皆様、こんばんは。
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昨夜、帰宅途中の五日市街道沿いの稲荷神社の境内の桜がほぼ満開で、
思いがけず、一瞬の夜桜に出会えました。
同じく五日市街道の武蔵野中央交差点も、桜が見ごろを迎えております。
(色絵桜に御所車図9寸皿、8,500円、明治前期、径約24,5㎝・高さ4㎝)
※完売しました
明治の文人、徳富蘆花は著書『自然と人生』の中で、春の武蔵野の雑木林を「春来たりて、淡褐、淡緑、淡紅、淡紫、嫩黄(どんこう)など和らかなる色の限りを尽くせる新芽をつくる時は、何ぞ独り桜花に狂せむや。」と表現し、新緑の林の美しさは桜に勝ると賞賛しましたが、まさに今、「清明」の頃の風景だったのではないでしょうか。
(今朝の西公園)
また、この時期、華麗に空を横切っていく燕(ツバメ)ですが、
ただ今、吉祥寺PukuPuku西公園前店には、
そんな燕をモチーフにしたと思われるお品物が入荷しております。
暖かい東南アジアで冬越ししたつばめは、
春になると数千キロの旅をして、日本へ帰ってきます。
鳥の中でも飛行能力が高く、高速で飛んだり、空中でぱっと身を翻して、
方向転換する「燕返し」もお手のものです。
(色絵ツバメと粟図7寸皿、3,800円、明治前期、径約21,5㎝・高さ4㎝)
※完売しました
南から渡ってしばらくすると、燕は泥や枯草を運び、
建物の軒下などに巣を作りますが、
人家に巣を作るのは、カラスなどの天敵から身を守るためだとも。
日本では昔から「燕が巣をかけると家に幸せが訪れる」という言い伝えがあり、燕の巣は大事に扱われてきました。
(燕図蒔絵椀、10客と共箱のセット:6,000円、明治時代、径約11㎝・高さ8,5㎝ )
(※完売しました)
彼らが穀物を食べずに虫を食べてくれる益鳥として、
人々に親しまれてきたからかもしれません。
季節が巡り、春になると再び戻ってきて、なかには同じ巣を使うものも。
同じ燕に再会できたら、それは素敵な奇跡ですね。
…閑話休題、それでは本日も新入荷のお品物をご紹介してまいります。
ただ今、吉祥寺PukuPuku西公園前店には、
江戸中期から後期の時代のお品物が大変充実しております。
とりわけ目を引く、江戸中期、古伊万里の染付7寸皿をご紹介します。
染付菊図7寸皿
16,000円
(江戸中期)
径約20cm・高さ約3,5cm
※完売しました
のびのびと描かれた菊の構図が印象的な上手ものです。
はみ出さんばかりの藍の色が迫力のある菊の花を引き立てます。
高台内には上手ものとして目を立てて焼いた跡が。
裏柄には二重線にダミを入れた唐草が、皿の周囲の全面を覆っています。
口縁部は輪花となっており、深さもあります。
菊がモチーフの器でコーディネートしてみました。
モチーフが同じでも、このように豊かなバリエーションでお楽しみ頂けます。
(上から時計回りに、白磁陽刻菊図なます皿、染付菊図7寸皿、
染付菊図蓋茶碗、白磁菊花形猪口)
江戸時代という安定した社会の中で園芸が流行り始め、
草花の鉢植えの代表として菊の栽培が盛んになり、
『正徳の菊』と呼ばれるほどのブームがあったようです。
まさに正徳年間(1711~16)をはさんだ17世紀末から18世紀に、
菊が多く描かれ、文様化が進んだといわれております。
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お酒に合うこと間違いなし!
江戸後期の古伊万里の染付小向付が入荷しました!
今宵、花を愛でながら一献、そんな時用にいかがですか。
染付竹とトンボ図小向付
1客 4,500円
(江戸後期)
径約6cm・高さ約5cm
※完売しました
トンボは不滅と再生を象徴する生き物とされています。
トンボは動きが敏速で、前にしか飛ばない、肉食であるといった象徴から、
武士の間で、「勝虫(かちむし)」、「勝軍虫(かちくさむし)」と呼ばれ、
武具の文様としても尊ばれていました。
しっかりとした高台は安定感があり、持ちやすく、手になじみます。
薄づくりに仕上がっているので、口当たりも良さそうです。
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大変凝った作りの、江戸後期の古伊万里の染付鉢が入荷しました。
染付捻文に窓絵山水図盃洗
1客 16,000円
(江戸後期)
径約20cm・高さ約9cm
※完売しました
こちらは、鉢のように見えますが、実は盃洗だと思われます。
江戸後期くらいまでの盃洗はこのように脚がない形で、
脚が付き出すのは幕末以降になってからのようです。
こちらのような深めの鉢に、赤身のお刺身など、
色鮮やかに大胆に盛り込んでみてはいかがでしょうか。
口縁部は鍔縁で輪花と凝っております。
見込みの山水図が可愛らしいです。
藍の色の濃淡も見事です。
藍の色の濃淡も見事です。
縁文様は捻文に窓絵が組み込まれ、
単純な山水図が洒落た面白い表情を醸し出しています。
また、縁部は輪花となっており、
さらに鍔縁の部分には墨弾きの技法が使われ、
細く白い曲線が小気味いいリズムを奏でています。
見込みの山水図に帆かけ船が描かれていることから、
海辺あるいは湖辺の風景がモチーフになっているのでしょうか、
高めの高台には波文様と洒落ております。
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続いては、 江戸時代は幕末の向付を3種、ご紹介してまいります。
小鉢としてもお使い頂けるサイズです。
染付線描き草花図向付
5Pセット 14,000円
(江戸幕末)
径約8,5cm・高さ約6cm
※完売しました
デザイン化された花など、洋食器を思わせます。
口縁内部には雷文、見込みには環状松竹梅の描き込みが。
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染付線描き花と唐草図向付
5Pセット 14,000円
(江戸幕末)
径約8,5cm・高さ約6cm
※完売しました
花と唐草図は絶妙なバランスで、モダンにアレンジ&デフォルメされており、
先のお品物同様、線に乱れがなく、丁寧に描かれております。
先のお品物同様、口縁内部には雷文、
見込みには環状松竹梅の描き込みが。
見込みには環状松竹梅の描き込みが。
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染付人物図向付
5Pセット 9,000円
(江戸幕末)
径約8cm・高さ約6cm
※完売しました
ぐるり一周すると、大木の下に集った三人物の、
和気あいあいと談笑する様子がほのぼのと伝わってくるようです。
しっかりとした作りで安定感もあります。
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ただ今、吉祥寺PukuPuku西公園前店では、江戸幕末のお皿も大変充実して、様々にお品物を取り揃えております!
それでは幕末伊万里の、鳥をモチーフとした染付皿を2種、
続けてご紹介してまいります。
染付鳥が二羽図7寸皿
6,500円
(江戸幕末)
径約20,5cm・高さ約3cm
※完売しました
デザイン化された花鳥文が面白いですね。
裏返すと、高台内には上手ものとして目を立てて焼いた跡が。
口縁部は輪花となり、また、墨弾きの技法が使われ、
細く白い曲線がさらに愛らしさを引き立てます。
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染付鳥図6寸皿
4,500円
(江戸幕末)
径約17cm・高さ約4cm
※完売しました
引き続き、可愛らしい表情の鳥が主人公のお品物をご紹介します。
深さがあるので、鉢としてもお使い頂けます。
白地を生かした構図が女性的で、洋食器としても使えそうです。
しかも、薄くて、軽いです。
小鳥のさえずりが聞こえてくるかのようです。
星座が愛らしいアクセントになっています。
縁文様も独特の世界観です。
高台内には上手ものとして目を立てて焼いた跡が。
裏柄も可愛らしいです。
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本日最後にご紹介するお品物は、江戸幕末の豪華な変型色絵皿です。
左奥にはあの線描き角皿が。
色絵鶴と松図変型皿
22,000円
(江戸幕末)
縦横約30×33cm・高さ約4,5cm
※完売しました
藍と赤と金の3色で、どこまでも緻密に描かれた絵付けの上手ものです。
色絵では、こちらの縁文様に見られるような赤地に、
羊歯(しだ)状の唐草文を描いたものが幕末から多くなります。
松と鶴は中国の影響で、よく組み合わされて描かれますが、
こちらはその配置の妙に脱帽です。
さらに、鶴は家紋で多く見られるような、花とドッキングした形に文様化されていおり、より華やかな印象に仕上がっております。
縁文様の羊歯(しだ)状の唐草文が両側面においては白く抜かれており、変化のあるアクセントとなり、さらに口縁部には金が施されております。
裏柄には表面で描かれたような、文様化された鶴と、
龍の一種でトカゲに似た雨龍が可愛らしさを添えます。
雨龍とは実に正体が曖昧な存在で、その発祥は中国であり、
諸説ありますが、
龍となる前の幼龍、つまり龍の子として解釈して良いのかもしれません。
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