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先日、井の頭公園で可憐に咲く椿の花を見かけました。
花言葉は控え目な愛、…そして今日は2月14日、バレンタインデーですね。
バレンタインの日は通称『恋人の日』とされ、例外的に日本では、
女性がチョコレートを男性に渡すという慣習となっておりますが…、
今宵、街のあちこちで飛び交った、
“I love you”という言葉に関しては、夏目漱石の考察が有名ですよね。
英和辞書がまだ一般的ではなかった明治時代の中頃、夏目漱石が英語の教師をしていたとき、「I love you」を、生徒が「我君ヲ愛ス」と訳したのですが、漱石は「“月が綺麗ですね”といいなさい。それで伝わりますから…」と言ったというお話。
夏目漱石は江戸~明治に生きた人であり、その時代はまだ「愛」という言葉は一般的でなく、「情」の時代で、「愛している」というような直接的な言葉は一般的ではなく、日本の感性に合うものではなかったため、その話の前後を捉え、日本人ならではの叙情的な文章で思いをつなげることの方をよしとしたエピソード。
特に無粋なことが嫌いだった漱石らしい逸話で、個人的には結構好きなお話です。関連して、片思い中の方におすすめの文様が撫子(なでしこ)文です。
染付なでしこ文見込みに蛙図なます皿 2,500円※完売しました
(明治前期) 径約15cm・高さ約4cm
染付なでしこ文なます皿 1,300円※完売しました
(明治前期) 径約15cm・高さ約4cm
染付なでしこ文向付 1,800円※完売しました
(明治前期) 径約8cm・高さ約5cm
撫子の花の名前は、形状が小さく可愛い花であるため、「我が子を撫(な)でるように可愛い」と人に見立てて表されたことから、名づけられました。
こうしたことから「大和撫子」といった、古風で凛としている日本女性を表現した言葉としても、使われるようになったといいます。このように「女性」を連想させ、「撫(な)でるように可愛いらしい花」と評されたなでしこ文様は、“愛情面を豊かに育む”“愛される”効果があるとされてきました。なでしこ文様がお相手に恋心を芽生えさせ、お二人の仲を深めていくことができることと思います。
それでは吉祥寺PukuPuku西公園前店の大和撫子が、
本日も新入荷のお品物をご紹介いたします!
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・陽刻青磁に染付秋海棠(シュウカイドウ)図大鉢 16.000円
(江戸幕末)
径約26cm・高さ約11cm
※完売しました
本日最初に御紹介の品物は、魅力に満ち溢れた幕末伊万里の大鉢です。
表面全体に陽刻で施されたシュウカイドウの文様が見事です。
青磁の発色も美しく、優雅な雰囲気です。
(シュウカイドウ)
シュウカイドウは日本の戸外で越冬可能な唯一のベゴニア属の花で、
雌雄異株ですが、「むかご」で繁殖します。
雌雄異株ですが、「むかご」で繁殖します。
左右非対称な葉を、報われない恋心に見立て、花言葉は「片思い」です。
裏面は、打って変わり、鍋島のような櫛高台と、
側面には表部分とつながっているかのように、
再びシュウカイドウが染付で力強く、
しっかりと描き込まれています。
表面と裏面で全く異なるシュウカイドウの表情をお楽しみ頂けます。
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・青磁に染付龍図大鉢 9.500円(ややケムリ有り)
(江戸幕末)
径約27cm・高さ約8cm
※完売しました
年が明けてあっという間に2月も半ばですが、本年の干支、龍の絵柄の大鉢が入荷しました。
青磁の発色と呉須の色が柔らかいため、龍が優しげで、微笑んでいるかのようにさえ見えます。
器の形状に合わせて、龍が丸く納まっていて面白いですね。
縁部は端反っており、裏側面に波が描き込まれています。
これは「龍のすみか」に由来するためです。
古くから、龍は海、湖、池、沼、川などに棲むと考えられ、河川の氾濫は龍のしわざといわれる一方で、龍は荒れ狂う海を鎮める力を持つとされました。
残念ながら、縁部にケムリが見られます。
(ケムリとは、温度や雰囲気ムラなどによって、色やツヤが変わって、部分的にモヤモヤとしたシミのようになった状態のことをいいます。)
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・染付キツネ図盃洗 5.500円(焼き継ぎ)
(江戸後期)
径約20.5cm・高さ約10cm
※完売しました
大きく目立つ焼き継ぎの跡があるのは承知の上で、こちらの絵柄が大変気に入ったため、店主が仕入れて参りました。
雪深い山の中、器面中央少し上に、鳥居、こちらのキツネは百狐(びゃっこ)、お稲荷様でしょうか。
キツネは日本では古来より神聖視され、江戸時代に稲荷が商売の神と公認され、大衆の人気を集めたといいます。
神々しい表情です。
裏側面には上写真のような雪山の描き込みが2ケ所ございます。
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・みじん唐草3段重 22.000円
(明治前期)
径約15.5cm・高さ約20cm
※完売しました
ベロ藍のお色が大変鮮やかな、感じの良い3段重が入荷しました!
容量は下段が一番大きく、高さは約8.5cm、
中段、上段がそれぞれ約3.5cmとなっております。
中段、上段の裏面には高台が付き、施釉してあります。
テーブルに直置きされても大丈夫です。
また、段重のお楽しみとして、一段だけを蓋ものとして使っていただけます。
(蓋部分のみじん唐草模様)
こちらのお品物、表面全体がみじん唐草による、シンプルな装飾であるがゆえに、力を感じます。
店内でもその存在感は一際です。
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・染付輪花7寸皿 1客 2.200円
(明治後期~大正)
径約21.5cm・高さ約3.5cm
※完売しました
本日最後に御紹介の品物は芙蓉手の染付の7寸皿です。
メインのお皿にも、大き目の取り皿にも、おすすめです。
見込みには太湖石と棕櫚(シュロ)と紅葉でしょうか。
周囲の蓮弁は山水と松竹梅の絵柄を交互に繰り返しています。
すっきりときれいな仕上がりの絵付けです。
どの部分ををご覧になっても、可愛らしい描き込みが目に飛び込んできて、楽しいですよ。
裏面には線による唐草、 縁は輪花になっており、可愛らしい印象です。
和食・洋食問わず、お料理が映え、豪華に見せてくれます。
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以上、お品物のご紹介でした。
いつもブログをご覧頂きましてありがとうございます。
次の更新は17日(金)となります。
今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
お問い合わせはお気軽にどうぞ
吉祥寺PukuPuku西公園前店
0422-27-5345
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