皆さまこんにちは。
すっかり秋も深まり、毎日夕方になるたび、
日の落ちるのが早くなるのを実感します。
まだまだ昼の日差しは暖かく、お散歩の楽しい頃ではありますが。
上は西公園のシラカシから落ちていたどんぐりです。
小さい子が集めてくれたのでしょうか、
杭の上に可愛らしくのっかっていました。
あく抜きをして、炒って食べたことはありませんか?
鳥たちや動物、人間にとっても大事な木の実だったどんぐり。
縄文人が土器をつくり始めたのも、
一説にはどんぐりのあく抜きのためだったとか。
いろんな器を使って食事をしている私たちですが、
原点はここから、と思うと感慨深いものがあります。
さて、先月最後のブログで11月にお知らせが……とお書きしました。
本日それを発表いたします!
<新店舗をOPENいたします!>
今まで「駅からちょっと遠い」、「品物をゆっくり見たいけどお店がちょっと狭い」
……など、ご意見を頂いてまいりました。
確かに、土日の午後などはせっかくお越し頂いても
お店のなかがお客様でいっぱいで、ゆっくりお選びができない、
という状況が続いており、売り場を拡充するため色々考えていたのです。
できれば同じ吉祥寺エリアでもう1つお店を、と思っていたのですが、
人気の吉祥寺、なかなか良いお店も見つからず……。
でしたが、とうとうこれは!というお店が見つかりました!!
・場所は、同じ吉祥寺中道通り
……駅から5分ほどと、より近くなります。
まわりは上海小龍包の小龍さん、ビストロのTALK BACKさんなど、
飲食店も多く、ランチも楽しんで頂けます。
・品物は、お手頃なものを
……印判小皿など、普段使いで楽しめるものを重点的に揃えます。
・品物をより見やすく
……陽が明るく差し込む店内で、お手に取ってご覧頂けるようにします。
・11月下旬OPEN予定
……年の瀬でお忙しい頃とは思いますが、プレゼント探しなどにぜひ。
・「今のお店は?」
……もちろん続きます!ブログも継続しますし、店内のお品物も、
隠れてしまってじっくりご覧いただけなかったものを見やすく、
さらに面白い品揃えを展開してまいります。
こちらがその新しいお店となるところです。
まだがらんどうの状態で、これから内装、棚などの取り付け、
品物の陳列……と着々と準備を続けていきます。
随時、このブログで様子をお伝えいたしますので、お楽しみに!
皆さまに支えられてきました吉祥寺PukuPukuも、新しいスタッフが加わり、
さらにパワーアップしてまいります!
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、大ニュースもありましたが、今回も新入荷のお品物をご紹介いたします。
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・染付 龍図そば猪口 5,500円
(江戸幕末) 径約7.5cm・高さ約6cm
※完売しました
骨董の器のなかでも定番、と言えるそば猪口ですが、
ここ2か月ほどなぜかあまりご紹介する機会がありませんでした。
今回は、来年の干支でもある龍の図柄のものが入荷いたしました!
土の色や線描きの描き込みも良く、上手のそば猪口です。
高台はこんな感じです。
見込みは龍と一緒の雲、でしょうか?
ふりものも少なく、非常にきれいです。
縁は龍の鱗の意匠なのか、幾何学文が入っています。
スリムで持ちやすく、軽いそば猪口です。
ひとつのそば猪口に2つの龍が。
口を閉じているのと開けているのと対になっています。
別の職人さんが絵付けしたようで、龍の感じが1客ずつ違ってきます。
ぜひ店頭でお気に入りの龍を見つけてください!
辰年のあの人になんとなく表情が似てたら、プレゼントにしても良いかも?
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・紙刷印判 富士図そば猪口 2,500円
(明治前期) 径約7.5cm・高さ約6.5cm
※完売しました
お次もそば猪口を。
こちらはもう少し時代が下って明治期のものです。
富士山に雁が連なり雲がかかるという、のどかな絵柄ですが、紙刷印判のせいか、なかなか大胆な印象ですね。
内側にはラインが2本だけ、とシンプルです。
高台もあっさり、据わりのよいそば猪口です。
放射状の線は松を意識したものでしょうか?
心なしか岡本太郎の絵を思い出します。
こちらも薄手で軽く、持ちやすいつくりです。
コーヒーや紅茶を淹れても、ぐい飲み代わりにしても。
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・紙刷印判 菊文蓋付き碗 900円
(明治前期) 径約11cm・高さ約6.5cm
※完売しました
続いて紙刷印判のものを。
みっしりと器を覆う菊の図柄が素敵です。
やや浅めのつくり。
ご飯の量を「減らさなきゃ……」と気にされている方にも良いかも?
渦を巻くような菊がはっきりとした藍色で展開しています。
お碗を横から見たところです。
高台の一本のラインがさわやかです。
この器、内側の絵柄も素敵です!
蓋ものの楽しみは蓋を開けた瞬間だと思うのですが、こちらはそんな期待に見事こたえてくれています。
内側の縁に、ところどころ蝶々が飛んでいるんですよ~。
ちょいちょい、となんとも可愛らしい蝶々です。
パンナコッタなどをいれて、デザートを出してみても。
可憐な紙刷印判の絵柄をお探しの方におすすめです。
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・染付 竹とおもと図小皿 1,300円
(江戸幕末) 径約10cm・高さ約2.5cm
※完売しました
こちらは新入荷ではありませんが、晩酌が楽しいこれからの季節に、ぜひお供にしたい小皿のご紹介です。
ポップな絵付けも見ていて楽しいです。
江戸期のものらしい、味わいのある呉須の色。
しかし、絵付けはなかなかどうして、モダンなセンスです。
裏側には4羽のこうもりが!
こうもりは漢字で「蝙蝠」、蝙=遍 蝠=福 音が「幸せが寄ってくる」という言葉と同じことから、吉祥の動物とされました。
現在のイメージでは意外かもしれませんが、東洋ではおめでたいものなので、チャイナドレスの装飾などにも使われています。
見込みの絵付けはおもとと竹。
おもとは「万年青」とも書き、江戸期に大流行した園芸植物です。花の美しさではなく、葉っぱの多彩さを競って、たくさんの改良種がつくられ、高額で取引されたとか。
江戸の人は竹の青とおもとの青を想像して、この器を愛でていたのかもしれません。
縁にはお花が。竹もそうですが、ちょっとマンガのようなタッチで、見ていて和みますね。
塩辛やチーズなど珍味をのせ、
お酒と一緒に秋の夜長を楽しんで頂けたら……。
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以上、お品物のご紹介でした。
西公園にずっと真っ白いお花が咲いているのですが、
なぜか一箇所だけ、ピンクの花をつけていました。
突然変異?なのでしょうか。自然の力は不思議です。
次回更新は8日の火曜を予定しております。
新店舗の進み具合や、また新入荷のお品物のご紹介をいたします。
どうぞお楽しみに。
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