お知らせ


2012年2月21日火曜日

<新入荷>幕末伊万里・志田窯のうさぎ図・つる図尺皿/線描き角皿/軍配図染付大皿/明治期かぶと大根図染付角小皿


いつも当店のブログをご覧下さいまして、ありがとうございます。


国分寺の本店、古美術福重、吉祥寺PukuPuku西公園前店、吉祥寺PukuPuku中道通り店、3店舗同時開催の冬のSALEにお越し下さいました皆様、誠にありがとうございました!! 
おかげさまで、多くのお客様にご来店頂き、盛況のうちに終了いたしました。




…さて明日、2月22日(水)は旧暦の2月1日、旧暦では明日から2月が始まります。


2月、如月は「小草生月(おぐさおいづき)」ともいわれるように、小さな草々がいっせいに芽吹くときです。


地中に眠る虫たちも目を覚まし、活動し始めます。


草木の更生を意味する「生更来」「草木張月」、まだ寒さが残るため、着物を重ねる「衣更着」とも。


陽気が増して「気」が更に来る月です。


これから梅に続いて、桃、タンポポ、スミレ、ツクシ、蝶も飛び交い春めく季節!…とはいえ、まだまだ寒い寒い日が続きそうです。
(上写真は梅にウグイス長角皿:400円:大正:縦横約10,5㎝×15,5㎝・高さ約2,5㎝※完売しました


皆様、お身体をお大事になさって下さいね。


お風邪など召しませんように。


それでは、本日も新入荷のお品物をご紹介いたします! 

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・染付うさぎ図尺皿    35,000円 
 (江戸幕末・志田窯) 
径約28,5cm・高さ約5cm
※完売しました

本日、御紹介の品物は、2月3日(金)の回でご紹介した、伊万里というジャンルの中で、そのバラエティーに富んだ絵柄の楽しさで人気の、江戸時代は後期の作品群、志田窯による染付皿です。

ユニークな作風が人気の志田窯の染付うさぎ図尺皿が入荷しました!



うさぎは「飛び跳ねる=飛躍」「子沢山=豊穣」「長い耳=良く聞き福を集める」という連想から、出世運や財運を招くとされてきました。

こちら、愛嬌のたっぷりのうさぎです。




表に呉須を多用した分、裏面は無地。
これも志田焼の特徴で、コスト低減策のひとつです。

目を立てて焼いた跡が見られます。

志田窯の伊万里は、江戸後期から幕末期にかけて存在した伊万里の34基の窯のうち、5基がそれにあたり、窯も大きかったので、当時伊万里焼として生産されていたもののおよそ20%を占めていたとも推算されるようです。


縁周辺は波型の形状を示し、やや端反った造りとなっております。 

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・染付鶴図尺皿2種 各6,500円 
 (江戸幕末・志田窯) 
上:径約29cm・高さ約4,5cm
下:径約30cm・高さ約4,5cm
※完売しました

志田窯で鳥の絵柄のものは2月3日(金)の回で、サギとカモ図をご紹介しました。
そちらも合わせてご覧くださいませ。



つるの胴体部分の向きや背景の竹の位置など、2種で違いが見られます。

思わず、間違い探しをしてしまいます。




志田焼の“お約束”である「エンゴベー(白化粧土)」の痕跡が裏縁部に見られます。『エンゴベー』とは陶肌をより美しく見せるため、表面のみに掛けられた白釉のことです。元々使用していた陶石は鉄分を含み、それが表面に出てしまうと、赤褐色の斑となってしまうので、それを隠すためのもののようです。

分かりにくいですが、写真のように器を裏返すと、その境界に釉が線状に観察できます。白釉の施されていない裏側には鉄分による斑が見られることもあります。こうした特徴は志田窯の製品のみに見られるもので、他の伊万里の窯の製品と区別して扱わなければいけない大きな理由でもあります。





縁周辺は波型の形状を示し、やや端反った造りとなっております。

鶴は亀とともに長寿の象徴となり、吉祥の鳥として、中国や日本では特別扱いされます。

ご紹介のような雲とともに鶴が描かれるのは中国に影響されたといわれます。

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・染付線描き花図角皿    19,000円 
 (江戸幕末) 
縦横約29×29cm・高さ約5,5cm
※完売しました

2月10日(金)の回でもご紹介した染付線描花図角皿ですが、さらに繊細なつくりのお品物が入荷いたしました!
合わせてご覧くださいませ。


見込みは周囲を額縁に見立てたかのように絵画的な構図です。

可愛さ満点です。


縁周辺が細かい波状になっており、繊細さが高まります。


表側面は上写真のような窓絵に花が4ケ所と、その両脇に花、そしてそれらをつなぐ細やかな唐草で埋め尽くされています。





裏面の周囲をめぐる唐草も、幕末伊万里独特のものです。

唐草に花があしらわれています。

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・染付軍配図大皿    29,000円 
 (江戸後期) 
径約35cm・高さ約6,5cm
※完売しました

珍しい絵柄の大皿が入荷しました。

素地の白をうまく生かして、変化に富んだ楽しい文様を配しております。


軍配は中世から軍を指揮するために、武将が用いた団扇であり、中国の八仙人のうち、鐘離権の持ち物が扇であることから、団扇をそのシンボルとし、吉祥文様として使われました。


軍配の中には龍が。
洒落てます。


団扇は2種描かれ、こちらの様相のものは計4枚。


俵と団扇。


軍配の間に銭や俵が散らばっています。


姫だるまが可愛いです!
恥ずかしがり屋さんです。





裏側面にも引き続き、軍配が。
表も裏も楽しさいっぱいです。


縁部は端反った造りとなっております。

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・染付かぶと大根図角小皿    各1,800円 
 (明治前期) 
縦横約7,5×7,5cm・高さ約1,5cm
※完売しました


手のひらにすっぽり収まるくらいの染付の小皿が入荷しました!!
絵柄もとても可愛いです!


お箸置きとしてもお使い頂けます。


かぶも大根も春の七草のひとつであることから、厄除けの願いを込めて、文様化されたものと思われます。

2010年11月18日のブログかぶと大根図印判小皿をご紹介しておりました。
合わせてご覧下さいませ。



※一枚だけ、うさちゃんが入荷しております。
(同サイズ、同価格です 
※うさちゃん1枚は完売しました


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以上、お品物のご紹介でした。

いつもブログをご覧頂きましてありがとうございます。
次の更新は24日(金)となります。

今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。


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