お知らせ


2012年8月7日火曜日

<新入荷>染付鉢2種(江戸幕末)・色絵菱型皿/小皿2種/蓋茶碗(以上、明治前期)


皆様、こんばんは。

いつも当店のブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。


先週末、骨董ジャンボリーにご来場下さいました皆様に、
まずは厚く御礼申し上げます。


お楽しみいただけましたでしょうか。

吉祥寺PukuPuku西公園前店、中道通り店、本店古美術福重を、
今後とも宜しくお願い申し上げます。



骨董ジャンボリー終了後、早速、各店内には、
新入荷のお品物が続々入荷いたしております。
皆様のお越しをスタッフ一同、心よりお待ちいたしております。


吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店は、定休日がなくなりましたが、
国分寺の本店、古美術福重はこれまでと同じく月曜定休に加え、
8月は全火曜日を臨時休業いたします。
(古美術福重:042-327-3444
何卒よろしくお願いいたします。
<(_ _)>

それでは、お品物のご紹介です!

-------------------------------------------------

本日最初に幕末伊万里の佳品紹介してまいります。


染付ねじり文に松竹梅と牡丹図鉢
29,000円
(江戸幕末
径約25,5㎝・高さ約10,5


柔らかく、優しい藍色で、
画面内側全体に施された市松の地文様内部には、
十字が組み込まれており、まことにモダンな印象で、




中国磁器の影響を受けたという、ねじり文がその中、三方に白抜きされ、
松竹梅を表すセンスは圧巻、



さらに大輪の牡丹が藍一色の画面で華々しく花開き、



鉢の形状と見事に調和しております。



こちら、大変しっかりとした作りとなっており、
随所にひと手間かけた様子が見られ、
口縁部には雲文のアクセントが。

―雲想衣裳花想容

楊貴妃の衣裳と美貌を、流れる雲と牡丹にたとえた、
李白の詩の一節を想わせます。


裏柄は線描きで、
モダンにデフォルメされた花と唐草文様になっており、


高台にまで、細やかな描き込みが見られる幕末伊万里の上手ものです。


涼しげでモダンな布地をそのまま鉢に被せたかのようでもあり、
美しい広がりを感じさせる幕末伊万里のまたとない逸品ではないでしょうか。

-------------------------------------------------

お次に、明治前期の品物をご紹介してまいります。


丁寧な絵付けの上手ものです。


色絵鳳凰図菱型皿
1客 2,500円
明治前期
長径約17,5㎝・高さ約4
※完売しました

瑞鳥、鳳凰がまことに愛らしい表情で、優美に尾を揺らしており、


扇型に区切られた華やかな画面にて、
梧桐とともに、




蝶が遊びます。



縁文様、器の角に合わせて、こちらは牡丹の花でしょうか、
金彩等、細やかな描き込みにより、上品な華やかさが感じられます。



裏柄には唐草が周囲を巡ります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続いては、
縁立型の形状が使い勝手の良い色絵小皿を2種、
ご紹介します。


色絵花鳥図小皿
1客 1,800円
明治前期
径約12㎝・高さ約3
※完売しました


可愛らしい色使いで、
上を見上げた鳥の後ろ頭がキュートな構図です!


縁文様がさらに愛らしさを与えております。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


色絵梅の木と文人図小皿
1客 1,500円
明治前期
径約12㎝・高さ約2,5
※完売しました

栄達を求めることなく、世俗から離れ、風雅な生活を求めた文人の心情が、
見えない表情から伝わってくる趣と、


染付の藍が上品に調和する、洒脱で、控えめな色使いは
精香にして文雅、高潔な志が醸し出され、
現代にあっては、かえって新鮮な印象を受けます。


裏柄は隠れ蓑、


巻物と、宝尽くしです。



どちらも、白地を生かしたすっきりとした構図が目に心地よく、
絵付けも丁寧な上手ものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


色絵菊と蝶鏡餅図蓋茶碗
1客 1,800円
明治前期
径約10,5㎝・高さ約8,5
※完売しました

こちら、白地を生かしたすっきりとした構図に、
色使い愛らしく、文様が丁寧に描かれています。



見込みには松と竹でしょうか。


蓋の高台内に富貴長春の銘があります。


可憐に描かれた菊と蝶に込められた願いに想いを馳せつつ、



鏡餅という、ちょっと変わった趣向が受けそうです。

鏡餅が現在のような形で供えられるようになったのは、
家に床の間が作られるようになった室町時代以降のことであり、
鏡餅の飾り方は地域によって様々であるものの、


三方に半紙を敷き、その上に裏白(羊歯の一種)を載せ、
大小ふたつの餅を重ね、その上に串柿、橙を飾るようになっています。



こちらのまことに愛らしい一客は在庫薄のため、
お早めにどうぞ。

-------------------------------------------------

本日は幕末伊万里の佳品から始まりましたが、
最後も幕末伊万里の佳品で締め括りたいと思います。


染付松と鶴と梅図鉢
1客 12,000円
(江戸幕末
長径約17㎝・高さ約9
※完売しました


深さのある、繊細な作りで、
器の形状の美しさもさる事ながら、


見込みの鶴の舞い姿は優雅で気品があり、


さらに縁文様、鶴と松の組み合わせは、
最上級の吉祥の意が感じられ、


活けられた梅花とともに、長寿繁栄の祈りが込められております。


裏柄はすっきりと簡潔で


洒落た形状と白地を生かした構図がなんとも上品で好ましい、
使い易そうな幕末伊万里の佳品をおすすめいたします。

-------------------------------------------------

以上、本日のお品物のご紹介でした。
いつも当店のブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。

次の更新は8月10日(金)となります。
今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。

下田の空

お問い合わせはお気軽にどうぞ。
吉祥寺PukuPuku西公園前店
0422-27-5345

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ