お知らせ


2012年1月6日金曜日

<新入荷>図変わり小皿・染付小向付




新年あけましておめでとうございます。

2012年も、古美術福重と吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店、共によろしくお願いいたします。


年明けはイベントも多く盛り上がる時期です。

昨年末のお知らせにも載せましたが、骨董ジャンボリーが本日から開催です!


皆さまのお越しをお待ちしております!


期間内も、吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店は通常営業しております。


新年初のブログ写真は店主のお庭で生った、甘くておいしいもぎたてのポンカンをベロ藍鉢※完売しました(8500円、明治前期、見込みにキリン、見込み側面に竹・梅・ボタン図、径約23cm・高さ約7.5cm)と合わせてみました。


ポンカンと言えば、ミカン属ミカン類ですが、橘(タチバナ)も同じ分類に属します。

橘は数少ない日本発祥の吉祥樹で、理想郷『常世の国』の果実であると伝えられ、『長寿』『子孫繁栄』を象徴する植物として王朝の人々にも愛されました。

お正月の鏡餅に実を乗せるほか、雛祭りの飾り木でもあり、婚礼の調度品にも用いられる意匠です。

それではおめでたい気分のままで、新入荷の商品をご紹介いたします!
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・金魚図小皿 1,300円
(大正) 
径約13cm・高さ約2.5cm
※完売しました


まずはこちら、金魚と言えば、吉祥寺PukuPukuのシンボルキャラクターですが、今回なんとも存在感のある金魚が描かれた小皿が入荷いたしました!




中国では魚のことを「余」と書いて、〈ユイ〉と発音します。

金魚は〈チンユイ〉と発音し、これは中国語の“お金が余るほどある豊かな状態”という意味の「金余」と同じ発音であることから、金魚は『豊かさ』、『幸福』の象徴とされてきました。
 
また中国の風水では、赤色は幸運を呼び、黒色は邪気を吸い込むという意味があり、そのどちらにも当てはまる金魚は、もっとも人気の高い文様でもあります。




愛嬌のある表情です。

手描きによるものですので、一点一点、金魚の表情はもちろん、大きさ、動きも微妙に異なります。

『富』の象徴とされた金魚文様はお金に結びつく運を鋭く見極める能力や、決断する能力をもたらすそうです。

新年、一押しの商品です!


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・染付周囲に筆図小皿 700円(900円
(明治前期) 
径約12cm・高さ約2cm
※完売しました

すっきりとシンプルな雰囲気の中に、なんとも愛らしく筆が描かれた染付小皿です。

   
こちら、お皿の周りに一定幅の縁がある“リム皿”は、盛り付けたお料理、乗せた物が強調されて、洗練された雰囲気になる気がします。

筆が躍っているかのようです!

筆と言えば、2012年も、吉祥寺PukuPuku西公園前店は、毎週2回(火・金)、筆を尽くして、ブログを更新してまいります!

ご高覧のほど、お願い申し上げます。



見込みの描き込みは『高第笔登』と読むのでしょうか。



裏側面には3カ所、上部写真のような描き込みがございます。

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・左:銅印判見込みに八弁花と周囲に花図小皿 600円※完売しました 
(明治後期~大正) 
径約11cm・高さ約2cm

・右:銅印判花の唐草図5寸皿 800円※完売しました
(明治後期~大正) 
径約16cm・高さ約2.5cm

どちらも、およそ100年前のものとは思えない、どこか洋風でモダンな模様であるとともに、大きさ、形状からして、とにかくいろいろ出番が多そうです。

用と美をしっかり兼ね備えて、食卓が華やかになります。


まずは左手の小皿からご紹介します。

『かわいい』がいっぱいのお皿です。

真ん中に焼き菓子や和え物を盛り付けてはいかがでしょうか。


点でつながれた8角形と側面の花模様が、盛り付けのアクセントになりそうです。


色や(濃い・薄い)、一部かすれがあったり、版が一部とれている部分があるなど、一点一点、若干異なります。


お次は右手の5寸皿です。

銅印判らしい繊細な雰囲気です。

花の唐草模様がまるでレースのようです。

おにぎりやパンをのせたり、取り分け皿としても、食卓に欠かせない寸法です。

シンプルな器の中に1枚プラスすると、アクセントにもなりそうです。


縁までしっかり模様が入っておりますので、お料理映えしそうです。

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・染付よろけ図小向付 800円 
(明治前期) 
径約8cm・高さ約4.5cm
※完売しました

本日最後のご紹介は繊細な筆致の小向付です。

よろけ縞(よろけじま)とは、波状の曲線の縞のことで、よろけたように表された縞のことですが、こちらの小向付はそのよろけ文様をなんとも面白く、モダンに取り入れております。


見込み中央の『寿』を中心に据えて円で囲み、放射状の文様のあちこちによろけ文様を組み込んでおり、なんともにぎやかで、動きを感じます。


口が薄作りなので口当たりが良く、煎茶碗としてもお使い頂けるかと思います。


側面から裏面にかけても、しっかり描き込まれております。

簡略化された四方襷が気の利いたアクセントになっています。


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以上、お品物のご紹介でした。




冒頭で登場したポンカンですが、 『三柑(さんかん)の実』を意識してコーディネートしてみました。
(銅印判桃図小皿、ザクロ模様の手ぬぐいはスタッフ私物です)

「三柑の実」とは、桃・橘・ザクロのことです。

桃は「厄除け」、橘は「金運」、ザクロは「健康運」を表し、幸運へ導くと風水ではいわれています。

この新しい年が皆さまにとってより佳き年となりますよう心より祈念いたします。 


いつもブログをご覧頂きましてありがとうございます。
次の更新は10日(火)となります。

今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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