お知らせ


2011年11月15日火曜日

<新入荷>吹き墨うさぎ図小皿・色絵龍図刺身皿・色絵龍図なます皿五客組など


昨夜は冷たい雨が降りました。一日一日と冬の訪れを感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?西公園の木々も、雨でほこりが洗われ、鮮やかな色の葉っぱを風に揺らしています。


一昨日の日曜日まで開催していました4日間のSALE、お越しくださいましたお客様、どうもありがとうございました!途中冷たい雨の日もありましたが、特に土日にはたくさんのお客様にご来店頂きました。「日頃気になっていたけど……」とご執心のお品物を購入された方もあり、活用して頂けて嬉しい限りです。
変則的な時期にしておりますSALE、次回の予定は未定であります。決まりましたら必ずお知らせいたしますので、ブログをぜひチェックなさってください~。


さて、今回のブログも新しく入荷いたしましたお品物のご紹介です。
彩り豊かな器たちが、今回も集まっています!


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・吹き墨 うさぎ図小皿 900円
(大正~昭和戦前) 径約13cm・高さ約2.5cm
※完売しました

うさぎ好きの方にぜひ、のお皿をまずご紹介いたします。
絵本のページをそのまま小皿にしたような器です。


裏はシンプルな白です。



六弁のお花をかたどり、カップソーサーのように見込みが少し段になっています。
縁の落ち着いた赤が愛らしさを添えます。


フラダンスを踊っているような、くねっとしたうさぎ。
左隣に後ろ向きをしているのもいます。


上にはお月さまが。三日月のように入れた金のラインがにくいです。


こちらは別の器です。吹き墨は型を使ってエアブラシのように絵柄をつけていく技法です。
一枚一枚絵柄の感じが変わっていて、お好みのを選ぶのも楽しいですよ。


お好きな方にはたまらないうさぎの小皿。
お手に取ってご覧いただきたい一枚です。

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・色絵 龍図刺身皿 13,000円
(江戸中期) 径約12×21cm・高さ約4cm
※完売しました

来年の年賀状の絵柄はお決まりですか?
お悩みの方にご覧頂きたいお皿をご紹介いたします。
何とも迫力のある龍の絵柄のものです。 


見込みに双龍。鱗の描写がなく、たなびく雲のようなラインが面白いです。


牙も爪もないのでどこかユーモラス。
主線に使われた金彩も綺麗に残っています。


この器の絵付けのもう一つのポイントは、四隅の逆たこ唐草。
たこ唐草が白黒反転したものです。描くのも難しいので、稀少な絵柄とされます。


また、四隅をただの角にせず、くっと入れ込んでいるのも凝ったつくりです。


垣根に菊が咲いています。
丸くデフォルメされた、「まんじゅう菊」と呼ばれる菊です。


こちらも赤と緑の色を効果的に絵付けしています。
エメラルドグリーンの色合いが綺麗ですね。



後ろには「富貴長春」の銘が。
富貴は牡丹、長春は薔薇のお花を指します。


外側にはたこ唐草とお花が。



どーん、と音が聞こえてきそうな存在感です。
逆たこ唐草+来年の干支、龍と何とも豪華な一品です。
五客組とはならなかったので、稀少なものではありますが、1点13,000円とお手頃にしております。 

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・色絵 龍図なます皿 五客組 22,000円
(江戸中期) 径約14cm・高さ約4.5cm
※完売しました

龍の絵柄のものを続けて。
こちらも江戸の迫力ある手のものです。


先ほどの龍と比べ、強そうな龍です。
細かいところをじっくり見てまいりましょう。


くわっと開かれた口。だみの濃淡を活かした鱗の表現も見事です。


とっても龍らしい。
宝珠をしっかり握りしめています。


雲を押しのけた爪。
施された金彩も美しいです。


このなます皿、六弁のお花の輪花にかたどられています。
単純な輪花にせず、きゅっと花びらの先を引っ張ったつくり。
キズになりやすい形なのですが、こちらは完品で非常に良い状態で出てきました。


裏面の銘は、おなじみ「成化年製」。


内側の絵付けに合わせ、雲間の宝珠?月でしょうか?
面白い絵柄が入っています。


五客組とは別で、1点だけ、単品のものがございます。
金直しをしてあるので1,800円とお買い得です。


漆で割れた器を繋げて金粉を施す金直し。
現代ではなく、当時なされたものだと思われます。
まるで絵柄のひとつになっているのが見事です。


ぜひ店頭で絵付けの良さをお確かめ頂きたいお品です。
来年の年明けの席を見事に彩ってくれそうなお品です。

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・染付 見込みに花図なます皿 五客組 16,000円
(江戸幕末) 径約14.5cm・高さ約4.5cm
※完売しました

濃厚な絵柄のものが続きましたので、今度はあっさりしたものを。
白と藍のコントラストが素敵ななます皿を揃いでご用意いたしました。


輪花の縁に呼応するかのようなミルククラウン状の青い波?が素敵です。


清楚な藍と白の組み合わせに、鉄釉の縁がアクセントになっています。


見込みは五弁のお花。桔梗でしょうか。
中央の感じは鉄線(=クレマチス)に似ていますが、鉄線は六弁で描かれるので……。


裏に描き込みはなく、真っ白です。


今にはない、江戸期のモダンなセンスが光るお皿。
当時の文化の高さに想いをはせたいお品です。
シンプルなので、洋食にお使いになっても良さそうです。

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 ・上:染付 みじん唐草・見込みに麒麟図なます皿 2,200円※完売しました
(明治前期) 径約15cm・高さ約5cm
 ・下:白磁 菊型なます皿 2,200円※完売しました
(江戸幕末) 径約13.5cm・高さ約3.5cm



最後に1枚ずつお売りしているなます皿をご紹介します。
上がりの綺麗なものがまとまって入荷いたしました。


人気のみじん唐草に、おめでたい麒麟が見込みに描かれたなます皿です。


鳳凰と並ぶ格の高い獣、麒麟。
ビールでもおなじみですね。


高台もしっかりしており、安定感のあるなます皿です。


縁には仏具の装飾であしらわれる瓔珞(ようらく)の文が、レースのようで綺麗です。
そして宝づくしから隠れ笠と巻物が描かれています。
隠れ笠はこれを被ると見えなくなり、隠れ蓑と一緒に使えば全身透明人間になれるお宝。
巻物は仏教などの経典を意味しています。
なます皿で外側にここまで書き込みがしっかりなされるのは珍しいのでは?


色合いくっきり、土にも艶がある綺麗な仕上がりです。


おすすめの1枚です。
なます皿と聞いてイメージされるより、やや浅めかもしれません。
菊の形のとても上品なデザインです。


見込み部分は型で菊が押しこめてあります。
つるりとした、綺麗な肌です。

  
写真によって色の感じが違ってしまいましたが、こちらが本物に一番近い色です。
縁には鉄釉。
とっても薄い立ち上がりです。


真っ白でふりものもなく、良い仕上がり。
江戸中期の白磁は非常に高値で出るのですが、こちらは時代が下る分、低めのお値段です。


薄手で軽く、持ちやすい、言うことなしのなます皿。
モダンなデザインですので、洋皿の間にあっても違和感ありません。
毎日の食卓で活躍してくれそうな器です。

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以上、お品物のご紹介でした。
 

以前のブログで新店舗OPEN、のお知らせをいたしましたが、いよいよ工事が始まりました!
こちら、これから入口部分にタイルを敷く準備をしているようです。

内装の準備も着々と始まる様子……。今後のブログでも進行状況を逐一お知らせいたします。

ブログをご覧下さった方から、「お店はお引越しになるの?」とのお声を頂戴しましたが、今のお店も続きますよ~。吉祥寺の新名所を目指して頑張ります!

次回ブログの更新は18日金曜日を予定しております。お品物のご紹介、新店舗の様子などお知らせできればと思っております。どうぞお楽しみに。

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