お知らせ


2011年8月22日月曜日

色絵蓋付き碗・貝づくし図銅印判そば猪口(新入荷)


記録的な暑さもすっとおさまり、
秋の気配すら感じるようになってまいりましたが、
みなさまお元気ですか?
近くの西公園では、もう秋の七草・すすきも小さな穂をのぞかせています。
明日からはまた暑さが戻ってくるようですが……。
もう少しこの落ち着いた空気を堪能していたいですね。

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さて、今回のブログでは、季節の変わり目らしく、
秋から大活躍しそうなもの、夏の名残を感じさせるもの
をあわせてご紹介いたします。



・色絵三方に花文蓋付き碗 2,800円 
(江戸幕末 径約12cm・高さ8cm)
※完売しました

赤がこってりとした、色絵のお碗が客数多く入荷いたしました。
ご飯茶碗ではありますが、
深さもしっかりあるのでお煮物などにも良さそうです。
もうちょっと先、温かいものが嬉しい時期に活躍してくれます。


赤が濃厚な外側とうって変わり、
内側はすっきりと白地を活かしています。


蓋裏も本体の見込みと同じく、花唐草の意匠です。
お花はちょっと朝顔みたいですね。


蓋には「富貴長春」(ふうきちょうしゅん)の銘が。
富貴は牡丹、長春は薔薇を指し、おめでたい言葉として、
中国の磁器に刻まれました。
こちらもそれに倣って、でしょうか。
江戸中期以降の古伊万里にはよく見られる銘です。



三方にそれぞれ、窓の中に牡丹?と亀甲と一緒に
デザイン化されたお花が描かれています。
晴れの日の来客用や、お料理屋さんにもおすすめの器です。

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・貝づくし図 銅印判そば猪口 2,800円
(明治後期~大正 径約7cm・高7.5cm)
※完売しました

この夏、みなさま海へのお出かけはありましたか?
吉祥寺PukuPukuスタッフは以前のブログでちらりと触れましたが……。
海の音が聞こえてきそうな貝の絵柄のそば猪口が入荷いたしました!


実際に本物の貝と並べてみました。
写実的な描写がなされているのがわかります。
高台際に打ち寄せる波も見えます。


ひっくり返してみました。やや縦長のシルエットです。


見込みには「寿」の文字が。海の幸でお祝い、でしょうか?

とっても立派な伊勢海老も波間から姿を現します。


二枚貝と、丸いのはタコノマクラ?でしょうか。
写実的ですが、全体を見るとなかなか大胆なデザインです。
一杯傾けながら、夏の思い出をめぐらせてみるのもの良いのでは?

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・兎と人物図 染付長角皿 1,300円 ※ノミホツ有
(明治前期 縦約10cm・横約13.5cm・高2cm)
※完売しました

最後のお品は、これからの中秋の名月向け?に長角皿をご紹介します。
鉄釉の口紅が施された長方形の画面を兎と人物が横切ってゆきます。


  
高台がなく、ぺたん、としています。
波打った縁取りで、なんだか横長の切手みたいですね


10客とやや多めの入荷でしたが、四隅が鋭角的なので、
どのお皿にも1ミリ程度のホツがあります。
キズではありますが、そこから割れるということはありませんし、
普段使いには気にならないかと思います。



うさぎの前を歩いていく人物の足元に雲が見えます。
どうやらこのひと、ただの人間ではなさそうです。

仏教の説話で、自らを犠牲にして老人を救ったうさぎがいます。
昔インドで、うさぎとキツネ、サルが一緒に住んでいました。
そこへ一人の餓えた老人がやってきて助けを求めます。
キツネもサルも木の実や野菜を集めて老人をもてなしますが、
不器用なうさぎは何も用意できませんでした。
キツネとサルはうさぎを笑いますが、
うさぎは「私はなにもできませんでした。せめてこの身をお食べ下さい」
と火の中に飛び込み、自らを焼いて捧げます。
うさぎに感心した老人は、本来の姿の天帝に戻り、
その善行をすべての者が見るように、うさぎを月にあげたのでした。

……この絵柄にそんなお説教くささはありませんが、
月にうさぎを連れて行く天帝と、喜んであとを跳ねていく誠実なうさぎ、
のような気もします。

人気の絵柄のうさぎ、可愛らしいだけでなく、
昔の人はその姿にいろんな思いをはせたことでしょう。

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 以上、商品のご紹介でした。

次回ブログは25(木)を予定しております。
8月のブログもあと2回、夏もあっという間、でしょうか?
季節の変わり目で、体調など崩しやすい時期と思います。
どうぞみなさま、ご自愛くださいませ。 

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