「暑い」が合言葉のような毎日ですが、皆様お元気にお過ごしですか?
灼熱の日差しのもと、表に置いていた品物はすっかり温かくなってしまいます。昔の学校の椅子、スコップなど、楽しいものを外に置いているのですが……。どうかこの時期は、店内でじっくりご覧いただけたら、と思ってしまいます。
本日も吉祥寺Pukupukuは、新しい品物を入荷いたしました。
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・鯉図 染付楕円大皿
(明治前期 径約42cm 高約6cm )
完品9,500円 ノミホツあり7,500円 (※各一客)
※完売しました
青磁のなかに身をくねらす、堂々とした鯉を描いた大皿が入荷いたしました!
大皿は本来二客ペアでつくられるものなのですが、どちらかが割れてしまい、骨董屋さんで扱うときは一客だけ、というケースが多いです。
ところがこちらは幸いなことに二客残っていてくれました。
実際テーブルの上にのせると、「どーん」と迫力があります。
染付の藍も鮮やか。
一客、残念なことに裏面に1カ所、5ミリ程度のホツがあります。
「どうです!」といわんばかりの鯉。
流水に水車、柳など、水辺の描写も鮮やかです。暑さを忘れさせてくれる、涼しげな一枚です。
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印判小皿も二種類。かわいい動物柄が入荷いたしました!
・上:鯉図 銅印判小皿
(明治後期~大正 径約11.5cm 高約2.5cm ・ 900円)
※完売しました
・下:竹林雀図 銅印判小皿 ※完売しました
(明治後期~大正 径約13cm 高約2.5cm ・ 700円)
こちらも同じく、鯉の絵柄の印判小皿を入荷しております。
可愛らしい竹林雀のものと一緒にご紹介いたします。
網目に五尾の鯉が思い思いにポーズをとっています。
濃い藍色も魅力がありますね。
なかなか写実的に描かれています。
職人さんがよく、鯉を観察したことがしのばれます。
網目の上にいる鯉たち、捕まってしまったように見えますが、思いのほか自由そうです。
こちらは竹林に遊ぶ雀たちです。
放射状の線で表現された竹の表現がモダンですね。
雀もぷっくりしていてとても可愛らしいです。
「舌きり雀」など日本人には昔から親しまれている雀、このお皿ではちょっとお洒落な性格をしていそうです。
すっきりした竹の葉の図案も、見込みに良いアクセントを与えています。
……モダンなデザインのこの2点、食器としてももちろんですが、飾っておいても面白そうです。
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・山水図 染付舟形皿
(明治後期~大正 径約19.5cm 高約3cm ・ 500円)
※完売しました
こちらは九谷焼の、涼しげな染付の山水図が描かれた舟形皿です。
薄い作りで、桜の花びらを思わせる上品な形状は、なにかと重宝する器です。
高台には九谷の文字が。
写真で分かりづらいですが、この器は、「伏せ焼き」という器の裏を返して伏せて焼く技法で作られていますので、高台部分にも釉がかかっています。
その為テーブルを傷付ける心配なく使って頂けます。
(伏せて焼く為に、口縁部に若干釉はげがございます。)
手描きの山水図も、細かく綺麗な絵付けです。松の描き方や風景も達筆ですね。
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最後は千鳥図の器です。
・波千鳥図 印判なます皿
(明治後期~大正 径約15cm 高約4,6cm ・1,300円)
※完売しました
人気の千鳥図、今回はなます皿です。
大きめのなます皿で、濃い藍と白とのコントラストが綺麗な器です。
波間を飛ぶかわいい千鳥、縁は桜の花が散りばめられていて愛らしい!
お勧めの一品となっております。
側面の絵柄は、歯車のような片輪車と、朝顔の蔓のような波紋様。
なにやら不思議な生き物のよう・・・
夏の絵柄である波千鳥に、春の桜、と季節が折衷しています。
(因みに波千鳥の俳句季語は冬、という。ややこしいですね。)
波の部分の青海波(せいがいは)紋様は、末広がりで縁起が良く、繰り返す波のように幸せが幾重に続きますように・・・という意味合いなどもあるようです。
千鳥たちもそんな幸せを求めて追いかけっこしているのでしょうか。
客数まだ御座いますが、気になる方はどうぞお早目に。
本日のご紹介でした。
次回は7月18日(月) 海の日の祝日に更新予定です。
眩しい日差しで目覚める朝が続きます・・・皆様も日中の日照りに負けませんように。
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