お知らせ


2011年9月22日木曜日

<特集> ガラスもの(カットガラスコップ・氷コップ・蓋ものなど)


皆さま、昨日の台風は大丈夫でしたか?お勤めの方は帰り道が大変だったのでは……と思います。吉祥寺PukuPukuは定休日を頂戴したので、自宅から窓の向こうやニュースで様子を見ておりました。地震もありましたし、不安な夜を過ごされた方もあったでしょう。どうか少しでも毎日を一緒に楽しんで行けたら、と願っています。


台風一過の中道通りは眩しい青空の朝をむかえました。
最近ご無沙汰でしたが、お店の外の様子も。


鉢ものや戦前の小皿なども並べていますが、おすすめは画面中央の手あぶりと、椅子の隣にあるミニちゃぶ台です(ともに4,500円)。
  手あぶりは節電のこれから、暖房にされるのはもちろん、鉢カバーやメダカ・金魚を飼うのに。
  ミニちゃぶ台は大きめのお膳くらいのサイズです。もちろんしっかり折りたためるので、ちょっとした文机がわりや、小さいお子さんへのプレゼントにも。


さて、お品物のご紹介です。今回は、秋の澄んだ空気に輝くガラスものを特集いたします。
ガラスはお好きな方も多いのですが、なかなかまとめてご紹介する機会がありませんでした。いつも磁器をご覧いただいている方にも、ガラスの面白さが伝わったら嬉しいです。

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・カットガラス 紫色被せコップ 2,800円 ※全て完売しました
(昭和戦前 径約6~6.5cm・高さ約9~9.5cm)

まずは切子、とも言われるカットガラスのコップをご紹介します。
上品な紫色のものが柄違いで計五客ございます。

 

右からお花が彫られたもの、幾何学模様、蝶々が彫られたものと柄は3種類。
カットガラスは、透明なガラスの上に色をのせてから、研磨剤と水をつけながらグラインダーで模様を彫り込んでいくものです。江戸切子、薩摩切子などが有名ですが、基本的に日本では幕末から行われてきました。

ちなみに、この紫色はマンガン(乾電池などに用いられている銀白色の金属)によってつけられるのだとか。


こちらは蝶々の図柄のもの。蝶々は2羽彫られ、ちょうど向こう側にむかい蝶?のようになっています。在庫は2客です。


お次は幾何学模様。カットガラスらしい大胆さと繊細さをあわせもっています。下の長方形を連ねたカットが、全体に落ち着きを与えてくれています。


着物の絣模様のようなお花です。左わきに流れるような葉っぱも優美で、女性的なデザイン。下のカットも深めです。
おちる影も素敵ですね。こちらは2客のご用意です。
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・プレス成型氷コップ 無色1,300円 青1,500円 ※全て完売しました
(昭和戦前 無色径約10cm・高さ約7cm 青径約9.5cm・高さ約9cm)

 アンティークガラスの代表アイテムと考えても間違いない氷コップ。明治期にアイスクリームやかき氷が人気を博し、それにあわせて足の高いガラス器がつくられるようになりました。
明治・大正にかけて様々に展開していく氷コップですが、今回は大正モダンの雰囲気を色濃く残す、昭和戦前のものを多数ご紹介します。

アイスクリーム・かき氷はもちろん、フルーツや蜜豆、ヨーグルトにはぴったりの器です。また、アクセサリー入れとして鏡の前にあっても素敵。



無色のものは2つ方があります。こちらは白さが際立っていますね。曲線を活かしたデザインがおっとりした印象。


こちらはややグレーを感じさせるもの。菊のお花を連想する縁は、飽きのこないデザインです。


深さのしっかりある青の氷コップ。安定感があり、フルーツポンチなど水分のあるものにも。サンデーなど盛り付けを頑張りたいデザートにもおすすめです。
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・プレス成型切子風蓋もの 3,500円 
(昭和戦前 径約15.5cm・高さ約17.5cm)
※完売しました

蜘蛛の巣のような放射状の模様が魅力の蓋ものです。
ババロア、ムースなど冷菓を盛り付けるとおいしそうです……。
蓋を外してサラダを盛っても良いですし、キャンディーボックスなど、使い道はいろいろ。 


つまみ部分もしっかりしています。模様による陰影が、なかに入るものの存在感を増してくれそうです。


高台部分に1㎝ほどのホツがあります。それで据わりが悪くなる、というわけではないのですが……。



光と影の起こす世界がなんとも言えません。
現代もののガラスの精緻さ、堅牢さも魅力的ですが、昔のガラスの気泡混じりの独特の風合いは、なかなか代わりになるものがない、と思います。
キズありですが、実用の点では気にならないですし、そのぶんお値段も手ごろです。何かガラスものをひとつ、とお考えの方にはおすすめのお品です。
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・青色放射文蓋もの 7,500円 
(昭和戦前 径約16.5cm・高さ約15.5cm)
※完売しました


朝焼けの空のような青が爽やかな蓋もの。
上の細やかな文様とうって変わり、シンプルな菊の花を思わせる放射文です。
お茶をなさっている方は菓子鉢にも。


何箇所か気泡が入っている蓋。トルコの世界遺産、ブルー・モスクを思い出します。


外側に凹凸を設けているので、内側はつるり、とお料理用のボウルのようななめらかさ。
白いテーブルにおちる影の色も素敵です。


高台もしっかり立ち上げています。
アクセサリーケースやお店のディスプレイに使われても良いかもしれません。

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最後にご紹介するのは珍品ガラス、陶器の小物です。
どれも手のひらにのるほどの大きさなのですが……用途がどれも不明なのです。


なんと、明治の年号の入った新聞にくるまれて出てきました。


・ガラスの管 2つで100円 
(明治後期 径約0.6cm・長さ約9cm)
※完売しました


まずはガラスの管?から……。
パーツとして使っていただいて、照明のアクセント、すだれなどにしてはいかがでしょうか?
切り口も切りっぱなし、というわけではなくケガをしないようになめらかに処理されています。


・鍵型ガラス 300円 
(明治後期 幅約2.4cm・長さ約5.4cm)
※完売しました

?の形をしたガラスです。鍵の形とも言えますが、一体何に使っていたのか……。
尻尾の丸くなった部分にも穴があり、糸などが通せるようになっています。フックに使っていたのでしょうか?
アクセサリーパーツや、箸置きに使われても。


・陶器の爪楊枝? 100円 
(明治後期 幅約1cm・長さ約5.5cm)
※完売しました

ねじったような、なんとも不思議な陶製の小物。爪楊枝、にしては太すぎるのです……。
ねじれた部分にはガラス釉がかかっていて、先のほうは素焼きの状態です。
こちらも箸置き、またはお料理にちょっと刺しても面白い盛り付けになるかも?

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以上、商品のご紹介でした。

ガラスものの特集は一度できたら、と常々思っていましたので、今回できてほっとしております。また、こうした特集も今後組んでいきますので、よろしくお願いします。

次回のブログ更新は連休空けの26日月曜を予定しております。どうぞお楽しみに。

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