お知らせ


2011年10月25日火曜日

<お知らせ>吉祥寺PukuPukuの器を使った本が出版されました!


晴れの日差しが気持ち良い今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
最近近所を散歩したり、電車のなかから柿の木に実がどっさり重くみのっているのを見かけます。鳥たちにつつかれていないところを見ると、渋柿なんでしょうが……。皮をむいて干し柿にするのも、秋の夜長の楽しみかもしれません。
上の写真はおなじみ西公園の、ではなくもう一つご近所の「中道公園」のさるすべりです。中道通りの端っこにあるのですが、「水の公園」の別名もあり、小さい公園ながら噴水で遊べるので、夏休みにはお子さんを連れた近所の方で賑わっていました。猿も滑ることから「さるすべり」ですが、木の肌はつやつや、お花も鮮やかな紅色と、何とも美人の精が宿っていそうな木です。

さて、今回のブログはいつもの新入荷のお品のご紹介ではなく、ちょっと趣向を変えてみようと思います。


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吉祥寺PukuPukuの器を使った本が出版されました。


「わたしの作りおきおかず」
瀬戸口しおり著(アスペクト刊)

 ……本のご紹介です。今月発売で、全国の書店やアマゾン(http://www.amazon.co.jp/)で購入ができます。

著者・瀬戸口しおりさんは中央線沿線にお住いで、以前吉祥寺のレストランで腕もふるっていらしたとか。
タイトルのとおり、「作りおき」した食材に簡単なアレンジを加えて美味しいおかずに、とたくさんのレシピが載っています。たとえば小松菜が安く買えたら、「ゆで青菜」にして、「肉入り煮びたし」「ゆで青菜の白あえ」「ゆで青菜のナムル」にそれぞれ変身させるという……。大体ひとつの食材を冷蔵で3日以上保存できるようにしています。
調味料も一般の台所にあるようなものばかりなので、活用しやすいレシピです。お料理の本を見ていると、つくってみたくても「そのハーブはちょっと高い……」とか「このスパイスこれ以外で使うかな?」と考えてしまってフラストレーションが溜まるのですが、このご本ではそんなことはなさそうです。

また、ご使用頂いたPukuPukuの食器も500円前後のお手頃価格のもので、こちらも拝見していて、「これがこんな風に使えるのか!」と驚くこともありました。

そして、掲載された器を一点、ご紹介いたします。


・青磁陽刻 流水に松と扇面図六寸皿 500円
(昭和戦前) 径約19cm・高さ約2.5cm
※完売しました

「わたしの作りおきおかず」に3回使って頂いています。
ちなみにメニューは「塩きのこのオムレツ」、「しめさばの酢の物」、「なかおちそぼろのはんぺんのはさみ焼き」。


絵柄は和風ですが、色合いが優しいので洋食とも相性の良い器です。
品の良い、主張しすぎないところが魅力ですね。


青い釉薬のしたから、梅のお花と格子柄の陽刻が浮かびます。お料理を綺麗にまとめてくれるデザインです。


裏側も薄い青磁がかかっています。


手頃な取り皿がなくて……とおっしゃる方には自信をもっておすすめいたします。


PukuPukuスタッフの昼食をのせてみました。結構大き目のサンドイッチですが、ぽん、とのせてくれています。
松の緑が野菜の色(ピーマンの緑やトマトの赤)をより鮮やかに。本のなかでもオムレツの黄色やしめさばのお肉の色とマッチしていましたよ~。


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お料理の本は、日々の食卓を考えるときもですが、ホームパーティーなど計画されるときにもご覧になるのではないでしょうか?お客様にたくさん用意したお料理をどんな器に盛ろう……と考えることもあるのでは……。
これからのパーティーシーズンに向けて、今までなかなかブログでお知らせすることがありませんでした、大きめのお皿を特集しようと思います。

・紙刷印判 見込みに鯉図尺皿 2,800円
(明治前期) 径約29cm・高さ約4cm
 ※完売しました

まずは座の話題にもなりそうな、鯉が見込みに入った尺皿(径が1尺=30cm程度の皿)のご紹介です。
見込みの鯉は一緒ですが、まわりの絵柄が違っています。



上は牡丹の絵柄、下は唐草に囲まれ、見込みに鯉がいます。
面白いことに見込みの絵柄は同じで、逆版になっています。


 裏側には、宝づくし(打ち出の小槌、七宝、丁子など)が三方に入っています。


見込みの鯉。まずは唐草との組み合わせのものから。
晴れやかなブルーです。


唐草もくっきり刷られています。お料理映えのする絵柄です。


こちらはまわりが牡丹のもの。
唐草のものより「藍」の印象が強い青です。


牡丹を上から見た絵柄と横から見た絵柄が交互に連続しています。
華やかで、大胆さを感じます。


牡丹の絵柄はほかの器でもよく用いられます。
取り皿に、同じ牡丹モチーフのなます皿をあわせてみました。
同じ明治前期の紙刷印判ですので、お揃いと考えて頂いて、テーブルの上に並べると綺麗です。
(1,000円 径約15cm・高さ約4cm)

カレーピラフやターメリックライスなどの黄色がはえそうです。チキンのオーブン焼きをのせても。

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・紙刷印判 三方にざくろ・桜・菊図尺皿 3,300円
(明治前期) 径約29cm・高さ約4cm
※完売しました

こちらも紙刷印判の尺皿。
お花がモチーフなので、大きさはありますが可愛らしい仕上がりです。


三方にざくろと菊、桜をそれぞれ2種ずつ白抜きの窓に配置しています。
まずざくろと菊の組み合わせ。


こちらはざくろと桜です。
桜の窓が五弁の花なのもにくいですね。


桜と菊です。
こちらの桜ともうひとつ上のざくろの窓になっているのは「雪の輪」といって、雪を文様化したもの。
涼しげなので夏の浴衣などにも使われます。

 

裏側には三方に梅の枝が。後ろにも花のモチーフ……。なかなかな取り合わせです。

表の絵柄、ざくろは、風水で桃・柑橘とあわせて「三柑の実」と呼ばれ、全て揃うと女性の全体運がアップするのだとか。このお皿の上に、タルトなどオレンジと桃のデザートをのせて女子会をすると良いことがあるかも?

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・染付 山水図尺角皿 3,800円
(明治前期) 径約32cm・高さ約5.5cm
※完売しました

最後に、見ごたえのある角皿を。
飽きのこない山水図と縁の菊図は、飾っておいても楽しそうです。
大皿は二客組でつくるものなのですが、長年の末ひとつになってしまうことも多く……。こちらは二客揃って出てきてくれました。


後ろはあっさり。明治前期らしい、勢いのある藍色が、白をひきたてます。


正方形の四隅をさらに角ばらせた八角形のデザイン。
スタンダードな角皿の形です。


入り江のあずまやの向こうにぼんやり帆掛け船……。
素朴な線描きの筆致が、見る人を和ませます。

ちょっとりんごをのせてみました。意外と深さがあるので果物かごとしても面白そうです。
こんなお皿にゴーヤチャンプルーをのせたい!とおっしゃった方もいました。確かに、炒めものなどざっくばらんなお料理にあいそうです。ちなみにゴーヤの代わりに春菊を使ってチャンプルーにしても結構美味しいですよ!
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 以上、大皿の特集でした。

実際にお料理の本を見ていても、明治前期の器の濃い藍色はどんなお料理とも相性が良いらしく、頻繁に登場します。陶器とも良い組み合わせになってくれます。
煮込み料理やオーブンで熱々のお料理がとにかく美味しい頃です。どうぞ器と一緒に食卓を楽しんでください。

次回ブログの更新は28日金曜、とうとう今月最後の更新です。今度は新入荷のお品物のご紹介を予定しております。どうぞお楽しみに。

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