傘を折りたたみにするか、
手荷物になるけど大きいのを持って行こうか……
毎朝、天気予報を前に考えてしまう毎日ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日の中道通りは雨が降ったり止んだりとあわただしいです。
上の写真は向かいの西公園のあじさいです。
先週撮影したサクラウツギは散って、
今度はみどりの間からのぞく白が、
梅雨の鬱々とした気分を忘れさせてくれます。
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さて、今回の新入荷品はかなりヴァラエティ豊かです!
特に個性豊かな小皿が多数入荷しましたので、ご紹介いたします。
・染付松図広弁小皿
(江戸中期 径約10.5cm 高約2cm・2,800円)
※完売しました
一点目は、風格のある染付の小皿です。
垂れた松に雲がかかり、呉須の濃淡が落ち着いた雰囲気を出しています。
高台には「成化年製」の文字が。
写真ではちょっとわかりにくいですが、
コッペパンのような小さな雲も飛んでいます。
お皿の形は、花弁が6枚のお花をあしらったもの。
均一な薄さと、きゅっとしたとがりが凛々しいですね。
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・ 鉄釉片身がわり小皿
(明治前期 径約9.5cm 高約2cm・800円)
※完売しました
「こうゆうの骨董屋さん大好き!」とオーナー一押しの小皿です。
斜めに二等分された鉄釉と染付の画面構成が素敵で、
非常にモダンなデザインです。
もちろん後ろもしっかり片身がわり。
チョコレート色の鉄釉がとってもおいしそう……。
本当にチョコレートフォンデュのように、
「とぷん!」とお皿を鉄釉に浸して施釉しているのだとか。
現代もの、と思われそうな洗練されたデザインですが、
染付の梅の描き方で
明治期のものと分かります。
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・染付 氷裂に梅図小皿
(明治前期 径約11.5cm 高約2.5cm・1,300円)
※在庫わずか
氷裂の図柄のものは何度か今までご紹介してまいりましたが、
今回は染付の小皿をご用意しました。
鉄釉でうっすらと縁取りが。
氷の上にはらはらと梅が浮かび、涼しげです。
何気なく描かれている氷裂紋ですが、
実際描いてみるとバランスが難しく、
職人さんの手に感心してしまいます。
肌にも艶があります。一枚一枚表情が微妙に違い、
染付ならではの面白さが楽しめる器です。
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・吹き墨貝型小皿
(大正時代 径約8cm 高2.5cm・1,500円)
※完売しました
お次は遊び心のある、貝型の器のご紹介です。
吹き墨のグラデーションに桜が咲いて、とっても可愛らしい……。
写真ではなかなかお伝えにくいのですが、
二枚貝の形を巧く再現してあり、立体的です。
貝の筋の途中で高台もきちんとつけられていて、良い安定感があります。
食卓のわきにちょこんと置いても良いですが、
そのまま飾っても良いかもしれません。
使い方を考えるのが楽しいですね。
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・青磁陽刻朝顔紋小皿
(明治前期 径約9.5cm 高約3cm・ 900円)
※完売しました
最後はこれからの季節にぴったりの朝顔の小皿を。
ひんやりとした青磁の色が、なめらかに紋様を浮かび上がらせています。
見込みには葉の向こうに咲く朝顔が。
朝顔は近世以降、日本人に非常に愛された植物でした。
七夕の頃に咲くことから、牽牛(=彦星)にちなみ、「牽牛花」と呼ばれたとか。織姫から転じて花を「朝顔姫」とも呼んだそうです。
立ちあがりには波。
そしてなんとその波の上を馬が駆けてゆきます!
この馬、たてがみもあるんですよ~。
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以上、新入荷の小皿たちのご紹介でした。
どれもほぼ径10cm・高2cmの大きさなのですが、
こんなに違うものをそれぞれつくってしまうなんて!と今回感嘆いたしました。
雨の時期はゆっくり店内で器をご覧いただけると思います。
工夫を凝らした小皿たちを見に来て頂ければ幸いです。
次回は16(木)の更新の予定です。
最後に、冒頭のあじさいと同じく西公園に咲いていましたタチアオイです。
曇り空ですがすくすくと伸びてゆきます。
タチアオイのつぼみが真上まで咲ききると梅雨が明ける、
ときいたことがあるのですが……あと8個?でしょうか。
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