お知らせ


2011年12月16日金曜日

<お知らせ>中道通り店の電話番号と新入荷

皆さまこんにちは。寒い日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
吉祥寺・中道通りはクリスマス・年末年始にあわせてのお買物の方で平日でも結構人手があり、びっくりしています。期末試験などを終えられた学生さんも解放感のある表情で街歩きをしていました。

<中道通り店についてのお知らせ>
OPENから3週間が経ち、たくさんの方にご愛顧いただいている中道通り店ですが、急な開店で設備が整わず、ご不便をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。
先日電話が開通いたしましたので、お知らせいたします。
電話・FAX番号: 0422-27-1636
住所:〒185-0004 武蔵野市吉祥寺本町2-26-2 MTビル1階

こちらのブログ掲載の地図、写真なども近々リニューアルいたします。どうぞよろしくお願いします。

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さて、今回のお品物のご紹介です。
お正月にあわせて漆器の器を特集いたします。
英語では「japan」とされ、日本の器の代表格とされる漆器。なんと縄文時代から用いられていたそうで、その歴史は9000年以上前にさかのぼるというのですから驚きです。
焼き物はどうしても中国の影響を感じさせるものが多いですが、漆器は絵柄や形が日本独特で、日本人の昔からの感性をうかがうことができ、面白いです。技法も蒔絵、沈金、ため塗りなど様々で飽きません。



・蒔絵 花鳥図銘々小皿 二十客組 55,000円
(江戸後期) 径約11.5cm・高さ約3.5cm
※完売しました

最初にご紹介するのは、蒔絵の銘々皿です。
なんと二十客、すべて違う花鳥図なんですよ~!


ひとまず選り抜いて二枚。
左が南天と小鳥、右が女郎花(おみなえし)・菊に小鳥の図柄です。


南天と一緒のほうを。
黒地に蒔絵が映えます。


南天の実の朱色が鮮やかです。
葉にも金を2色使っての丁寧な絵付け。


絵や漆の感じが江戸期らしく、非常に繊細です。


底は高台ではなく、碁笥底(ごけぞこ)になっています。
漆黒、深い黒がとってもつややかです。



何枚かピックアップしてみました。
左がタンポポと雀、右が芦に雁、でしょうか。


左が梅に鶯、右は牡丹に小鳥、です。
梅のお花が小さいのが江戸らしい……。牡丹もうっすら青がかかって綺麗です。

 

左が梅におしどり、右が稲穂に雀。
全部ご紹介したいのですが、できればこの繊細さをぜひ実物で味わって頂きたいです。


共箱がついています。
「紅描木皿 四拾人前ノ内」とあります。もうひと箱あったのでしょうか……。


店頭ではガラスケースにお出ししています。
冬、ということで南天、梅の絵柄のものを出しています。
ほかにもおもだかの絵柄のものもあり、季節にあわせて飾るととっても素敵ですよ。
鳥好きの方、本物志向の方には非常におすすめな銘々皿です。


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・ため塗り 草花図大椀 1,800円
(大正~昭和戦前) 径約15cm・高さ約8.5cm
※完売しました


こちらも1点1点絵柄の違うお椀です。
全部で7客の入荷で、ばら売りですので、お好みの絵柄で早いもの勝ち、という感じです。


ため塗りとは、半透明の漆を塗り重ねたもの。
独特の透明感があり、見ていて飽きません。


平たい、そろばんの珠のような形。


麦の穂が描かれています。
深い赤に黒の絵付けは、素朴ですが品があります。


ちなみに内側は黒一色です。


こちらはつる性の草花がモチーフ。


ほかにも蓮、桔梗の絵柄もございます。
お煮物やお正月のお雑煮などにもおすすめの大ぶりのお椀です。

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・色絵 草花図吸物椀 900円
(大正~昭和戦前) 径約12cm・高さ約10cm
※完売しました

こちらも色合いが独特なお椀。
絵柄もなかなかモダンです。


深さもあるので、お吸い物やお味噌汁に。
金彩が入っていないので、普段使いに良さそうです。



蓋も本体も同じ絵柄です。


牡丹というか唐草というか……。
深い茶色にお花の紅が柔らかく浮かび上がります。


のびやかな曲線が素敵ですね。
緑や紅の配色もセンスの良さを感じます。


内側は黒塗りになっています。


客数多めでご用意できました。
お料理屋さんにもおすすめのお品物です。
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・朱塗り 猪口 1,500円
(江戸後期) 径約9cm・高さ約6cm
※完売しました


最後に、風合いが素敵な朱塗りの猪口を。
じっくりと使い込みたい、オーナー一押しの一品です。


朱よりはやや茶色に近い色合い。
写真ではなかなかこの独特の色がお伝えできず残念です。


絵付けはどこにもなくとってもシンプルです。
薄さも均一で、職人の技術の高さが伝わってきます。


高台も綺麗なあがりです。
安定感があります。


外側にラインを1本立たせてあります。
指に引っかかるので持ちやすいですよ。


持つとびっくりするほどの軽さ。
お酒を飲むのにも、小鉢がわりにしてお料理をちょっとのせても。

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 以上、お品物のご紹介でした。

「スポンジで洗ってはだめですか?」「洗剤は使わない方がいいのでしょうか……」など、皆さま漆器の扱いには戸惑われることが多いようですが、食洗機・電子レンジなどは避けていただいて、あとは普通の食器とほぼ同じように洗って大丈夫です。(あまりゴシゴシ洗いはしない方が良いとは思いますが……。)くもってきたら柔らかい布で磨くと結構きれいになります。
使い込むほどに風合いの増す漆器。ぜひ日頃の食卓でお楽しみいただけたら、と思います。


今日は夕方に木枯らしも吹き、寒さを強く感じる一日となりました。
世田谷ボロ市に足を運んでくださったお客様、どうもありがとうございました。来月も参加いたしますので、どうぞお楽しみに!


次回ブログの更新は20日、火曜を予定しております。また新しいお品物のご紹介を予定しております。どうぞよろしくお願いいたします。

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