いつも吉祥寺PukuPukuのブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。
今月から水曜定休日がなくなり、
中道通りの毎日が違うように見えてきた今日この頃、
吉祥寺PukuPuku西公園前店に昨日、
今後の成長が楽しみな、新たな仲間が加わりました!
…そんな表情多彩な西公園前店に、皆様ぜひお出かけくださいますよう、
スタッフ一同、心よりお待ちいたしております。
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さて、今回は日本人の愛する「花鳥風月」のうち、
花と鳥をモチーフにした華やかな器をご紹介いたします。
大聖寺焼 色絵桜に御所車図九寸皿
8,500円
(明治前期)
径約25cm・高さ約4cm
※完売しました
最初にご紹介するのは、あでやかな大聖寺焼の九寸皿です。
大聖寺焼とは、加賀藩(今の石川県)にあった大聖寺窯で焼かれたもので、幕末から大正にかけて隆盛した窯ですが、江戸期の伊万里の絵柄に範(はん)をとりました。上質な色絵のものが多く、現在も愛好され、大聖寺焼のみの展示会などもたびたび行われます。
まず、裏側を。
おなじみの「大明年製」の銘が入っています。
この唐草の絵付けはなかなかではないでしょうか。
裏側の唐草文様は、さっと筆を走らせものが多いのです。
しかしこちらは線描きをして、そこにさらにダミを加えて、と工夫があります。
みやびやかな、日本らしい絵付けのこの一枚。
じっくり絵柄をみていきましょう。
二色遣いの桜が、雲間からのぞきます。
桜を見にどなたかやって来たのでしょうか。
御所車(ごしょぐるま)が停まっています。
ちなみにこの御所車、格の高い唐車(からぐるま)というもので、いろんな種類の御所車があるのですが、こちらは皇后や親王、摂政・関白など天皇に準ずる位の人でないと乗れないものなんです…!
上部分と同じく、雲がたなびいています。
この雲の表現も日本独特のもので、
平安時代の絵巻物などにもたびたび登場します。
彩りあざやか、どこかおっとりとした雰囲気も。
一枚の絵を楽しむように、お手にとってご覧いただければ……。
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色絵竹に雀図通りもの各種
(明治前期)
上:蓋付き碗 1,300円 径約13cm・全高約9cm※完売しました
左:なます皿 2,500円 径約15cm・高さ約4.5cm※完売しました
右:向付 1,800円 径約8.5cm・高さ約6.5cm※完売しました
下:小向付 1,300円 径約6cm・高さ約4cm※完売しました
すずめがお好きな方、シンプルな絵付けが好きな方にも
おすすめの器が入荷いたしました。
同じ図柄で、お碗やなます皿・向付など各種の器がつくられたものを、「通りもの」といいます。今回は四種類、可愛い絵柄で集まりました。
まずは蓋付きのお碗から。
なかに何をいれるか、おこわやお煮物など、白に映えそうです。
すずめ、可愛いですね。
高台まわりの染付の藍も素敵です。
まわりを囲む、赤・緑・紫の文様もしゃれています。
お次はなます皿。
取り分け皿に、お漬物を置いて食卓の中心に、と何かと重宝です。
お碗や向付もそうなのですが、この図柄には三羽すずめがいます。
竹葉も五つ描かれ、奇数で揃えられたバランスの良さが魅力です。
見込みに向かってすずめが飛び込んできた!
……ような気がしませんか?
裏側にははらり、と染付の桜がこぼれています。
こちらは小向付と向付。
大きいほうに和え物など、小さいほうにはお酒……
または大きいほうをぐい飲み、小さいほうにちょっぴり珍味、
と楽しんでも良いですね。
向付の見込みも、なます皿と同じ絵柄。
小向付も同様です。
四方襷(よもだすき)の染付に茶色のふちどり。
素朴ながらも品があります。
小向付はこんなに小さいんですよ!
まさに手のひらサイズのすずめです。
この小向付、ソースやドレッシングを入れても良いです。
サラダやメインディッシュをなます皿に取り分け、あわせてみては?
夏の食卓が涼しげに、また華やかに楽しめそうです。
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金彩に銅印判花鳥図七寸皿
2,800円
(明治後期~大正)
径約21cm・高さ約4cm
こちらも花のまわりに三羽のすずめ(?)がいます。
このお皿、どこも正面になる一風変わった意匠です。
ひとつひとつ、絵柄を見ていきましょう。
羽根の感じからしてすずめのようです……。
地面で米つぶなどをついばんでいるのでしょうか?
こちらは花に近付いているすずめさん。
画面左下のお花の雄蕊(おしべ)のつき方にご注目下さい。
配置として、現実ではありえない状態になっています。
霞のような金彩も素敵ですね。
青のグラデーションとうまく組み合わさっています。
ぽってりとした質感。
すわりが良く、大きさもしっかりあります。
お食事の雰囲気がちょっと変わりそうです。
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金彩に吹き墨 梅に鶯図
上:五寸皿 径約15.5cm・高さ約3cm
※完売しました
下:菱皿 長径約16cm・高さ約2.5cm
※完売しました
ともに400円
(明治後期~大正)
最後にご紹介するのは、幻想的な梅に鶯のお皿です。
同じ絵柄で、五寸皿と菱皿をご用意できました。
梅のお花のなかを鶯が飛ぶさま、可愛らしいですね。
梅の枝に鶯がさえずっているのは多いのですが、
このパターンは珍しいのでは?
黒くすっとひかれた梅の枝も素敵です。
こちらは菱型皿。
ぽっかり浮かんだ金彩の月も良いものです。
金彩の月は、それぞれ金の状態が違っています。
雲に霞んだ、侘びた月として愛でても面白いです。
水墨画を思わせる優しいうぐいす。
つぶらな黒目も可愛い!
ぽちぽち、とついた梅の花も良いですね。
和菓子はもちろん、ケーキ皿としてもお楽しみいただけます。
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以上、お品物のご紹介でした。
気になるものがありましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。
吉祥寺PukuPuku西公園前店
0422-27-5345
次回の更新は29日、金曜日を予定しております。
とうとうこの6月最後の更新です。
梅雨の鬱陶しさを忘れさせるお品をご紹介できれば……。
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