お知らせ


2011年6月9日木曜日

<新入荷>江戸中期の白磁向付各種 ・ 雲龍図染付中鉢

夏らしい気候の一日でした。
日が長くなりましたねえ。
6時を回っても人通りの多い中道通りです。
今回は、夏の涼しげな食卓を彩る、白磁の猪口をまとめてご紹介いたします。


江戸中期に作られた薄手の白磁の向付は、古伊万里の収集家の間でも長く愛されているアイテムの一つです。
値段は少々ございますが、気に入って使って頂ける、大変美しい器ですので、是非お手に取って見てはいかがでしょうか?

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新入荷よりまずは二点、プリン型と呼ばれる形の向付です。


白磁プリン型向付 ( 江戸中期 )
左(小)・・・口径約8,5cm 高約6,3cm ・ 22,000円
右(大)・・・口径約9,5cm 高約6,5cm ・ 24,000円
※完売しました

人気の形の向付で、江戸中期の薄作りの古伊万里の器です。
縁の輪花も大変綺麗で、小は20弁、大は16弁に分かれております。
右の大ぶりなほうが丸みを帯びていて,
やや完成度が高い器となっております。


すっとした形状と、輪花の縁取りが大変丁寧に作られております。
機械的な均一さもなく、手作業の温かみを感じられます。


小ぶりのものより繊細で、薄手作りで出来の良い向付です。
輪花弁のつくりなども、近くで見ると非常に丁寧です。
まあるく柔らかいフォルムは、思わず手の中に収めたくなります。




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白磁 輪花弁向付
江戸中期 
径約8cm 高約6cm
ややふりもの有 13,000円
こちらも、やわらかな輪花の縁の向付です。
すずらんの花のような形状をしております。
先程のプリン型の向付より細身で、すっきりとした印象を受けます。



見込みに3㎜ほどのふり物がございます。
お値段はその分お安くなっております。

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白磁向付 (江戸中期)
左(やや大ぶり)…径約7,4cm 高約6cm ・ 15,000円
右(やや小ぶり)…径約6,8cm 高約6cm ・ 19,000円
※完売しました
シンプルな白磁向付です。
小ぶりなほうは、釉薬が厚めにかかっており、
うっすらと青磁がかった白をしています。
大ぶりなほうは、ややグレーがかった肌の上がりをしておりますので、
安価になっておりますが、
またそこが素朴な魅力を醸し出す器となっております。
どちらも無キズですが、
周囲表面に小さなへこみがそれぞれ1箇所ずつございます。

 

小ぶりな向付の表面のへこみ。 なにか口のようにも見えてきます。
 洗練された美しさのある、白磁の向付でした。


吉祥寺PukuPukuの店内奥ガラスケース内に陳列しております。
気になる方はお手に取ってご覧頂けますので、お声かけ下さい。
また、国分寺本店には蕎麦猪口数多くご用意しておりますので、ご興味ある方はこちらにも是非お越しくださいね。

◎古美術福重のアクセスは当ブログ最下にございます
もう一点は、龍の絵柄の器です。


雲龍図 染付中鉢 
(江戸中期 径約14,7cm 高約5cm ・ 7,500円)
※完売しました
龍好きの方に大変お勧めな一品。
雲間にうねる一頭の龍が描かれております。
深鉢ですので、お煮物などのお料理に。




半円型のボールのような丸みのある鉢です。
高台はなく、このような形を碁笥底(ごげぞこ)と言います。
テーブルに置いたときの形も安定していて可愛らしいですね。

愛嬌のある表情で描かれた龍。 爪は4つ描かれております。

龍の爪の数・・・これは多いほど位が高いそうで、
中国で「天子の象徴」とされていたのが高貴な5爪の龍、
その属国の朝鮮では4爪の龍しか許されず、
日本には3爪の龍が伝えられたそうです。
染付の絵柄では4爪と3爪の龍がよく見られます。
(因みに、大変珍しい5爪の龍は京都建仁寺にある、
「双龍図」に描かれてあるそうです!)



外側の周囲には龍の半身が伸びており、
相当な大きさの龍を描きたかった様子が伺えます。
鱗の描き込みも細かく、見ごたえのある器です。
※客数少なめです。お早目に。
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本日のご紹介でした。
☆次回更新は6月13日(月)、
新入荷の商品を中心にご紹介予定です。お楽しみに!

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