お知らせ


2012年10月23日火曜日

<新入荷>色絵八寸皿・千鳥図蓋付椀・ころ茶碗・盃台


いつも吉祥寺PukuPukuのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

ついこの間まで暑い暑い、と言っていたのに、
もう10月も後半となってしまいました。
西公園では人の背丈をゆうに超えたススキが風に穂を揺らしています。


また、「水の公園」の愛称ある中道公園では
ハナミズキが赤い実をつけていました。
葉も赤く染まり、深まる秋の気配を感じさせてくれます。

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6月から定休日をなくした吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店、   
そして国分寺の本店、古美術福重は  
皆さまのお越しをお待ちしております。     

また国分寺の本店、古美術福重は 
これまでと同じく月曜定休を頂きますが、   
勝手ながら、10月の全火曜日・24、25日を臨時休業いたします。     
(古美術福重:042-327-3444)    

何卒よろしくお願いいたします。    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

さて、今回も新入荷のお品のご紹介です。

そろそろ、年末年始の晴れの日用に器をお考えの頃では?
吉祥寺PukuPukuでは、
華やかな日にぴったりの色絵や漆の器がご用意できております。


色絵見込みに桃・三方に窓絵八寸皿
1客 4,800円
(明治前期)
径約24.5cm・高さ4.5cm
※完売しました
晴れの日をより賑わせてくれそうな色絵のお皿をご紹介します。
こちらはなかなか出てこない八寸皿です。
一回り小さい七寸皿は何度かお取扱いしているのですが……。
今回は枚数も多めにご用意できました!


賑々しい表に比べ、裏側はシンプルです。
淡い藍で、宝尽くし文が描かれています。


輪花のふちどりがなだらかに立ち上がり、
安定もよく、どんな盛り付けも安心です。


見込みは桃の実です。
実際の桃は実が下向きにつきますが、
絵柄の場合は上向きにして運気上昇を願います。


流水に牡丹?菊でしょうか。
小さな紫の蝶も可愛らしく。
濃い藍にこってりとした金彩が映えます。


船上の人が松ごしに太陽を仰ぎます。
まわりを彩る緑と金の立涌(たてわく)文、
赤に金の羊歯(しだ)文も鮮やかです。

立涌文は2本のゆらゆらした線で、
雲気、水蒸気が涌き立ちのぼっていく様子をあらわしたもの。


ミート皿や大皿料理をどっさり取り分けたりと、
度量のある分重宝しそうな八寸皿です。


見込みに桃の絵柄は、明治前期の色絵の器によく使われています。
小皿(1客 1,500円 径約11cm・高さ約2.5cm)や、
七寸皿(1客 3,800円 7月27日にご紹介)
とあわせ、お揃いとするのもおすすめです。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。   
吉祥寺PukuPuku西公園前店  
0422-27-5345 

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漆に螺鈿蒔絵千鳥図蓋付椀
1客 1,500円
(大正)
径約13.5cm・高さ約8cm
※完売しました

こんな可愛い千鳥のお碗で、暖かい美味しいものを楽しめたら……。
柔らかなこげ茶色も魅力あるお椀です。


そろばんの玉のような段のあるかたち。
蓋も持ちやすいです。


身に蒔絵はなく、蓋の絵柄が楽しめるシンプルなデザインです。


漆の独特のつやは、いつ見てもホッとします。
金の千鳥が奥に3羽、中央に金1羽と螺鈿が2羽です。


細い線でくちばしと足を表現した千鳥さんたち。
螺鈿の七色の光も素敵です。


千鳥文にお馴染みの蛇籠(じゃかご)も描かれています。
籠に石を詰めて水辺に積んだ、昔の日本のテトラポットですね。


海老しんじょや炊き合わせ、手毬麩のお吸い物をのせて、
目も舌も楽しみたいお椀です。

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染付に陰刻牡丹唐草文ころ茶碗
1客 900円
(江戸幕末)
径約7cm・高さ約6cm

大勢で集まった時、
料理の最後に楽しむのはお茶とお話ではないでしょうか。

お茶の味がぐっと美味しくなりそうなころ茶碗を入荷しました。
(……もちろん、ぐい飲みにしてお酒を楽しんでも!)

ころ茶碗、の名の通りころりとしたフォルム。
持つ手の感触も丸く、落ち着きます。

ころ茶碗の形は江戸時代に確立したのだとか。
江戸の庶民もこの器でお茶をしました。
鈴木春信の浮世絵「お仙茶屋」(明和・1764〜1772年頃)
にもころ茶碗が描かれています。


唐草というべきか、ざっくりとした陰刻の線に
染付のダミが加わり、面白い効果をみせています。


おおらかに表現された牡丹。
雲のようにも見えます。


牡丹の上下に描かれた文様が、
目覚まし時計に見えてしまうのは気のせいでしょうか。


ぽってりした、厚みのある質感。
磁器ながら、どこか陶器のような風合いがあります。


縁にはうっすらと二本の線が。


飲み物を楽しむのも良いですが、
向付にしてイクラや松前漬けをのせても。

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こちらのころ茶碗はどれも1点のみのご用意です。
myカップにおひとついかがでしょう。


先の写真と同じ並びで裏面を。
中央のものにのみ、「乾」の銘が入っています。


そして見込みも。
どれも飲み物の色を美しく見せる、きれいな白磁です。

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染付に陰刻草花文ころ茶碗
1,300円
(明治前期)
径約7.5cm・高さ約6cm
※完売しました

まずは手前のものから。
陰刻と強い藍が白磁の肌に踊る、大胆な絵付けです。
この中央の絵柄を「宇宙人」とおっしゃったお客様も。


牡丹のようにもみえるお花の絵柄。
ぐるぐるとまわりを囲む曲線も力強いですね。 


お花の上にしゅっとひかれた線が、三日月のようです。

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染付線描き蝶に唐草文ころ茶碗
2,200円
(江戸幕末)
径約7.5cm×6.5cm
※完売しました

高台に「乾」の銘が入っていたものです。
幕末らしい線描きによる繊細な描写、
お好きな方も多いのでは?


こちらは唐草文の面です。
ふち近くの雷文との間の余白も効いています。


手に取ると軽いころ茶碗です。
ぜひお手に取って、手とのなじみをみて頂きたいお品です。

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染付に陰刻馬に桜図ころ茶碗
2,200円
(明治前期)
径約7.5cm・高さ6.5cm
※完売しました

陰刻部分のダミと染付部分の濃淡の違いが冴えます。
軽やかな足どりの馬がまた可愛らしい絵付けのころ茶碗です。


少したれ目、表情の優しいお馬さん。


桜の花とまわりにも花びらが散ります。


馬肉=桜肉と洒落たのでしょう。
ぐるぐるとめぐる曲線が、自由で清々しい印象を与えます。

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盃台も種類豊富に入荷いたしました。
盃を載せる、その目的ひとつにこれだけ
多彩に仕上がるのか、と驚きます。


染付幾何学文と桜花文六角盃台
6,800円
(江戸幕末)
長径約13㎝×高さ約7㎝
※完売しました

まずは一番大ぶりのものから。
幾何学文がバランスよく、六角形に配置されています。


中心から白、藍、白、文様、藍と比率よく展開する二色の世界。


幾何学文以外にも、こっそり桜のお花が覗いています。


大ぶりの盃台ですので、
一輪挿しとしてちょっとお花をいけても素敵です。

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染付ねじ文八角盃台
3,800円
※高台に小ホツあり
(明治前期)
長径約9.5㎝・高さ約5㎝
※完売しました

明治前期らしい、ベロ藍が清々しい1点。
絵付けをするひとの技量も出るねじ文も見事です。


藍と青・白の3色がよく見られるねじ文ですが、
こちらはもう一工夫の
藍・青・水色・白の4色によるねじ文です。


脚部分には牡丹が描かれています。
台の裏側に描かれているのは蕾でしょうか。


高台部分に3ミリほどのノミホツがあります。
気にならなければお買い得と思います。


ロウソク立てにしても良さそうです。
赤のクリスマス・キャンドルが映えるのでは……。

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染付雲に木立文盃台
4,500円
(江戸幕末)
長径約8㎝・高さ約5.5㎝
※完売しました

こちらの盃台は、くすんだ呉須とそのグラデーションに
品格を感じさせます。


雲の向うに木々がけぶる、水墨画のような台です。


白磁の白を活かしながら、
夜霧のような呉須の濃淡が素敵です。


静謐な佇まいの盃台。
どんな宴にこの盃台が似合うのか……。


茶杓を置いてしまいましたが、見立てで蓋置にして
お茶席にそえても。

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染付に陰刻梅花型盃台
5,500円
(幕末)
長径約8.5㎝・高さ約5㎝
※完売しました

最後にご紹介する盃台はちょっと風変わりです。


梅のお花、五弁花の形状ですが、
星形に見えてしまいます。


側面には、濃く波濤と千鳥が描かれています。


裏側の高台もしっかりと五弁花に。
変型の器は焼成時にゆがみやすく、すわりが悪くなりがちですが、
こちらはしっかりしたあがりです。


星と考えてクリスマスの席に使ったり、
インクスタンドにしても良さそうです。

この器は必ずこう使う、と固定せずに
どんな風に自分の生活に活かそうか、
いろいろ想像をめぐらすのも面白いものです。

日々の暮らしにひとつ華を添えるように、
器を選んでいただけたら、と思います。

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お問い合わせはお気軽にどうぞ。   
吉祥寺PukuPuku西公園前店  
0422-27-5345

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次回ブログの更新は、26日金曜日です。
どうぞお楽しみに!


西公園のドングリ
(1週間で増えました)

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