お知らせ


2012年7月24日火曜日

<新入荷>幕末~明治前期の鉢たち 6点


皆さまこんにちは。

夏休みが始まりましたね。
街中でも昼間から子ども連れの方を多く見かけるようになりました。
先月末にお店にやってきたもみじは、なんとなく落ち着いてきた様子です。
気が早いのか、夏休みを通り越して、秋のような紅い葉をつけていました。

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先月から吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店は
定休日をなくしました。
水曜日もOPEN!

国分寺の古美術福重はこれまでと同じく月曜定休を頂きますが、
7月は全火曜日を臨時休業いたします。

日々皆さまにお買い物を楽しんで頂けるようつとめております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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今回のブログでは、鉢ものをご紹介いたします。
多彩な器が多数、集まってくれました!
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染付金彩金魚図鉢
15,000円
(江戸幕末)
径約18.5cm・高さ約8.5cm
※完売しました

最初にご紹介するのは、金と藍の色あいが美しい、
金魚の図柄のものです。


先に裏側を。
つるりとした肌をしています。


しっかりした高台のつくりです。
安定もいいですね。


藍の波の上に、さっと金を走らせています。
波頭が光っているようにも見えます。


じっくり見ていきたい見込み部分。
うまく濃淡が活かされた藍に、金彩が効いています。


こちらが見込み中央部分。
ぷっくりした金魚が遊んでいます。


さきほどの見込み中央に1匹、
立ち上がり部分の四方に1匹ずつと、計5匹の金魚が。
このぷっくりフォルムは琉金(りゅうきん)でしょうか。
中国から江戸後期に日本に伝来した金魚です。
琉球・薩摩を経て伝わったので、この名がついたのだとか。


三つの輪がつながったようなものは、池に置かれた太湖石でしょうか。
水草や流水を際立たせる、金彩もいいですね。


ゆるやかに波打つ縁取り。つやつやと金彩が光を放ちます。


可愛いだけでなく、品も華もある鉢。
ぜひお手に取っていただきたい一品です。

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染付見込みに鯉図鉢
12,000円
(江戸幕末)
径約22.5cm・高さ約8cm
※完売しました
こちらの鉢は金魚ではなく、見込みに鯉が遊んでいます。


池に近付くとスーっと鯉が寄ってくるのを思い出します。
水の流れを感じさせる描写。


立ち上がりは山水に人物図です。
帆掛け船を迎えているのでしょうか。


樹木がふさふさと葉を広げています。


木陰で囲碁をする人も。


もう一度鯉のクローズアップを。
ぱっちりした目がチャームポイント!


裏側はすっきりしたつくり。
鳳凰に桐、と格調高い絵柄ですね。


木瓜(もっこう)型のように、正円のふちを四箇所、
均等に入れ込んでいます。
堂々とした厚めのつくりも魅力があります。

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紙刷印判見込み竹に雀図鉢
5,500円
(明治前期)
径約19.5cm・高さ約7cm
※完売しました

こちらも見込み・立ち上がり部分両方に見どころのある器です。
吉祥寺PukuPukuでは伊万里や瀬戸の器を多くお取扱いしているのですが、
この鉢はそれらとはいっぷう違っています。
おそらく会津本郷焼か長沼焼と思われます。
会津本郷焼も長沼焼も、福島の窯元です。
品のある絵柄の紙刷印判小皿などもご紹介してきました。


竹の上を遊ぶ雀。 


広げた羽根や、丸いフォルムも可愛いですね。


点描で描いたような蝶。幻想的です。


こちらにも蝶が。
お花を組み合わせたような個性的な羽根をしています。


ふちどりも蝶の羽根と花が華麗に散りばめられています。


裏側は至ってシンプルです。


藍が白地にくっきりと。
なんとも清々しい絵柄。
どんなお料理を盛りつけようか、楽しみになってきます。

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色絵鶉(うずら)に波千鳥図鉢
8,500円
(明治前期)
径約24cm・高さ約7.5cm 
※完売しました

お次は華やかな色絵の鉢。
鶉だけでなく波千鳥も描き加えられた、面白い組み合わせです。


夕ざれば野辺の秋草身にしみてうずら鳴くなる深草の里
藤原俊成
と平安時代にも詠まれたように、秋と里のイメージがある鶉。



しかし、こちらには海の千鳥が!


菊や粟(あわ)など、山野草が繊細に描かれています。


控え目ながらも桐が金と朱で描き込まれ、



鶉の足元には柘榴(ざくろ)が。
柘榴(ざくろ)には多産・豊穣の意味合いがあります。


ぷっくりとした、いかにも鶉らしい鶉。


優しげな色の波の上を千鳥が三羽、飛んでいきます。
飛べない鶉が、千鳥を切なく見送っているようにも見えますね。


余白を活かした、味わいのある絵付けです。 


丁寧な二重高台のつくり。

 

外側には花唐草が。
色絵がゴージャスです。


たっぷりとした容量に、何を盛り付けようか……。
鶉に千鳥と、鳥好きの方にはたまらない鉢です。

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染付線描き牡丹に市松文鉢
14,000円
(江戸幕末)
径約19.5cm・高さ約7.5cm
※完売しました
やわらかな青が涼しげな、線描きの鉢のご紹介です。


市松のような線描きの幾何学文に、
ふわりふわりと牡丹が咲きます。


牡丹から葉が垂れたような、優美な絵付け。


画面を四つに区切り、優しい青の世界が展開しています。


波打つ縁も雰囲気がありますね。



外側は、白地に線描きの花唐草。


水盤にして夏花を活けると、ぐっと涼感が出ます。
よく冷やした桃など、果物をのせておもてなしにしても。

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染付四方に牡丹・側面に雲鶴図鉢
7,500円
(江戸幕末)
径約18cm・高さ約8cm
※完売しました

最後にご紹介するのはやや小ぶりでシンプルな鉢です。
簡素ですが、味わいがあります。


白磁の肌の良さがしっかり伝わる見込みの絵付け。


ふちどりには、四方に牡丹の花がひょっこり顔を出します。 


見込みは宝づくし文でしょうか。
七宝と木の葉が描かれています。


しっかりとした高台で、安定も良いです。


側面では、鶴が雲の間に思い思いのポーズをとっています。
こちらは上をむいているもの。


下を向いている鶴。


雲のそばで仲間を呼ぶ鶴?


広げた羽根の向こうから、こっちを見ている鶴!
鶴の多彩な描き方、考えるのも楽しいですね。


なかなか薄手のつくりです。
ふちどりの藍も、清潔感を添えます。


ひんやりした質感のこの一点。
ふちの牡丹が、盛り付けたお料理を際立たせてくれそうです。

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以上、6点の鉢をご紹介いたしました。
お好みのものはございましたか?
鉢ものは現代作家さんでも制作の間に失敗しやすく、
コストパフォーマンスが悪いとあまり作られないそうです。
作ったとしても結構高額になってしまうのだとか。
ひとつしっくりくるものがあれば、出番の多いものなのですが。

気になるものがありましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。
吉祥寺PukuPuku西公園前店
0422-27-5345
次回の更新は、7月27日(金)を予定しております。
どうぞお楽しみに。

 

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