皆様、こんばんは。
いつも当店のブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
武蔵野市は今、桜、桜、桜でございます!
(五日市街道沿いの稲荷神社)
(武蔵野中央交差点)
(吉祥寺PukuPuku西公園前店ご近所にて)
世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし、在原業平のように、この季節は様々に心を動かされますが、私のこの季節の風物詩といえば、神戸の祖母から毎年食べきれないくらい届く、「イカナゴの釘煮」です。(今年も届きました。)
イカナゴの釘煮とは佃煮の一種で、水揚げされたイカナゴを平釜で醤油やみりん、砂糖、生姜などで水分がなくなるまで根気よく煮込んで作ります。(祖母談)
「イカナゴ」の呼び名は地方によって様々のようですが、阪神地区、東播磨地区では春先になると各家庭でイカナゴを炊く光景が見られ、毎年3月末頃、出荷された釘煮が阪神地区、東播磨地区のスーパーに山積みされるようになると、春の訪れとして消費が盛り上がるそうです。
…すっかり春らしい温かい季節となりました。
皆様、ぜひ春のお散歩の途中に、吉祥寺PukuPuku西公園前店、中道通り店、国分寺の本店、古美術福重にお立ち寄りくださいませ。
各店舗、新入荷のお品物続々入荷中でございます!!
尚、誠に勝手ながら、国分寺の本店、古美術福重は、定休日の月曜日に加え、今月は、全木曜日を臨時休業といたします。
何卒よろしくお願いいたします。
それでは、本日も新入荷のお品物をご紹介してまいります!!
本日最初にご紹介の品物は、春の陽光まぶしい吉祥寺PukuPuku西公園前店入口すぐ左手に並ぶ、オキュパイドジャパンのホーロー小皿でございます。
オキュパイドジャパン(Occupied Japan)とは「占領下の日本」という意味で、日本が第二次世界大戦で敗戦後、1945年~1952年の7年間、アメリカの占領下にありましたが、そのうちの1947年~1952年の5年間、輸出品にはすべて「Made in Occupied Japan」と入れることが義務付けられていました。
製造期間がたった5年間で、ほとんどがアメリカ向けの製品であり、アメリカではすでにコレクティブアイテムのひとつです。
オキュパイドジャパンホーロー小皿
1客 1,500円
径約14cm・高さ約3,5cm
※完売しました
デッドストックの未使用品が入荷しました。
※完売しました
デッドストックの未使用品が入荷しました。
裏返すと、「Made in Occupied Japan」の刻印とともに、可愛いネコの印が!!
ネコ好きにはたまりません!
ご存知のように、ホーローは鋼・鋳鉄・アルミなどの金属の下地に、ガラス質の釉薬を塗り、高温で焼き付け、融着させたものであり、金属の強さとガラスの耐食性を併せ持ち、耐久性・耐酸性・耐摩耗性・保温性・耐食性・耐熱性等にすぐれ、美しい色合いと光沢がその魅力といえます。
口縁部のブルーがいいですね。
終戦後の5年間だけに使われたOJの刻印が、後にその当時の輸出品の希少価値を高めるようになりました。
在庫薄のため、お早めにどうぞ。
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続いてご紹介の品物は、店内奥、ガラスケース内に並ぶ、三田青磁の銚子でございます。
三田青磁は「わが国で最も優れた青磁」と専門家から絶賛されておりながら、昭和19年の火入れを最後に途絶えてしまったやきもので、三田市が現在、市をあげて、その調査に取り組んでいるそうです。
三田青磁の魅力はその色の深さはもちろんのこと、土型成型による多様性ではないでしょうか。
三田青磁銚子
14,000円
(明治前期)
(明治前期)
本体径約13cm・蓋径約4,5cm・高さ約13cm
※完売しました
青磁の発色美しく、土型成型によるその雰囲気は南部鉄器を想わせます。
※完売しました
青磁の発色美しく、土型成型によるその雰囲気は南部鉄器を想わせます。
銚子としての本来の用途はもちろん、蓋を外して、お花を活けて頂いても素敵ですよ。
三田焼きの特徴である型物は京焼の陶工、欽古堂亀祐によってもたらされた技術によるところが大きく、欽古堂亀祐といえば、江戸時代後期の京の名工、奥田潁川の弟子であり、仁阿弥道八、青木木米とともに、潁川門下の三羽ガラスといわれた人物です。
ちなみに、欽古堂亀祐の戒名は「亀祐居士」、その墓碑は三彩陶墓で、連弁から上がすべてやきものだそうです。
大橋康二氏は著書「日本の青磁 三田の青磁」の中で、三田が磁器の中で、特に青磁を中心として、その販路を広げていくことができた理由として、江戸末期における中国明末磁器への復古ブーム、また、日本人の宋・元・明の中国青磁に対する美意識からだと述べておられます。
続きましても、三田青磁のお品物をご紹介してまいります。
そもそも三田は武庫川の十分な水量、松茸の生産地として知られる赤松の群生、また立杭焼の陶土採掘地として、良性の粘土に恵まれたという環境から、古来よりやきものの盛んな土地であり、三田焼最盛期としては江戸時代は後期、文化文政から天保(1804~1830)といわれております。
三田青磁陽刻角小皿
5Pセット 14,000円
(明治前期)
縦横約10,5×11cm・高さ約2,5cm
※完売しました
(明治前期)
縦横約10,5×11cm・高さ約2,5cm
※完売しました
青磁の発色美しい、土型成型による可愛らしい角小皿です。
見込みにはサルと鹿が戯れる文様が。
サルの耳が何ともチャーミングです!
三田青磁にはたくさんの種類の型小皿があり、そのどれもが丁寧な作りによるもので、お楽しみ頂けます。
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ただ今、吉祥寺PukuPuku西公園前店には、明治前期から昭和戦前の見て楽しい、使って楽しいお品物がたくさん、皆様のお越しをお待ちいたしております!
あの銅印判陽刻にキリン図小皿は大変人気があり、在庫わずかとなっております!
今回は右下の2種、染付なずな文小皿と染付エビ図小皿をご紹介します。
染付なずな文小皿
1客 900円
(明治前期)
径約11cm・高さ約2,5cm
※完売しました
(明治前期)
径約11cm・高さ約2,5cm
※完売しました
「なずな文様」は「霊芝(れいし)文様」とも称され、霊芝とは万年茸(マンネンタケ)の漢名で瑞草とされます。
わが国では350年余りの長きにわたって愛好されている文様です。
枠の中には花と茸の形が描かれており、茸の形をなずなの種に見立て、「なずな文様」とも。
裏柄も優雅な雰囲気です。
モダンな印象。
尚、ただ今ですと、吉祥寺PukuPuku西公園前店には、明治前期のなずな文様の小皿がこちらのお品物含めて、3種ございます。
(上:染付なずな文小皿、1客900円、径約11cm・高さ約2,5cm)
(中:染付なずな文小皿、1客800円、径約9,5cm・高さ約2cm)
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染付エビ図小皿
1客 500円
(大正)
径約11,5cm・高さ約2cm
※完売しました
小皿はこちらのような遊び心のあるものもおススメです!
(大正)
径約11,5cm・高さ約2cm
※完売しました
小皿はこちらのような遊び心のあるものもおススメです!
こちらのような洗練を感じさせるシンプルな吉祥文様の染付小皿がお料理を引き立てるものだと思います。
一客ずつ手描きのため、エビの大きさ等、表情の違いもお楽しみ頂けます。
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続いてのご紹介は染付の佳品でございます。
骨董の市場において、「時代が足りない」という認識で、このようなお品物が安く売り買いされますが、本来は箱に入り、大事に使用されていたものだと思われます。
1客 900円
(大正)
縦横約9×14,5cm・高さ約3,5cm
※完売しました
白地をうまく生かし、絵付けも丁寧な、薄作りの上手物です。
生地の白さや藍の色も美しいです。
(大正)
縦横約9×14,5cm・高さ約3,5cm
※完売しました
白地をうまく生かし、絵付けも丁寧な、薄作りの上手物です。
生地の白さや藍の色も美しいです。
毛の生えている様は、老人の髭を想わせ、ここにも亀を長寿の象徴としていたことが表れているのではないでしょうか。
どの角度からも、凝った意匠の、変化に富んだ、丁寧な絵付けがなされ、躍動感と迫力のある亀をより引き立てております。
裏柄はキキョウらしき花をあしらった唐草が丁寧に描かれております。
気のきいた酒の肴を盛り合わせてはいかがでしょうか。
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本日最後にご紹介の品物はシンプルな茶色と青の輪線の盃洗でございます。
輪線盃洗
8,500円
(明治後期)
径約12cm・高さ約10cm
※完売しました
(明治後期)
径約12cm・高さ約10cm
※完売しました
シンプルな輪線は茶色と青という色遣いがセンス良く、また、交互に繰り返される太い線と細い線には一定のリズムがあり、店内でもキラリと光る存在感を持っております。
茶色と青、それぞれの色の分量と配置が絶妙なグッドバランスです。
アイボリーに近い生地の色と調和しており、シンプルなインテリアに合いそうです。
お花を活けて頂いても、面白いかもしれません。
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以上、お品物のご紹介でした。
いつもブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。
次の更新は4月13日(金)となります。
今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。
吉祥寺PukuPuku西公園前店
0422-27-5345
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