お知らせ


2011年11月18日金曜日

<お知らせ>新店舗内装工事の模様・新入荷商品のご紹介


寒さが日に日に増していく今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
帰り道、夜空を見上げたら東にオリオン座が出ていました。もう、冬なんですね~。中道通りも肉まんを片手に散策される方をお見かけするようになりました。


さて、前回のブログの最後でもお知らせいたしましたが、新店舗の工事の進み具合についてお知らせします。
前回は入口付近のタイルを敷いたところでしたが、2日あけての今日は、外の木枠などの下地を職人さんたちに塗っていただいています。ビニールシートがかかって見えづらいかもしれませんが、店内の床もすでにはられた状態です。


こちらは入口のテント部分。吉祥寺PukuPukuの店名が入りました!
ちなみに、現在開店中のお店を西公園前店」 、今度OPENの新店舗を「中道通り店」と呼び分ける予定でいます。

もう週明けには陳列用の棚などを配置しはじめようとしております……。次回の更新で、そんな店内の様子をご紹介できるかと思います。


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さて、今回も新入荷のお品物をご紹介いたします。
前回は重厚な器を多数ご覧頂きましたが、今回の器はなかなか個性豊かです。


 ・上:銀板写真転写 日和山公園図 菱型皿 五客組 7,500円
(明治後期~大正) 長径約16.5cm・高さ約3cm
※完売しました
 ・中:銀板写真転写 御屋敷と馬車図 菱型皿 1,500円
(明治後期~大正) 長径約16.5cm・高さ約3cm
※完売しました
 ・下:銀板写真転写 御屋敷と馬車図 菱型皿 五客組 7,500円
(明治後期~大正) 長径約16.5cm・高さ約3cm
※完売しました


まずは風変りなお皿から。
 一見銅印判の菱型皿に見えるのですが、よく見ると、銀板写真を転写したものなのです!
オーナーも銀板写真の転写は「かなり珍しい」とのこと。 


こちら 下の五客組のものになります。


シンプルな白地の画面に、金彩で縁取られた写真がのせられています。


こんな雰囲気の写真を日本史の資料集などで目にしたことがあるのでは……。
御屋敷の外側を馬車や人がこちらに向かって歩いてきます。


そしてもうひとつの五客組のもの。


これから公園に入る、着物姿の女性が2人。


うっすらと右側から (酒田風景)「日和山公園」 と文字があるのが読めますでしょうか?
明治の頃のものなので、横書きは右から始まるんですね。
現在も山形県酒田市に日和山公園はあるそうです。
町の名所を紹介する、葉書の絵柄だったのでしょうか?


こちらはばら売りのもの。
ほのぼのした立ち上がりの藍の模様が目を和ませます。


最初の五客組のものと同じ写真を使っています。
こちらも酒田の風景のようです。


コーヒーのお供のお菓子などをのせておもてなしすると、話題に花が咲くのでは。
デジカメ全盛の現代ですが、こんなレトロな写真の絵柄の器も楽しいです。 

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 ・上:染付 なでしこ文なます皿 1,300円
(明治前期) 径約15cm・高さ約4cm
※完売しました
 ・下:染付 なでしこ文・見込みに蛙図 なます皿  2,500円
(明治前期) 径約15cm・高さ約4cm
※完売しました
お次はこの時期、とっても使い勝手の良いなます皿です。
お鍋のとりわけや、煮物をよそうのにも便利な、一押しの器です。


2種一緒のご紹介。
裏面はどちらもシンプルです。


染付だけでなく、見込みに陽刻が施されたなます皿。
見込みの絵柄をよくよくのぞくと……


柳の下に蛙くんがいます。


そして右隣には公家姿の人物も。この人は平安の能書家、三蹟の一人小野道風(おののみちかぜ/とうふう)と思われます。その書は国宝指定されたものもあり、東京国立博物館などに所蔵されています。

この蛙との組み合わせはあるエピソードがもとになっています。
自分の書の才能のなさに絶望していた小野道風、書道をやめようか思案していたところ、柳に飛びつこうとしている蛙を見つけます。何度も柳に飛びつけないでいる蛙を道風は「飛びつけるわけがないのに。愚かじゃのう」と。ところが急に強風が吹き、柳がしなり、蛙は見事飛び移ります。
「愚かは私じゃ。蛙は努力をして偶然を自分の力としたのに、私はそこまで努力していない。」と反省、以後努力して、当代随一の書家になったという……。  

受験勉強で努力中の学生さんのお夜食を、このなます皿で出してみてはいかがでしょう?


立ち上がりの絵柄は通称「なでしこ文」と呼ばれるもの。
桜のようにも見えるのですが……。


見込みが陽刻になっていない、一般的な図柄のもの。
見込みの絵柄はおなじみの松竹梅ですね。


あっさりとした絵柄なので、どんなお料理をのせてもまとまります。


なます皿の良いところは重ねやすさ。収納も安心です。

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・染付陽刻 雲鶴図桃型皿 5客セット 9,000円
(江戸幕末) 径約10cm・高さ約3cm
※完売しました

その形に思わず「可愛い~」の声が出てしまう、小皿をご紹介します。
桃の形の小皿です。


後ろから見てもちゃんと桃の形をしています。
高台も桃になっていて、芸が細かい!



下を向いた鶴と、そのまわりの雲が、しっかり型で押しこめられています。


こちらは桃の葉っぱですね。


風水では桃は「三柑の実」と呼ばれ、柑橘・柘榴と並び、女性が持つと運気が上がるものとされます。
食器としてではなく、アクセサリー入れにしても、可愛いかもしれません。

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 ・上:銅印判 将棋図五寸皿 900円
(明治後期~大正) 径約15.5cm・高さ約3.5cm
 ・中:銅印判  見込みと四方に菊文小皿 700円
(明治後期~大正) 径約14.5cm・高さ約3.5cm
 ・下:銅印判  三方に花の更紗文五寸皿 800円
(明治後期~大正) 径約15cm・高さ約3cm
※すべて完売しました   

最後に、大きめな銅印判のお皿をご紹介します。
どれも一風変わった絵柄です。


裏はどのお皿も印判らしいシンプルさ。


以前、小ぶりのものもご紹介しましたが、同じ絵柄で五寸のものを入荷しました。
判もくっきり出ています。将棋好きの方へのプレゼントにいかがでしょう?


こちらは更紗文のもの。
更紗はインドや東南アジアで生産されるエキゾチックな布地のことです。
亀甲や幾何学文が組み合わされて、お洒落な仕上がり。
枚数少なめのご用意ですので、気になる方はお早めに~。


菊の丸さが可愛らしい、青・ピンク・緑の三色を使ったもの。
ケーキやお菓子をぜひのせたいですね。
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 以上、お品物のご紹介でした。

新店舗の様子を見に中道通りの入口近くに行くと、西公園前とは人通りも多く、雰囲気の違いにびっくりします。飲食店もたくさんあって、ちょっとぶらぶらするだけでも楽しそうですね。
今後のブログは、新しいお品物のご紹介や、新店舗の模様だけでなく、近隣のお店のご紹介などもできれば……と思っております。
次回ブログの更新は22日火曜日を予定しております。どうぞお楽しみに!

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