お知らせ


2012年9月4日火曜日

<新入荷>染付鉢/向付/角皿/盃洗(以上、江戸幕末)・染付青磁楕円皿・コロ茶碗(以上、明治前期)・小皿2種(以上、大正/大正~昭和戦前)


皆様、こんばんは。
いつも当店のブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。

さて、今回はお知らせから。
うかたま2012 vol.28で、
吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店の器を使って頂いております!



掲載して頂いたこちらの器はまだ少々の在庫がございます。



色絵なます皿
1客 1,500円
(大正
径約15,5cm・高さ約4,5cm
※中道通り店でのお取扱いとなります



掲載された他の器は完売してしまいました。
申し訳ございません。
しかしながら、日々、3店舗にて、新入荷のお品物続々入荷中です!

6月から定休日をなくした吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店にて、
スタッフ一同皆様のお越しをお待ちいたしております。
尚、国分寺の本店、古美術福重はこれまでと同じく月曜定休を頂きますが、 
誠に勝手ながら、今月も全火曜日を臨時休業いたします。  
(古美術福重:042-327-3444
何卒よろしくお願いいたします。
それでは、本日もお品物のご紹介です!

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本日最初に鯉の絵柄の品物を2種、続けてご紹介します。


青磁染付鯉図楕円皿
12,000円
※高台に小ホツ有り
(明治前期
長径約40cm・高さ約4,5cm
※商談中

鯉をモチーフとした文様といえば、立身出世を意味する滝登りの図や、
波間に飛沫とともに跳ね上がる様子を描く荒磯文が定番であるがゆえに、
こちらのような水面にたゆたう鯉を扱った作例は、
あまり多くは見かけないのではないでしょうか。


優しい目をした鯉ですね。
鯉は産卵時、数千個の卵を産むことから、
「再生」とも結び付けられています。




整然と描かれた鱗も見所のひとつ。


そして縁文様にご注目。店主曰く、
「鯉が描かれた皿の周囲に貝の絵柄が配されたものは意外と見ない」、
 珍しいとのことであります。


裏柄には菊と、



春蘭でしょうか。


中央にこちらのような銘がございます。


尚、こちらの品物には高台に1ケ所、小さなカケが見られます。


しかしながら、藍と青磁の発色まことに美しく、
豪快な構図に繊細なタッチが味わい深い佳品ではないでしょうか。

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続いても、鯉の絵柄の品物をご紹介します。


染付鯉図盃洗
14,000円
(江戸幕末
径約18cm・高さ約14cm


雰囲気は先にご紹介の品物と大きく異なりますが、
こちらも水中の鯉が描かれております。

魚文の代表格として、さまざまなやきもの、染織に鯉の図柄は多く見られます。
淡水魚で、山間部等を問わず日本全国で見られ、
より身近で観察しやすい対象として、
鯉が昔から親しまれていたことが分かります。


見込みにはその会話が聞こえてきそうな2匹の鯉がプカリプカリ…


夫婦の鯉でしょうか。
私にはこちらが雄♂のように感じます。
「あなたと一緒なら何処へでも」
言葉で説明するのももどかしい様子が伝わってくるようです。
…鯉だけに恋する盃洗ですね。


しっかりとした作りとなっており、口縁内部には雷文、


裏柄には波濤文と花が描き込まれています。
高く取られた高台からも、
吉祥、瑞祥といった趣が感じられます。

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続いて、向付を2種、ご紹介します。


染付丸文に福と壽の文字と破れ卍繋ぎ文向付
1客 4,500円
(江戸幕末
径約9,5cm・高さ約6cm
※完売しました


丸文に文字と破れ卍繋ぎ…なんと洒落た文様があるものですね。
繰り返し配された丸文内には福の字と壽の字が交互に現れます。
見込みに麒麟がかくれんぼしています。

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染付菊図コロ茶碗
1客 1,300円
(明治前期
径約7,5cm・高さ約6cm
※完売しました


こちらのコロ茶碗は、ぽってりと丸みのあるフォルムで、
菊の絵柄が優しく愛らしくコロコロと心癒されそうです。


心癒される可愛いさといえば、こちらもおすすめです。
オモダカ図小皿
1客 500円
(大正
径約12cm・高さ約2,5cm
※完売しました

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秋草文小皿
1客 500円
(大正~昭和戦前
長径約12cm・高さ約3cm
※完売しました

…どちらも在庫薄のため、お早めにどうぞ。
(吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345

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本日最後に鳳凰の絵柄の品物を2種、続けてご紹介します。


染付鳳凰図鉢
9,500円
(江戸幕末
径約19cm・高さ約7cm
※完売しました


のびのびと描かれた鳳凰の尾が印象的な上手ものです。
描写的なタッチと割り絵を取り入れた巧みな構図に、
職人のセンスの良さがしのばれます。



不死鳥、フェニックス、火の鳥。
鶏や孔雀、獣を合体させた、中国の伝説上の架空の鳥で、
その発生は今から3千年前の中国、殷王朝時代まで遡り、
有徳の天子の下、天下治まれば現れる瑞鳥とされる鳳凰。


流れるように優美な姿が吉祥性を高めています。


隣接して描かれているのは鳳凰の住処である桐の木。



鳳凰を描いた割り絵を囲むように施された口縁部の意匠は、
花と唐草文様が白抜きにされており、洒落ています。


高台内中央に銘があり、


裏柄には帆船等、宝尽くし文でしょうか。
高台部分にも手が加えられております。


径約19cm、高さ約7cmとやや小ぶりなサイズの染付鉢です。
藍色の分量が絶妙であり、白い地肌に馴染んで、
まことに美しく仕上がっております。
鳳凰と桐という関連性のある絵柄に割り絵という変化をつけた、
描き手の発想力とセンスに脱帽の幕末伊万里の佳品をぜひどうぞ。

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続いても幕末伊万里の佳品でございます。

 

染付鳳凰図角皿
13,000円
(江戸幕末
長径約29cm・高さ約6cm
※完売しました


こちらの見込みに深みのある呉須調で描かれておりますのは鳳凰と宝珠。
その背景に散らばる大小のかたまりは雲でしょうか。
宝珠はおそらく龍を象徴しており、龍と鳳凰という吉祥文様を組み合わせて、
最上の瑞祥を表しております。


すぐれた人や尊い人を意味する「龍鳳」、
英雄たちが立ち上がることを意味する「龍飛鳳翔」という言葉や、
中国の器などに龍と鳳凰を組み合わせた意匠が多く見られます。

ともに表される機会の多かった龍と鳳凰の姿に、
和合の意味も込められているのかもしれません。



縁文様には竹林、


そして桐。
竹、桐、鳳凰を組み合わせた文様は、
皇室の調度品に使われるほど吉祥文様として格が高いものとされます。



こちらのような裏銘があり、


裏柄には桐と源氏香文と七宝でしょうか。
風雅な取り合わせですね。


こちらまさに、暮らしの中で大活躍する幕末伊万里の佳品といえます。



ただ今、吉祥寺PukuPuku西公園前店には、
使って良し、飾って良しの幕末伊万里の佳品を、
その他豊富に取り揃えております!

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以上、本日のお品物のご紹介でした。
いつも当店のブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。
次の更新は9月7日(金)となります。
今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。

今週末ですね!

お問い合わせはお気軽にどうぞ。
吉祥寺PukuPuku西公園前店
(^O^)/0422-27-5345

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