秋らしさ、をようやく感じるようになってまいりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか?
中道通りは提灯が出て、夕暮れ時は雰囲気が出てとても素敵です。虫の音が耳に優しく、夜が楽しい季節ですね。
今回のブログは色絵のお品や今月の特価品についてご紹介いたします。
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・松鶴図 色絵蓋付き碗 十客組 25,000円
(江戸後期 径約13.5cm・高さ約8.5cm) 共箱付き
※完売しました
色絵蓋付き碗が迫力の十客組で入荷いたしました。年号入りの共箱もついています。
お煮物や炊き合わせ、まぜご飯を盛っても良いですね。
晴れの日用、お料理屋さんにもおすすめです。
松鶴図としましたが、なかなか一言では表現できない意匠です。
白地を活かしつつ、鶴の羽根や山々が華やかな色彩で展開してゆきます。
三方に広がる模様。ゆがみを利用した美しさは、日本人の感性ならではです。
見込みに絵付けはなされていません。白磁がお料理を引き立ててくれることでしょう。
高台に沿った蓮弁文も、赤の雲に呼応してかイレギュラーな輪郭をとっています。
蓋も、本体と同じく見込みは真っ白です。
梅の花をかたどった藍の窓の中で、 松の陰から鶴が片羽根をはらり、と見せています。
金の線が紅い雲を引き立てます。
霞の向こうから、輝く山々が……。
蓋にはおなじみ「富貴(=牡丹)長春(=薔薇)」の銘が入っています。
蓋も本体と同じ絵柄です。こちらの方が平面的なので、デザインがわかりやすいですね。
蓋と本体、両方とも金彩で縁取りがなされています。
共箱です。木釘を使ったとても古いものです。素材はヒノキなのか、かすかに良い匂いがします。
裏には「文化五戊辰8月 伊勢屋孫助来々 ……」とあります。
文化五年は1808年、その次の年号文政とも合わせ「化政文化」と呼ばれる町人文化の花開いた時代です。十一代将軍徳川家斉による50年の治世が続き、元禄と並ぶ文化爛熟の頃。
絵師では葛飾北斎、喜多川歌麿がこのころ活躍しました。
絵師では葛飾北斎、喜多川歌麿がこのころ活躍しました。
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・兜と椿図 色絵向付 900円
(大正 径約9cm・高さ約6.5cm)
※完売しました
兜に椿!という意外な組み合わせの色絵向付がやってまいりました。
大正期らしい、うららかな色合いが素敵です。お値段もお手頃。
ころり、としたラインです。写真では黄色がかった肌に見えますが、すっきりとした白磁です。
ピンクの椿に兜……。意外な組み合わせですが、椿はぽろり、と花が落ちるところが潔さを意味し、武士たちにも愛されていたようです。
裏側にも椿の花の群れと、赤で銘が入っています。
見込みは赤で、お花が描かれています。輪花の口紅も赤で愛らしく。
男の子が産まれたお家に、お祝いでいかがでしょうか?
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・扇形 青磁変形皿 900円
(大正~昭和戦前 径約20cm・高さ約3.5cm)※完売しました
ちょっと変わった青磁の器のご紹介です。
末広がりで縁起の良い、扇の形をしています。
高台裏は真っ白で、なめらかな地肌です。
「五陶造」の銘が入っていますね。加藤五陶は瀬戸で代々続く陶工なのですが……。彼の作陶でしょうか?
すっきりとした、味のあるフォルムです。深さもあります。オードヴルをのせても良いですね。
ペン皿にもおすすめです。二客あわせると、長方形になります。
「福」「寿」の文字があしらわれ、おめでたさを盛り上げます。
扇は要から先にかけて広がっていく姿が「末広がり」につながり、縁起の良いものとして大事にされてきました。発祥は中国ですが、当初はうちわのような姿をしていました。現在の紙と木を用いた扇は、日本で平安時代に発明されたものです。
要の丸い金具もきちんと再現されています。
大正時代の優しさを感じるこの器、敬老の日のプレゼントなどにいかがでしょうか?_______________________________________
最後に月ごとの特売品のご案内です。
今月は、何かと便利な火入れをセールいたします。
7月4日のブログで特集いたしました。
ペン立て、鉢カバー、花活け、灰皿など使い道色々の可愛らしいお品です。
※9月のセール※
火入れ
定価1500円⇒1000円にて販売中!
店内に特設コーナーを設けています。
りんごのような丸いフォルム。
もともとお茶道具として作られたものもあるので、丁寧なつくりのものが多いです。
ドライフラワーを入れてみました。白磁の方は、上部を龍のような模様がぐるりと取り囲んでいます。どんな色のお花とも相性がよさそうですね。
ペン立てにしてみました。安定も良いので、安心して使って頂けそうです。
お手頃価格でご用意した今回、以前のブログで気になっていた方にもおすすめです。
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以上、商品のご紹介でした。
9月は三連休もあり、気候も過ごしやすく何かと楽しい季節です。吉祥寺PukuPukuもブログをご覧の皆さま、ご来店の皆さまにもお楽しみいただけるよう頑張ります。
次回ブログの更新は8日の木曜日を予定しております。それではまた。
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