100年前の日本の食器たち「吉祥寺PukuPuku」: ＜新入荷＞オールドノリタケ3種・オキュパイド小品・輸出用小品いろいろ

皆様、こんにちは。

いつも当店のブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。

今朝、成蹊大学方面から歩いて出勤途中に、突如、葡萄を見かけました。

たわわに実った葡萄！

葡萄と言えば、「すっぱい葡萄」（イソップ寓話）のお話が、
ふと脳裏を過ぎりました。
負け惜しみなど言わずに、現実を受け止めなければ…。

[吉祥寺PukuPuku西公園前店内]

…でもやっぱり、葡萄と言えばワイン！
ワインで楽しく現実逃避します！

夏の晩酌タイムに、おいしいワインと、
ワインに合うお料理を、わが吉祥寺PukuPukuの器とともに、
お楽しみ頂けたらと思います。
＼(^o^)／

ところで、『季刊　うかたま　vol.27』、

50ページからの養生食の特集ページの中で、

吉祥寺PukuPuku西公園前店、中道通り店の器を使って頂いております！
（※掲載された器は完売してしまいました。申し訳ございません。）

あの赤絵南蛮図向付や、

あの紙刷印判ねじり文鉢が！

掲載された器は完売してしまいましたが、
3店舗にて、新入荷のお品物続々入荷中です！！

蒸し暑い日が続いておりますが、
店内冷え冷え状態で、スタッフ一同、
皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。

また、先月から吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店は定休日がなくなりました。水曜日もOPEN！皆様、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

尚、国分寺の本店、古美術福重はこれまでと同じく月曜定休を頂きますが、誠に勝手ながら、7月は全火曜日を臨時休業いたします。何卒よろしくお願いいたします。

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本日最初にオールドノリタケのお品物を3種、ご紹介してまいります。

オールドノリタケ（英語圏での一般的な表記は“EARLY NORITAKE”）とは、その年代を特定出来かねるものの、およそ1800年代末頃から第二次世界大戦前後頃まで、現ノリタケカンパニーの前身である、森村組と日本陶器で作られ、主にアメリカへ輸出された装飾品（花瓶、壷、陶製人形、置物など）とテーブルウェア・ディナーウェアの総称です。

オールドノリタケ
アールデコ調水差しセット

8,500円

（大正～昭和戦前）
※完売しました

単純明快な造形とよく計算された色面分割の取り合わせに、

センスの良さが光ります。

オールドノリタケファンの間で大変に貴重なコレクターズアイテムとして、

根強い人気を集めているオールドノリタケのアールデコ様式のこちら、

水差しのセットが入荷しております。

径約17,5㎝・高さ約1㎝

80年以上も前の昭和初期に流行したモダニズムの余韻を、
今に伝える逸品です。

こちらの裏印から、1912年（明治44年）～1940年（昭和15年）、
国内向けに生産された製品であることがわかります。

単純な線に練達の職人芸が光ります。

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口径約4,5㎝・高さ約14,5㎝

白、そして金、ライトブルーの3色で、すっきりと清新な味わいであり、
おおらかで気品のある優美な姿は、日本の洋風陶磁器産業が、
昭和初期までに到達した水準の高さを今に伝えます。

同上の裏印です。

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口径約7㎝・高さ約9,5㎝

成形と生地の完成度の高さが見て取れ、それを際立たせるための、
抑制の効いた装飾の工夫が成功しています。
冷水を飲むための実用品に込められたさりげないセンスが嬉しいですね。

同上の裏印です。

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オールドノリタケ
ヘアピン入れ

8,500円

（大正～昭和戦前）
長径約8㎝・高さ約13,5㎝
※完売しました

青紫のラスターに反対色のオレンジ色を絶妙に配し、
レトロな風情と軽快なリズム感を演出しています。
タマゴ型の形状がコロンと可愛いです。

稜線に引かれた黒い仕上げ線は、
手描きならではの繊細な味わいに満ちています。

1920年代には日本の多くの製陶所が、

様々なラスター彩をアメリカに輸出しました。

金属光沢、真珠光沢、

いずれもアメリカの繁栄を象徴するかのような色彩として歓迎されました。

こちらの裏印から、1912年（明治44年）～1940年（昭和15年）、

国内向けに生産された製品であることがわかります。

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オールドノリタケ

カップ＆ソーサー

1セット　1,800円

（大正）

こちらの見せ場は、

オールドノリタケの工業的に優れた技術による造形そのものでしょうか。

シンプルな美を好んだアール・デコ様式の特徴が十分に見て取れます。

月桂樹にRCの裏印から、1920（大正9年）頃、

国内向けおよび輸出向けに生産された食器であることがわかります。

クローバーの文様が可愛らしく、周囲を巡ります。

これからの季節、アイスクリームやゼリーなど、

盛り付けてみてはいかがでしょうか。

カップの径約10,5㎝・高さ約3,5㎝

口縁が帽子のひさしのように横に張り出した鍔縁の形状は、

お料理をより美しく、よりおいしく見せてくれます。

ソーサーの径約13㎝・高さ約2㎝

日本人好みの清楚な雰囲気です。

在庫薄のため、お早めにぜひどうぞ。

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続いてご紹介の品物は、
オキュパイドジャパンの愛すべき小品の数々です。

オキュパイドジャパン（Occupied Japan）とは「占領下の日本」という意味で、日本が第二次世界大戦で敗戦後、1945年～1952年の7年間、アメリカの占領下にありましたが、そのうちの1947年～1952年の5年間、輸出品にはすべて「Made in Occupied　Ｊａｐａｎ」と入れることが、義務付けられていました。

オキュパイドジャパン

ミニチュア食器

ビールジョッキ2種

各1客　1,300円
径約3㎝・高さ約6㎝
※完売しました

手のひらに収まってしまうサイズのビールジョッキ、

愛らしいですね！

森を散歩するのは、ヘラジカでしょうか。

ヘラジカの北米での呼称、ムースは、

元プロ野球選手の野村克也氏の愛称でありました。

野村克也氏はご子息の背番号を決定する際、

「息子（son）よ、太陽（sun）のようになれ」という意を込めて、

33番をお与えになったとか。

偶然の奇跡か、ヘラジカと太陽の意匠が、

ひとつのミニチュアビールジョッキに！！

裏に、「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印があります。

終戦後の5年間だけに使われたオキュパイドジャパンの刻印が、

後にその当時の輸出品の希少価値を高めるようになりました。

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同じく、手のひらに収まってしまうサイズのビールジョッキ、

何とも、愛らしいですね！

モーリス・メーテルリンク作、「青い鳥」を彷彿とさせる絵柄です。

幸せは探さなくても、最も手近なところにあるのです。
こちらのミニチュアビールジョッキが、そっと語りかけますよ。

裏に、「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印があります。

オキュパイドジャパンの作品は、ほとんどのものが手作りです。
一点一点、表情や絵付けも違い、
そこがまた人気の理由のひとつでもあります。

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オキュパイドジャパン

ミニチュア食器

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ジャスパー風水差し
1客　900円
（※フリモノ有り）

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ジャスパー風灰皿2種　
各1客　1,300円
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径約1㎝・高さ約12㎝

ウェッジウッドを代表する有名なシリーズを彷彿とさせます。

フリモノが見られますが、
こちらの愛らしい水差しは一輪挿しにいかがでしょうか。

側面下にMADE IN JAPANの刻印と、

裏に、「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印があります。

長径約10,5㎝・高さ約2㎝

長径約11㎝・高さ約2㎝

こちらも愛らしいサイズの灰皿は、
アクセサリーなどの小物入れにいかがでしょうか。

どちらも裏を返すと、

「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印があります。

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まことに愛らしい、
昭和20年代輸出用のお塩入れが入荷しております。

お塩入れ

ワンちゃん2種　各1個　400円
（※在庫全てに小キズ有り）
底径約4,5㎝・高さ約7㎝

こちらのお洒落なワンちゃんには、若干の塗りムラや、
ハットの下部や舌など、在庫の全てに小さなキズがありますが、
60年以上経っているとは思えない良い状態です。
（※黄色のシールがキズの箇所を示しています）

表情豊かに、後姿もまた魅力的！

裏に、「JAPAN」の刻印があります。

手のひらで転がしながら、さまざまな角度でお楽しみください。

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お塩入れ
いちご　1個　500円※完売しました
底径約2,5㎝・高さ約3,5㎝
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SALT　1個　300円
底径約2㎝・高さ約5㎝
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サボテン　1個　500円※完売しました
底径約2,5㎝・高さ約7㎝

いちごは、1975年に造形作家の新宮晋さんがはじめて作った絵本、
「いちご」を彷彿とさせます。

「いちごには北極がある。南極がある。その間には金の鋲が打ってある。赤い実のまん中には、太陽のとどかない白い冷たい世界がある。いちごには果てしない風景がある―」(新宮晋「いちご」文化出版局)