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2010年11月16日火曜日

11月13日入荷の「紙刷印判皿」

 昨日更新予定が遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。
 先週末にも新入荷の商品がまた数点並びました。
*更新・新商品*にもありますが、印判皿やガラスの小鉢など、
お手に取りやすい価格の物が入りましたのでおすすめです!
 本日はその中から、ちょっと興味深い印判皿たちを紹介します。















 こちらの写真の3点の印判皿は、
明治時代に東北地方の「会津本郷焼」又は、
「切込焼」で作られたと思われる器たちです。

・左上 ・・・明治前期紙刷印判小なます(直径約12cm深さ1,5cm・800円)
・右中央・・・明治前期紙刷印判5寸皿(直径約15cm・900円) 
・左下 ・・・明治前期紙刷印判小皿(直径約12cm・600円)  
※ご好評につき全て完売しました

 
 左上の小なます皿は珍しい形で、先月入荷したものですが、
絵柄が細かく人気商品となっております!
 新商品の二点は、見込にそれぞれ鳥(雀)が描かれたかわいい器です。
それぞれ枚数少ないので気になる方はお早めにご来店、
又はご連絡宜しくお願いします。

 江戸時代の終わり頃より、
それまで伊万里焼(有田焼)がほぼ独占状態だった磁器の生産を、
日本各地で試みようとする動きが出ました。
こちらのお皿は、その時代(明治の初め頃)に、
福島の会津本郷焼(または切込焼)の窯が、
やっと商業ベースにのせられるものを作った時の製品です。
 
 高台の作りや、紙刷の印刷パターンも伊万里焼や瀬戸焼とは違います。
生地質もややグレーがかってぽってりした作りとなっています。
そこが東北地方らしいといいますか、
素朴で見ているとなんだかほんわかする器に仕上がっています。














 表面の紙刷の印刷の拡大です。
 伊万里焼の紙刷印判皿と違って、
絵柄の密度が少なく地の色合いが多く出ています。
点描のような表現も多く見られます。
絵柄もかわいらしく、味わいある素朴な感じですね。
 ちなみに、五寸皿には目跡(点々、とした焼跡です)、
手前の小皿には、
釉はぎの重ね焼きの跡(丸く重ねた高台の形に釉薬がかかっていません)
が見られます。

 伊万里(有田)焼、瀬戸焼と比べて、
その生産量からかあまり見かけることの無いものですが、
今回は3パターンもまとめて入荷しましたので、
ぜひお手に取って見て、その味わいをご覧になって見てくださいね。
 本日は東北地方の紙刷皿の紹介でした。

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