皆さまこんにちは。秋の連休、いかがでしたか?天候にも恵まれ、中道通りは大賑わい、吉祥寺PukuPukuにも沢山のお客様にお越しいただきました。以前ご紹介した銅印判の小皿や、小皿とあわせておすすめしている向付などが好評でした。
ブログをご覧いただいてお越しの方や、ご家族やご友人のお話で来て下さった方もいらっしゃり、開店から一年、みなさまのご愛顧に感謝するばかりです。
今日の中道通りは雨がぱらつき、向かいの公園から虫の声も聞こえてきます。上は西公園で咲いていました日々草(ニチニチソウ)です。このお花、毒性もあるそうで食べると大変なことになってしまうとか……。たしかに、いわくありげな赤さです。
<スタッフ募集のお知らせ>
吉祥寺PukuPukuでは業務拡大につきまして、新しいスタッフを募集しております。
・仕事内容:販売および商品管理
・採用条件:基本的に29歳くらいまでの女性(学生可)
古美術や骨董、和食器にご興味のある方、雑貨屋等のお仕事に意欲のある方の応募をお待ちしております。将来独立開業を目指す方は応援したいと思います。
アルバイトだけでなく、正社員(賞与・昇給・年次有給等あり)の採用も考えております。
詳しいことは吉祥寺PukuPukuもしくは、本店の古美術福重までご連絡下さい。追って詳細をお知らせいたします。
古美術福重 営業時間 12:30~19:00 (※月曜定休)
Tel&Fax 042-327-3444
どうぞよろしくお願いいたします。
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さて、次からは新入荷のお品物のご紹介です。
普段使いにしやすい可愛らしい器が多数入って参りました!
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・九谷色絵 花鳥図小皿 上:1,800円 下:1,500円
(明治後期~大正 上:径約15.5cm・高さ約3cm 下:径約12cm・高さ約3cm)
※完売しました思わずおおっ!となってしまう、美しい九谷の小皿が2種類入荷いたしました。
九谷らしい細やかな色遣いと描写がなんとも言えません。
まずは上の大きいほうのお皿から。
秋の草花(葛・すすき・菊)の上を小鳥が飛んでゆきます。
裏面には「九谷松栄堂」の銘が。こちらの窯元さんは今はないようです。
高台のつややかさにもご注目ください。高台にも施釉しふせて焼く、「かぶせ焼き」の技法を使っています。縁の部分は釉がかかっていないのですが、金彩をしっかり施しています。
絵付けの素晴らしさをぜひご堪能下さい……。葛の葉脈を、髪の毛のように細い金彩であらわしています。
小鳥はすずめにも見えますが、モノトーンの色合いはセキレイの仲間かもしれません。
澄んだ空気と虫の音が伝わってきそうな秋の草花です。
中間色を活かした優しい色合い。
写真にはうまく出ていませんが、草の後ろにうっすらと夕焼けのような橙色のグラデーションがかかっています。
かぶせ焼きを活かしたうえでの金彩。すれもなく、とってもいい状態です。
これをひとつひとつ描いていった職人さんの技を考えると……。
小花のピンクと白の比率も素敵です。
こちらの絵皿は2客と大変少なめのご用意です。
気になる方はぜひお電話でご連絡下さい。
上のものよりひとまわり小さい小皿です。
白い肌にすっきりとした青と黄色の牡丹がひきたちます。
こちらも同じ窯元、「九谷松栄堂」の銘が入っています。
こちらの小鳥はピンクのくちばし、紫色のお腹に水色の背中……桜文鳥でしょうか?
金彩を上品に効かせた絵付けです。上の*が散らされた部分は、金が吹き墨のようにかけられています。
花びらの柔らかさが伝わってきそうな牡丹。清潔感を感じる色合いです。
こちらはやや多めの点数でご用意ができました。ぜひ店頭で、良さを見て頂きたいお品です。
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・銅印判 朝顔図長角皿 800円
(明治後期~大正 径約18cm・高さ約2.5cm)
※完売しました
見込みが朝顔の絵柄の長角皿をご紹介します。
朝顔の絵柄は結構珍しいのですが……。吉祥寺PukuPukuではご縁があるのか何度かご紹介してきました。
裏側にはなぜか緑のラインが入っています。
蕾もふくめて花盛りの朝顔たち。蔓のラインを用いての縁取りも面白いです。
縁まわりには盆栽の松竹梅、菊、御屋敷?と銅印判ならではの細かな線で描かれたモチーフがてんこ盛りです。
丸い器が多いなかで、角皿は良いアクセントになります。そば猪口にコーヒーを淹れてこちらにブラウニーをのせたり。お酒のあてを盛るのにも良さそうです。
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おあとは発色のよいベロ藍の器をご紹介します。
和食はもちろん、洋食・中華にもあわせられる器たちです。
・染付牡丹図 蓋付碗 900円
(明治前期 径約14.5cm・高さ約10cm)
※完売しました栗やきのこ、鮭などまぜご飯が楽しい秋を、さらに美味しくしてくれそうな蓋付き碗のご紹介です。
鮮やかな牡丹の絵柄は、入荷直後から店頭でも好評です。
白と藍のコントラストが清々しい。
容量もしっかりあります。はらこ飯、親子丼にも良さそうです。
白磁の肌がとてもきれいです。
中心に濃い藍をのせた牡丹と、まわりを囲む葉の濃淡、余白の活かし方も素敵ですね。
大輪の牡丹がふわり、と開いています。
高台部分の線描きも均一。飽きのこない絵柄です。
蓋部分にも絵付けの見事さがよく出ています。
こちらのお品、蓋がやや本体と合いにくいものがあるため、店頭で直接ご覧いただくことをおすすめします。
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・紙刷印判 片身がわり花鳥図 長角皿 2,200円
(明治前期 径約17cm・高さ約4cm)
※完売しました
やや深さのある、紙刷印判の長角皿です。
洒落た片身がわりの絵柄に魅力があります。
扇の窓につがいの小鳥が。
紙刷印判らしい、風情ある線です。
お皿の真ん中を枝垂れ桜が流れています。
風に揺れるさまが伝わってきそうです。
ハート形?の窓のなかに、草花と戯れる小鳥が。この植物、萩でしょうか。手で淡くのせられた青が優しいですね。
裏側には、桐の模様が四方にのせられています。
お魚の切り身、和紙を敷いて天ぷらなども楽しんでいただけそうです。ご家族の人数分あれば、何かと重宝しそうな器です。
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・紙刷印判 みじん唐草 7寸皿 3,500円
(明治前期 径約22cm・高さ約3.5cm)※完売しました
最後のお品物のご紹介です。
ありそうでない、みじん唐草の七寸皿が多数ご用意できました。
パスタ屋さんでも復刻ものを特注している、どんなお料理とも相性抜群のお皿です。
レースのようなお花の模様が三方に。藍のラインもさわやかです。
見込みはおなじみの松竹梅です。
みじん唐草もしっかり出て、上がりの状態もとても良いです。
みじん唐草の七寸皿はお探しのお客様も多く、お問い合わせをいただきます。
オーナー曰く、「なかなか買い付け時にも見つからない」のだそうで……。
どんなお料理をのせようか……躊躇なくつくったものをどんどんのせて、このお皿の便利さを実感していただきたい!そんな1枚です。
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以上、商品のご紹介でした。
次回ブログは29日木曜日の更新を予定しております。とうとう今月最後のブログになります。次回は色絵のものなど、新入荷のお品物のご紹介を考えています。どうぞお楽しみに!
涼しい、を通り越して寒いような天候の毎日ですが、どうぞ皆さま風邪などひかれませんよう、お気をつけてお過ごしください。
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