皆様、こんばんは。
いつも当店のブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
日差しが強くなり、まぶしい日向から、
草の生い茂る日陰の美しさに目がゆくころとなりました。
自然界の作るほの暗さには時間が止まったような静寂が漂いますが、
私の住む日当たりの悪いアパートはものすごい繁殖力で、
ドクダミに包囲されドクダミ宮殿という異名を、
ある方から頂戴してしまいましたほどです。
そんなドクダミの花言葉は「白い追憶」、
大変ロマンチックな響きでその意外性に驚きました。
…日が高くなるにつれて、明暗はいよいよはっきりと別れ、
地面にちらちらと光が舞う「木洩れ陽」が、
万緑の季節をゆっくりと揺らすこのときに、
新入荷のお品物続々入荷中の3店舗に、
皆様ぜひお出かけくださいますよう、
スタッフ一同、心よりお待ちいたしております。
また、今月から吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店は、
定休日がなくなりました。
皆様、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは本日も新入荷のお品物のご紹介です。
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本日最初にご紹介の品物は、オキュパイドジャパンの人形たちです。
オキュパイドジャパン(Occupied Japan)とは「占領下の日本」という意味で、日本が第二次世界大戦で敗戦後、1945年~1952年の7年間、アメリカの占領下にありましたが、そのうちの1947年~1952年の5年間、輸出品にはすべて「Made in Occupied Japan」と入れることが、義務付けられていました。
Occupiedとは、占領された、という意味ですが、オキュパイドジャパンを知る方々の中で、私たちがよく目にするのがこちらのような陶器人形です。
(中には、衣料品や4月10日の回でご紹介したホーロー小皿のような日常品等にもオキュパイドジャパンのマークが見られます。)
オキュパイドジャパンの人形は、ほとんどのものが手作りです。
一体一体表情や絵付けも違い、そこがまた人気の理由のひとつでもあります。
後姿もまた魅力的!
靴の裏に、「Made in Occupied Japan」の刻印があります。
終戦後の5年間だけに使われた オキュパイドジャパンの刻印が、
後にその当時の輸出品の希少価値を高めるようになりました。
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オキュパイドジャパンバッター
1客 3,800円・高さ約8,5㎝
復興に向かってがんばっていた当時の日本人の気持ちがこもっているようで、
力強い作品が多いです。
さまざまな角度からお楽しみください。
靴の裏に、「Made in Occupied Japan」の刻印があります。
製造期間がたった5年間で、ほとんどがアメリカ向けの製品であり、
アメリカではすでにコレクティブアイテムのひとつで、
関連書籍の出版はもちろんのこと、オキュパイドジャパンコレクタークラブ、
ショー等も開催されています。
在庫薄のため、お早めにどうぞ。
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オキュパイドジャパン笛を吹く男性
1客 1,800円・高さ約12㎝
若干の塗りムラがありますが、
60年以上経っているとは思えない良い状態です。
「Made in Occupied Japan」の刻印があります。
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オキュパイドジャパンズボンをはいた男の子
1客 2,500円・高さ約13㎝
男の子らしいポーズがよく観察されています。
「Made in Occupied Japan」の刻印があります。
小ぶりでチャーミング、可愛らしい表情がたまりません。
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帽子をかぶった女の子
1客 2,500円・高さ約11㎝
※完売しました
オランダの水汲み人形を彷彿とさせます。
こちらの人形には「Made in Occupied Japan」の刻印がありません。
多くのメーカーは、品質の良いものが作れなかった時代に、自分の会社名を商品に入れることをしなかったため、ノリタケ等のメーカーのものでも、会社名が入っていないものが多く、また、デザインに関しても、会社が違っても同じモチーフを使っていたものが多く、同じモチーフのオキュパイドを集めるのも、オキュパイドコレクションの楽しみのひとつです。
セットでさらに愛らしく、心和ませてくれます。
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ブドウを持つ男性
1客 2,500円・高さ約18,5㎝
男性が手にしているブドウはワイン用でしょうか。
ワイン製造において、収穫したブドウを破砕する機械の無かった時代には、大きな樽にブドウを入れ、村人が歌いながら踏んでいました。
かごを持つ婦人
1客 2,500円・高さ約18,5㎝
※完売しました
こちらの婦人が手にするかごの中にもブドウが入っているようです。
乙女が踏むと、特に良いワインが出来るということで、民族衣装で着飾った乙女たちが、種をつぶさないしょうに、
皮を裂かないように丁寧に踏んだということです。
乙女のブドウ踏みは収穫の喜びに満ちた風物詩だったに違いありません。
現在でもヨーロッパ各地ではブドウ収穫祭の行事に、若い女性によるブドウ踏みが行われています。
こちらもセットでさらに愛らしく、心癒してくれます。
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オキュパイドジャパン帽子を持つ男性
1客 4,500円・高さ約17㎝
※完売しました
洋服や、その他持ち物まで繊細に仕上がっており、
どれをとっても美しいの一言です。
凛々しく、気品が漂います。
「Made in Occupied Japan」の刻印があります。
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オキュパイドジャパン手を上げる婦人
1客 4,500円・高さ約17㎝
※完売しました
華麗に舞う女性の一瞬のポーズを的確に捉え、
美しく、色っぽく、上品に仕上げています。
白く細い二の腕、手にするのはタンバリンでしょうか。
「Made in Occupied Japan」の刻印があります。
こちらもセットでさらに上品に、心楽しませてくれます。
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続いて蒔絵菓子椀を2種、ご紹介します。
菓子椀はもっとも正式な菓子器とされていますが、
料理椀としても用いられています。
蒔絵流水に扇図菓子椀
1客 1,800円
(大正~昭和戦前)
径約13㎝・高さ約8,5㎝
※完売しました
蓋には流水に扇といった趣ですが、
奥側の扇があることで、遠近感が生まれ、
梨地で豪華な印象に仕上げられた手前の扇が迫ってくるかのようです。
菊と蝶が愛らしく、
蓋を返すと、再び流水に扇の意匠が表情を変え、控えめに配されています。
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蒔絵菊と梅図菓子椀
1客 1,500円
(大正~昭和戦前)
径約13㎝・高さ約8,5㎝
※完売しました
蓋には柔らかい線で、
二方に菊が優しく愛らしく配されており、
蓋を開けると、
菊と梅の絵柄が華やかにあらわれ、
身の部分、見込みには竹が爽やか。
女性に好まれそうです。
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本日最後にご紹介する品物は幕末伊万里の秀逸な染付鉢です。
染付丸玉と扇面図十角鉢
27,000円
(江戸幕末)
径約13㎝・高さ約8,5㎝
※完売しました
しっかりとした作りとなっており、
厚く取られた口縁部は十角に面取りされ、
雨龍が流れるように描かれています。
側面下方には波濤文、側面上方には面ごとに、蝶と、
こちらはボタンでしょうか。
淡く、されど大胆に主張があります。
繊細なタッチで、趣向を凝らして描かれた見込みの図柄は珍しく、
ミラーボールのような丸い大きな玉は、
十字に市松文様と洒落ており、
その下で、多種多様な扇が、
踊り狂うかのように、
一面として同じ絵柄はなく、
華やかに散りばめられており…、
1990年代の往事を述懐させるようで、楽しめます。
職人のセンスと遊び心あふれる、またとない逸品ではないでしょうか。
高台は施釉してあります。
凝った形状といい、絵柄といい、職人の技量を感じる脱帽の上手ものです。
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以上、本日のお品物のご紹介でした。
いつもブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。
次の更新は6月12日(火)となります。
今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。
吉祥寺PukuPuku西公園前店
0422-27-5345
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