気持ちの良い秋晴れの日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
上は西公園で咲いていましたひまわりです。このひまわり、夏を過ぎても頑張り続けて、先月お花が一度枯れていたのですが、11月になってもまた新しい花をつけていました。日当たりの良さがこのひまわりを保たせているのでしょうが、花の頑張りをねぎらいたい気持ちと、温暖化を心配する気持ちとが半々になって、正直複雑です。
さて、今月最初の更新は、新しく入ったお品物のご紹介です。
そろそろ年末年始の器のご用意をお考えかも、と思い漆器も少しご紹介したく思います。
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・鉄釉 ふくら雀形小皿 1,500円
(明治前期) 径約10cm・高さ約2.5cm※完売しました
まずは丸さが可愛らしい、雀の形の小皿のご紹介です。
染付でこの形はたまにあるのですが、鉄釉がけは珍しく、おそらく瀬戸・美濃焼きの系統と思われます。
寒さに羽根をふくらませた、「ふくら雀」と呼ばれる形。「福良」と当て字して、おめでたい図柄とされます。振袖の帯をこの形で結ぶことも。
素朴な色合いの鉄釉が、雀の形とぴったりですね。
羽根が細かく表現されています。
丸い頭はなんだかひねれそうです……。
ここを持ち手にすると使いやすく、実用的でもあります。
こちらは尾羽根の部分。本物の雀も、こんな感じですよね。
ひっくり返すとこんな形です。頭の部分がぽこっとへこんでいます。
型を使って成型しているので、この仕上がりになるのです。
お茶請けやナッツをのせたり、珍味を盛ったりしても。
そのまま見ていても可愛い小皿です。
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・上 蒔絵 孔雀と牡丹図蓋付き椀 1,000円
(明治後期~大正) 径約12.5cm・高さ約9cm・下 蒔絵 鳳凰羽根図蓋付き椀 1,500円
(明治後期~大正) 径約12.5cm・高さ約8cm
※すべて完売しました
年末年始が迫ってまいりました。おめでたい気分を盛り上げてくれる、漆器もご用意しております。
状態の良い、朱塗りのお椀を2点、ご紹介いたします。
朱塗りは黒のものと違って、変色が起こりにくいため、気兼ねなく使って頂けます。
まずは鳳凰の絵柄から。
流麗な羽から、鳳凰だとは分かるのですが、頭がありません。
こちら、どうやら伎楽や雅楽の鳳凰の衣装を描いているようです。
蓋の裏に鳳凰の尾羽根が続きます。なかなかにくい絵付けですね。
金もよく見ると白っぽい金とで2色使っています。
金の縁どりもしっかり残っていますね。箸キズなどもなく、非常に良いコンディションです。
比較的深めのつくりです。
漆器は今の食生活に対してやや小ぶりのものが多いのですが、こちらは小ささを気にせず使って頂けそうです。
客数も多めにご用意できましたので、お料理屋さんにもおすすめです。
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先ほどの鳳凰に負けない、孔雀に牡丹の絢爛な蒔絵です。
金がこってりしています。
きちんと黒で孔雀の黒目とアイライン(?)を入れてあります。
牡丹の花の繊維や葉脈も、重ね塗りで見事に出しています。
お手頃な蒔絵のお椀は、お吸い物や炊き合わせなどに。
あでやかに使って頂きたい器です。
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・染付 福寿字蓋付き碗 800円
(明治後期~大正)径約10cm・高さ約8.5cm※完売しました
最後に昔懐かし?のどんぶりを思い出す、蓋付き碗を。
トリコロールのような青の色分けも面白いです。
ざっくりとした絵柄から、大きめに見えますが、大きさは標準的なお碗です。
肌はやや青みがかかった白磁で、清潔感があります。
「福寿」の文字が続いています。いかにもおめでたい。
白地に「福寿」の文字と、水色、濃い藍に渦(?)のパターンを繰り返しています
見込みは真っ白で、縁に四方襷(よもだすき)が入ったシンプルなデザイン。
白いご飯がおいしそう。
お赤飯にも合いそうですね。
以上、新しい入荷のお品をご紹介いたしました。
店頭でもお正月を考えて、とおめでたい図柄や色絵の器をお探しの方がよくいらっしゃるようになりました。今後のブログでも華やかなものをご紹介できたら、と思っております。
次回更新は11月4日、金曜日を予定しています。どうぞお楽しみに!
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