ約3,5cm
※完売しました
同じく時代は江戸中期の染付、なます皿が入荷いたしました。
縁部は輪花で、端反った造りになっております。
見込みには五弁花、側面には竹と、竹が十字に交差した先に桃の実でしょうか。
竹と桃という面白い組み合わせです。
竹は、松、梅とともに冬の寒さに耐える歳寒三友の一つとして、中国で古くから愛され、日本にも伝わり、竹文様は、松、梅とともに吉祥文の一つとして広く親しまれています。
また桃の実は長寿を示す吉祥図案です。
裏側面には流れるような線で唐草文様が描かれております。
_________________
・陽刻に染付尺皿 フリモノ有 9,500円※完売しました
(江戸後期)
径約30cm・高さ約5.5cm
本日最後に御紹介の品物は、江戸時代は後期、天明寛政期(1781~1789)の尺皿です。
表面が陽刻と染付による装飾、裏面はごくシンプル、という天明寛政期の典型的な造りであり、同じような造りで五寸皿、なます皿、向付等見かけます。
天明寛政期は伊万里の造り込みが良くなり、手が上がる時代です。
縁は鍔縁(つばぶち)の造りとなっております。
このように口紅が施されると、全体の雰囲気が引き締まって見えます。
表面、見込み中央部を除いた周囲の画面が10分割され、2種の文様を交互に配しております。
ひとつは扇が上下に二面、下側は日の丸の扇面です。
こちらは熨斗でしょうか。
見込み中央部には何やら個性的な文様が染付で表され、存在感をぐっと際立させております。
残念ながら、フリモノが2ケ所あり、そのためにお値段がお安くなっております。
フリモノは窯壁や窯道具や薪の灰などによって、表面に黒点や極小さい突起がある状態で焼けたもののことをいいます。
_________________
以上、お品物のご紹介でした。
いつもブログをご覧頂きましてありがとうございます。
次の更新は2月3日(金)となります。
今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。