皆さまこんにちは。秋の連休、いかがお過ごしですか?
すっかり秋の風情の中道通りですが、なんと傘たてに蝉がとまっていました!お客様に教えて頂いたのですが……。「この蝉はかざりですか?」ときかれたほど、色が傘たての木と調和していました。もう鳴き声はほとんど聞こえないのに、こうしてとまっているのを見ると嬉しくなって、「頑張れ!」と声をかけたくなります。
さて、今回のブログは新入荷のお品物、セットでご用意できました小皿たちのご紹介です。
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・うずら図 青磁五寸皿 五客組 3,000円
(明治後期~大正 径約16cm・高さ約2.5cm)
※完売しました
澄んだ秋の空気が伝わるような、青磁の小皿をご紹介します。
「セットものは高価」なイメージがありますが、こちらはかなりお手頃。
鳥の絵柄がお好きな方にもおすすめです。
ひょうたんのようなフォルムのうずら。
夕ざれば野辺の秋草身にしみて
うずら鳴くなり深草の里
と平安時代の歌人、藤原俊成も詠んだこの鳥、秋の風景によく描かれています。
裏にも青磁が綺麗に施されています。
まわりの野花の描き方も優しいです。
一番最初の漢字が読めないんですが……。漢詩も入っています。
肌もなめらかです。青磁も均等にかかっていて、良いつくりです。
平板なシルエット。銘々皿などにも使っていただける便利な器です。
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・菊花型 白磁小皿 五客組 4,000円
(明治前期 径約9.5cm・高さ約3cm)
※完売しました
旧暦9月9日は重陽の節句、別名菊の節句ともいわれ、長寿を願って菊を飾ったり、お酒に菊の花を浮かべて飲んだりしていました。
白磁に清楚な菊の形が美しい小皿。鉄釉の口紅も存在感があります。
落雁のようなすがた。陰影が活かされています。
「目跡」という、点が3カ所できています。これは重ねて焼くために小石などをのせた跡です。
裏側も真っ白。ふりものもあまりなく、白磁の良さが存分に感じられる器です。
鉄釉部分はくっきり入っていて、白磁の肌を際立たせます。
五客のうち1枚、縁に1ミリほどのノミホツが2か所あります。
お醤油皿はもちろん、お菓子や珍味を盛ってもよし。染付の七寸皿の上にのせてアクセントにするのもおすすめです。
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・牡丹図 染付小皿 五客組 8,000円
(江戸後期 径約9.5cm・高さ約3cm)
※完売しました
上の白磁の器とほぼ同じサイズですが、印象は全然違います。
染付の感じがいかにも江戸期のもの。オーナーいわく、「江戸中期あるかも」とのこと。縁取りと牡丹の青が、白磁のやわらかな白をひきたてます。
縁の立ちかたもゆがみがなく、とてもきれいです。
据わりも良く、安定感のある小皿。
裏はシンプルな白です。
1枚、1cm近いホツがあります。ただ、裏側にできたものなので実際はあまり気にならない……?
裏側は3カ所、ささっと描いたような線が。
呉須の色もしっかり。こういう器を見ると染付は本当に良いな、と思います。
古伊万里、染付の器がお好きな方は、是非店頭でご覧いただきたいです。
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・かきつばた図 染付小皿 六客組 14,000円
(江戸幕末 径約7cm・高さ約2.5cm)※完売しました
こちらも染付の良さを感じさせる六客組の小皿。
手のひらにおさまる大きさですが、とても存在感があります。
この大きさのお皿は手塩皿、と呼ばれることもあります。
天ぷらの抹茶塩やピンクの岩塩をのせてみても。
裏もシンプルな白。なめらかな肌です。
黒と藍?と思ってしまいますが、同じ呉須での濃淡の違いによるものです。
かきつばたの上を蝶が飛んでいます。約4cmほどの高さのかきつばた、小さいですがのびのびした筆さばきが楽しいです。
洗練された江戸のセンスを感じさせる染付の小皿。
ぜひ一度、お手に取っていただきたいお品です。
以上、商品のご紹介でした。
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日の落ちるのも早くなり、秋の夜長、を感じる頃になってきました。
果物や秋野菜、秋刀魚にきのこなど食材も豊かなこの季節、ぜひ器も加えて目でも舌でも食卓を楽しんでくださいませ。
次回のブログ更新は22日木曜日を予定しております。また新入荷のお品物のご紹介ができれば、と思っております。
それではまた~
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