朝晩は涼しく、お昼は暑い……。その日の服装に朝ちょっと悩む気候が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
昨日、一昨日と中道通りは秋祭り!でした。PukuPukuの向かいの西公園では縁日がたち、500人参加のビンゴ大会にはビンゴ札を待つ人で公園を一周するほどの行列が……。賑やかなお神輿も、午前と夕方にお店の前を過ぎて行きました。
上の写真は縁日の金魚すくいです。こちらで金魚をすくったお子さんが、帰り道にPukuPukuで金魚鉢を親御さんにおねだりされてました。今頃お宅で金魚のおうちにして、楽しんでくださっているのでしょうか?
お祭りがあると街も活気立ちますし、こちらの気分もフワフワして、新しい季節を迎えるのがさらに嬉しくなりますね。
さて、本日も新しいお品物が入荷いたしました!秋の気分を盛り上げてくれる、図変わり印判のお皿がたくさん入荷しております。
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・とんぼ図 印判小皿 800円
(明治後期~大正 径約13cm・高さ約2.5cm)
※完売しました
まずはじめにご紹介しますのが、秋らしいとんぼと菊の小皿です。
見込みの菊を中心にとんぼが5匹向かいあっている、珍しい図柄です。
裏は印判らしく真っ白。
鉄釉で縁取りがなされています。
なかなかに細かい、可愛らしい小皿です。
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・雀図 印判皿 500円
(明治後期~大正 径約14.5cm・高さ約3cm)
※完売しました
こちらのお皿で向いあっているのは、とんぼではなく5羽の雀です。
ふくら雀ともいわれる、羽を広げた丸っこいシルエットのすずめさん。
雀の図柄は珍しいですし五寸に近い大きめのお皿ですが、あがりが若干良い、とは言えないので500円と低めに値段をつけています。
コレクターの方で気になる方がいらっしゃいましたら、店頭で直接ご覧いただければ幸いです。
雀たちが向いあっているのは、宝づくしの一つ、七宝(=宝石) です。
円のラインが活かされた、豊かな印象をうける絵柄ですね。
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・稲穂に鳴子図 ゴム印判小皿 500円
(昭和戦前 径約13cm・高さ約2cm)
※完売しました
雀と言えば稲穂、ですね。こちらの小皿は雀除けの鳴子で逃げて行ってしまったのか雀がいません……。
裏面には「住友」「里加安燐」の文字が読み取れます。
会社名でしょうか……?ノベルティーでもなさそうです。
お花をかたどった華やかな縁取りです。
稲穂と鳴子、こちらの図柄も珍しいものです。
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・上 六歌仙図 銅印判五寸皿 700円
(明治後期~大正 径約16cm・高さ約3cm)
※完売しました
・下 六歌仙図 銅印判小皿 800円
(明治後期~大正 径約12.5cm・高さ約2cm)
※完売しました
お次は雅やかな六歌仙の印判皿です。
同じ題材で2種類入って参りました!
下の小さいほうには、裏側に4本、細い青のラインが入っています。
五寸皿の中心には、六歌仙にあわせてでしょうか、6枚の花びらをあしらったお花があります。
こちらの小皿の六歌仙は上品な薄い青、線も細やかな印象です。
上の五寸皿と一つ決定的な違いがあるのがわかりますでしょうか?
……お坊さんがひとりしかいないんです。喜撰法師と僧正遍昭の2人が通常は描かれるのですが。
僧正遍昭は良岑宗貞(よしみねのむねただ)と言って出家する前から名の知られた歌人でした。この小皿がそれを意識しての図柄だとしたら……ちょっと珍しいものかもしれません。
五寸のほうは厚さのある、素朴な味わい。小皿は薄手でやや女性的な印象。
両方の絵柄の違いを小野小町で比較してみましょう。
五寸皿の小町はこっちをちゃんと向いてくれていますが、小皿のほうは平安貴族の女性らしく、あちらを向いて奥ゆかしく隠れています。
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・上 千鳥図 銅印判小皿 1,300円
(明治後期~大正 径約14cm・高さ約3.5cm)
※完売しました
・上 将棋駒図 銅印判小皿 700円
(明治後期~大正 径約12.5cm・高さ約2.5cm)
※完売しました
こちらは集めている方も多い、千鳥と将棋の駒の図柄の小皿です。
どちらも鉄釉の口紅。
裏側は印判らしい白の無地です。
将棋の駒のほうがやや小さめです。
流水、蛇籠の上を遊ぶ千鳥です。
濃いめの青と白のコントラストが美しい。
見込みの千鳥も巴紋のようで面白いですね。
将棋の駒図。動きを感じさせる配置ですね。
人気の駒、飛車と王将です。
将棋好きのおじいちゃんに、敬老の日のプレゼントにいかがでしょう?
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最後に今回入ってきた図変わり印判皿を大集合させてみました。
枚数が2枚と少なめなので、細かなご紹介は控えましたが、グリーンの朝顔の図版のものもございます。
どのお皿も4点から8点と少なめのご用意ですので、気になる方はぜひお電話でお問い合わせください。
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・鮎型箸置き 400円
(昭和戦前 径約8.5cm・高さ約2cm)
※完売しました
最後につややかな鮎型の箸置きを。
鮎らしい流線型と青が涼しげです。
尾ひれ、背びれ、口やえらの表現もとても細かいです。
ちょん、とした黒目も可愛らしいですね。
しっぽは箸をのせやすいよう、きちんと反り返っています。
裏側も、安定の良いつくり。
こちらに金具をつけて、着物の帯留めになおされるのもおすすめです。
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以上、商品のご紹介でした。
ほんとに一つの小皿をとっても、昔の人のセンスは凄かったんだな~と感心してしまいます。
次回のブログ(15日木曜更新予定)も新入荷のお品物をどんどんご紹介したく思っております。
風邪などもひきやすい季節です。どうぞお体に気をつけてお過ごしください。
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