今日は東京は朝から豪雨に落雷、と暗い空模様の一日です。
今日はせっかくの十五夜なのに残念。
2日前とてもきれいな月が見えるよ!
といらっしゃったお客様に教えていただき、お店の玄関から空を見てみると、
満月に成る手前の綺麗な月がが見えました。
欠ける月はもの悲しいですが、日毎満ちていく月は、穏やかで幻想的ですね。
そんな十五夜にちなんで、「兎」の食器を紹介します。
「兎」は愛好家の多いモチーフです。
描き方も多様で、かわいらしいシンプルなものから、
正面を描いたちょっとユニークなものもあります。
(染付の「吹墨月兎文皿」は有名ですね。)
月と兎の由来は幾つか説がありますが、
有名なのはインドの「釈迦天」の話です。
『老人の姿に扮して、
地上のうさぎとキツネと猿の前に姿を現した釈迦天の為に、
3匹はそれぞれ役に立とうと食べ物を集めます。
しかし、取り柄のなかったうさぎは、
キツネと猿のように食べ物を採ってくることができず、
火の中に身投をして、釈迦天に自らの肉を捧げます。
この兎の行動を感心した釈迦天は、
黒こげになった兎を永劫月に置いてあげようとしたことから、
月には黒い兎の形の姿がある。』というお話です。
瀬戸内寂聴の絵本「月のうさぎ」、
手塚治の「ブッタ」などでも取り上げられています。
ただ今商品で並んでいる幕末の兎図の染付です。
直径15cm、深さは5cm程で、口縁部が丸い当時の「うどん鉢」です。
これは月とセットではなく、帆掛け船と、
窓のなかに正面を向いた兎が描かれている、ちょっと変わった絵柄の器です。
片目の兎さん(笑) でっぷりした体系で、
ちょっと笑ってしまいそうになります。
今PukuPukuには2脚置いてありますので、
手書きの絵柄の違いなども見ていただけると面白いと思います。
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