お知らせ


2011年6月16日木曜日

<新入荷>5客セット商品(幾何学紋長皿・蕪図のぞき) ・ 図替わり印判小皿たち

6月も早いもので半月が過ぎました。


今朝は、ご存知の方も多いかと思われますが、関東地方から西日本にかけて「皆既月食」が見れる日でしたね。気に留めてはいたものの、生憎の天候で見れない地域がほとんどだったようで残念です。
中東のほうでは15日夜に観測できたようで、世界遺産や宮殿などの上空にのぼる紅い月を、眺める人が多かったとのこと。
想像するだけでも幻想的ですね・・・


(ちなみに次回の月食は、今年の12月10日のようです。
全国どこからでも見える条件の良いものだそうですので、期待してみたいと思います。)




美しい景色を、今では簡単にカメラや映像に収めることが出来ますが、昔の環境ではそうはいきません。 絵に起こしたり、書物として書き留めたり、また着物や器などの絵柄とすることで、日常身の周りに置いて愛でていたのかもしれません。


古染付、古い和食器の絵柄に、当時の美とする感覚がどのようなものだったのか、と想い馳せてみてはいかがでしょうか。




そんな中で今回は、珍しい図替わり物をご紹介しようと思います。

バラエティーに富んだ図替わりの印判小皿ですが、只今吉祥寺PukuPukuには、兎図、煙草図、勲章図、金魚図などございます。
通常の印判小皿よりはお値段高めですが、思わず集めたくなるような、面白い絵柄が多様にあります。収集家の方が多いのも頷ける、魅力ある器たちですので、是非お手に取って見て下さいね。


今回は、2点ご紹介です。 




・やじろべえ図 印判小皿 
(明治後期~大正 径約11cm ・ 1,500円)
※在庫7枚


左右にゆらゆらと揺れながら、バランスをとるやじろべえの図です。
三体が、手前から左上奥に並んで歩いているように見えます。




輪繋ぎ紋様の羽織も可愛らしい。

















やじろべえの名前の由来・・・これは、江戸幕末(享和~文化期)に刷られた、「東海道中膝栗毛」の登場人物、弥次郎兵衛(やじろべえ)から来ており、もともとは荷物を棒の先に吊るして肩に担いで運ぶ図を表していたそうです。


ひょうきんで、危なっかしい姿がなんとも魅力的な器です。


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・犬図 色絵小皿
(明治後期~大正 径約12,5cm 高約3cm ・ 3,300円)
※完売しました

こちらは色絵の入った印判小皿で、三方の窓絵の中に犬が描かれた、可愛らしい絵柄です。
青色の印判に、金彩と緑と赤の色絵がちょこっとはいっています。





少し深さのある小皿です。 外の側面には唐草と菊の紋様がございます。



雷紋や菱紋などの上に、金彩で菊の花が手描きで描かれています。
藍の部分は印判ですが、染付の手描きのようにも見えるほど良い出来のものです。




















そしてこちらの犬の絵。とぼけた表情が愛らしい。
金彩を使い手描きで縁取りを入れてあるので、一匹一匹表情が違っています。


上には紅葉の木、左にあるのは植物のオモトでしょうか?
季節は秋のようです。


上品な作りと珍しい絵柄に目を惹きつけられる、魅力的な器です。


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以下は、セットもののご紹介です。
まずは、一押しの器です。
細かな描き込みの長皿が入荷いたしました!





②色絵 幾何学紋長皿 
(江戸後期 径約21×11,5cm 高約4cm )
5客組 55,000円
※完売しました
江戸後期の長皿です。
赤、青、黄、黒、の多色で描かれた細かな絵柄が大変美しく、見ごたえがあります。
長皿でこのような手の絵柄は、なかなか珍しいものと思います。
飾っておいても大変に素敵な器ですが、勿論日常使いもして頂けます。
お客様用や、お正月などのちょっとした祝いの席に使われると、大変華やかではないでしょうか。


見込みの拡大です。
花と草の紋様の中には、ひょろんと細長い水龍が二頭、横に並んでいます。


卍繋ぎ(まんじつなぎ)紋、鹿の子紋など細かな幾何学紋がぎっしりと描かれた縁どりは、豪華絢爛です。

気になる方には是非お手に取って頂きたい、大変お勧めの器です。

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・かぶ図 染付のぞき 
(明治前期 径約5,4cm 高約5,6cm)
五客組 14,000円
※完売しました

こちらは、かわいい蕪(かぶ)の絵柄ののぞきのセットです。
のぞきとは、昔の調味料などを入れていた器ですが、猪口や小向付として使って頂けます。

口縁部と、蕪の葉の部分の濃い藍色と、肌地の白とのコントラストがとても綺麗で、はっきりした絵付けが魅力的です。


















見込みは無地で、高台は周りに輪線が描かれております。




そして、実はこの器に描かれているのは、蕪の絵だけではないのです!!


反対側を返すと・・・




柿の実と、蓮根が描かれているではありませんか!

それぞれの特徴を捉えて描かれております。
 蓮根は、「先の見通しがよい」とされる縁起物で、断面の絵柄もかわいらしいのですが、このようにひょろっと描かれたものも面白いですね。 (柿の下に敷かれてしまっていますが・・・)
蕪の白と対照的に、柿の染付からは、紅い色味を感じさせられます。



  
蕪図などお探しの方にはお勧めです!
可愛らしい絵柄の器でした。


以上、本日のご紹介でした。
気になる器が見つかりますように。

さて、お店で育成中のトマトは夏を目前に、こんなに熟れてきました!
今は見た目を愛でております。(笑  早く甘くなりますように・・・


☆次回更新は6月20日(月)です、お楽しみに。

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