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立て看板によると、この越前水仙(エチゼンスイセン)は福井県から寄贈を受けたものであり、福井県は越前海岸(えちぜんかいがん)といえば、日本海に面し、福井県敦賀市杉津から越前岬を経て、坂井市三国町安島の東尋坊に至る海岸の総称で、越前岬を中心とする中部では水仙が自生し、12月から3月にかけて咲き乱れるそうです。
(井の頭公園)
水仙は12月から早春にかけて咲く『雪中花』ともいいます。
日本には平安時代に渡来した新春の瑞兆花とされますが、文様として描かれるのは江戸時代になってからです。
海外では、水仙は『希望』の象徴であり、ガン患者をサポートする団体の多くで、春の訪れと共に咲くこの水仙が希望のシンボルとして募金活動のキャンペーンに用いられているそうです。
…立春とは名ばかりの厳しい寒さが続きますが、寒さに負けず、本日も新入荷のお品物をご紹介いたします!
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線描木瓜型皿
5客セット(状態の良いもの) 19,000円
1客 3,800円
(江戸幕末)
縦横約14×18cm・高さ約4,5cm
※完売しました
本日最初に御紹介の品物は、所謂“ベロ藍”の紺青色の顔料を使用しておりますが、形状等、様式から、江戸幕末期のものです。
木瓜(もっこう)とは紋所の木瓜に似た楕円形の器のことをいいます。
朝倉義景(三つ盛木瓜)、滝川一益(丸に竪木瓜)などが用いていました。
藤紋、片喰紋、鷹の羽紋、桐紋と合わせて五大紋と呼ばれます。
ベロ藍ならではの鮮やかな線で、表面全体に花と葉の細やかな描き込みが施され、好印象です。
ベロ藍と呼ばれる人工顔料は、布にも陶磁器にも簡単に使える大量生産向きの染料で、江戸時代は幕末期(文化文政期頃には既にあったとも)に日本に輸入され、葛飾北斎をはじめ渓斎英泉など多くの絵師に多用されました。
裏面の周囲4ケ所に上写真のような描き込みがございます。
色、形、大きさ、また、総柄(器面全体が一つの柄での描き込み)という点からも、お料理映えすること間違いなし、自信を持っておすすめいたします。
ベロ藍は安価で簡単に使えたので、その後、明治のやきものの青といえば、誰もがベロ藍を思い浮かべるほど一気に浸透しました。
また一説には、呉須に比べ、その藍の色が鮮やかなので、料理映えがすると注文が増えたといわれております。
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・染付蓋茶碗2種 1客 1,300円
(江戸幕末)
※完売しました
染付の素敵な蓋茶碗が2種、入荷いたしました。
蓋は小皿として、また、梅干しやお漬物を入れて蓋をして、そのまま冷蔵庫に…、蓋茶碗は使い方いろいろ、お楽しみ頂けます。
・染付花図蓋茶碗 1客 1,300円
(江戸幕末)
径約10,5cm・高さ約8cm
線と面で構成された花と葉の、ダイナミックでモダンな唐草チックな絵柄がエキゾチックです。
蓋と身の見込みにも個性的な描き込みがあり、可愛いです。
・染付蝶とアサガオ図蓋茶碗 1客 1,300円
(江戸幕末)
径約10,5cm・高さ約8cm
※完売しました
窓絵が2ケ所、その中に蝶が2匹向いあっていて、可愛いです。
間に2ケ所、大胆なアサガオがお目見えします。
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・線描角皿2種 各1客 12,000円
大き過ぎず、小さ過ぎず、使っても、飾っても頂けて、可愛さも満点の線描角皿が入荷いたしました。
・線描見込に花図角皿 12,000円
(江戸幕末)
縦横約24,5×25cm・高さ約5cm
※完売しました
表側面は線描きによる上写真の花が8ケ所とそれをつなぐ細やかな唐草で埋め尽くされています。
見込みには周囲を額縁に見立てたかのように、花々が絵画的な構図で描かれています。
葉が他部分より主張されていて、面白いですね。
裏面の周囲をめぐる唐草も、幕末伊万里独特のものです。
・線描見込に菊と竹図角皿 12,000円
(江戸幕末)
縦横約27,5×27cm・高さ約5cm
※完売しました
表側面には上写真のような菱形の窓絵が4ケ所、中には竹が描かれ、それをつなぐ細やかな菱形の文様で埋め尽くされています。
菱形の文様内部の白く抜かれた箇所が雪のように、あるいは水玉模様のようにも見えて、とても可愛いです。
表側面にはまた上写真のような半月形の窓絵が4ケ所あり、菊が愛らしく描かれています。
見込み部分の文様は、皿の形状を考慮したのでしょうか、線描唐草文様の詰まった正方形が何ともユニーク、そしてキュートです。
唐草に花があしらわれています。
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・格子柄盃洗2種
(江戸幕末)
シンプルでハイセンスな盃洗が2種、入荷しました!
・染付アヤメ図格子柄盃洗 17,000円
(江戸幕末)
径約14,5cm・高さ約11cm
※完売しました
花の形に抜かれた空間の中に、花器とアヤメが上品な雰囲気です。
周囲の格子状に引かれた線は外側にまで続きます。
花台に乗せてあります。
どちらかといえば、やや小ぶりな盃洗です。
内側も外側も、一貫して、シンプルで清潔感があります。
余計なものが一切ない潔さを感じて頂けると思います。
盃洗の脚が高く伸びた形状として定着するのは江戸時代の終わり、幕末期から明治にかけての頃になります。
・染付花図格子柄盃洗 15,000円
(江戸幕末)
径約18cm・高さ約9,5cm
※完売しました
鍔縁に開いた形状がまずモダンで、目を引きます。
リム部分の格子文様が効いています。
見込みの花は梅でしょうか。
輪郭線が引かれ、内部をダミで埋めています。
力強い印象で、アクセントになっています。
裏面は高台まで全体的に格子状に線が引かれています。
シンプルであるがゆえに、かえって力を感じます。
鉢と見紛う形状ですが、盃洗だと思われます。
高台が高い鉢状の形態になり、その流れを意識したものなのでしょうか。
幕末より古い時代の盃洗は高台が高い鉢状の形態で、こちらも幕末ですが、
その流れの過渡期のものだと思われます。
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以上、お品物のご紹介でした。
いつもブログをご覧頂きましてありがとうございます。
次の更新は14日(火)となります。
今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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