都内は台風が近付き、本日は不穏な空気模様、通り雨もありました。
そんな気候の中ですが、ご来店くださいましたお客様、ありがとうございました。
先週末に入荷いたしました新商品を含め、本日のご紹介をさせて頂きます。
今回は「龍」の図柄の商品が多くはいりました。
まずは、双龍の描かれた器、二点です。
上:双龍図 印判六寸皿 (昭和戦前 径約18,5cm ・500円)
※完売しました
下:双龍図 紙刷印判六寸皿 (明治前期 径約19,5cm ・1,300円)
※完売しました
どちらも宝珠を中心に二匹の龍が描かれた印判皿です。
洋皿ですので作りは薄く、パン皿や洋食に使いやすい規格です。
デザインは似ていますが、制作年代が違いますので、絵柄の転写技法などが異なり、雰囲気の違う器です。
こちらは戦前の銅版転写の印判皿です。渦巻く宝珠と龍が綺麗に描かれています。
縁に紋様があるので、お料理も映えますね。
お値段も手頃です。
高台には「日本特製」「MADE IN JAPAN」の印がありました。
輸出皿に作られた海外向けの器だったのですね。
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もう一点は、明治前期に作られた紙刷印判の器です。
上の銅板とものに比べると線が厚みがあり、柔らかい印象です。
龍の表情もほのぼのとしています。
裏は三方に宝珠があり。
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引き続き、龍の図柄です。
こちらは一匹の龍がくるんとまるくなっている「団龍」(だんりゅう)と呼ばれる種類の龍です。
・団龍図 印判小皿
(明治後期~大正 径約12cm 高約2cm ・500円)
デフォルメされた団龍が見込みにいます。
周りを囲む花唐草も可愛らしく、シンプルで飽きのこない絵柄な器です。
枚数揃えて使われるのがおすすめ。
右下に「山二製」の文字があります。
同モチーフの小皿ですが、銘がないものもあり、若干の規格や色合いの違いがございます。
現在吉祥寺PukuPukuでは、こちらの小皿は四種類あつかっております。違いなど見ると面白いです。
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最後の龍図の器は、鉢です。
・龍図 ベロ藍 大鉢
(明治前期 口径約24,5cm 高約9cm ・9,500円)
縁反りの薄手の鉢です。
ベロ藍の濃い青色が涼しげに、夏の食卓を彩ります。
周囲の瓔珞紋も上品です。
側面のベロ藍の部分には、二羽の鳳凰がおります。
こちらもなかなかよい表情をしています。
鳳凰も龍もどちらも空想上の生き物ですが、仲が良くないそうです。
一説では「鳳凰が龍を食べていた」という話もあるとのこと!
龍≒蛇 鳳凰≒鳥 ですので、捕食関係として鳳凰が恐らく上位だったのではないでしょうか。
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・向かい蝶図 印判猪口
(明治後期~大正 口径約6,5cm 高約7,2cm ・1,500円)
※完売しました
かわいい猪口も入荷いたしました!
二羽の蝶々が向い合わせに描かれた、おおぶりな蕎麦猪口です。
お湯呑や珈琲の器に、お料理にも最適な器です。
丸紋のドット柄のような羽根の模様、なかなか面白い絵柄です。
間の福寿の文字もアクセントに。
(上下で向かい合っているので「上下向かい蝶」と正式には呼ぶようです。)
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・牡丹図 染付七寸皿
(江戸幕末 径約21cm 高約3.8cm ・五客組29,000円)
※完売しました
上品な線描きの七寸皿が五客組で入荷しました。
輪花の縁取りも優雅で、大きさも銘々皿に使いやすく、便利です。
牡丹の花も花火のみたいですね。ふわりと羽根のように広がる葉も素敵です。
金の縁取りがやや残っています。
裏面の花と唐草の描き込みも品よく入っています。
立ち上がりもすっきりしています。すわりも比較的よく、テーブルの上で落ち着いた姿を見せてくれます。
見込みは松竹梅が入っています。肌もつややか。
周縁部の牡丹=「花の王」がお料理を引き立ててくれる、おめでたい席にも重宝な器です。
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本日のご紹介でした。
土曜日にご来店下さった、常連のお客様がお手製の金魚の帯留めをつけていらっしゃいました。
可愛らしさに、思わずぱちり。
浴衣や着物姿が多くなる季節ですね。
吉祥寺PukuPukuのロゴにちなんだ、金魚モチーフの器やディスプレイも、もっとお店に並べられたらな、と思います。
次回更新は7月21日(木)です。
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