お知らせ


2013年6月7日金曜日

2013・06・07<新入荷>江戸中期、古伊万里の小さな小さな器たち(※5客組あり)


皆様、こんにちは。
いつも吉祥寺PukuPuku西公園前店のブログをご覧くださいまして、
誠にありがとうございます。


吉祥寺PukuPuku西公園前店外で、


いつも人気者の金魚。


開店前に私が餌やりに近付くと、
水面までプカプカとおねだりしに来るようになりました。


口を開けて待っているコもいます。


食欲旺盛、元気いっぱいの金魚たち。

吉祥寺PukuPuku西公園前店内では金魚図も入荷中!


色絵金魚図1尺2寸大皿(明治前期・小キズ12,000円)
金魚図子ども茶碗(大正・1客1,500円)※在庫わずか


染付金魚図盃洗(幕末伊万里・かまキズ17,000円)

詳細は近日中に当ブログでご紹介予定です。


さて本日ご紹介するのは、
江戸中期、古伊万里の小さな器たち。


まずはこちらから。


陽刻に染付菊花重ね柄小皿
(江戸中期
長径約10,5cm・高さ約2,5cm
※完売しました
こちら、型打ち成型で菊花形に成型された生地の一部に染付を施しており、


日本人の美意識にもとづく、
その非対称の意匠に強く心奪われます。


裏返すと、人が右手を挙げているような銘。
もともと何かの文字を表していたものと思われます。
その状態により、以下、お値段お引きしてのご用意がございます。


甘手の1客
9,000円
(入荷数は3客)
※完売しました
甘手とは焼成が不十分なために、
表面全体に貫入が入ってしまったもののこと。
一般的に無傷としてあつかうようです。


甘手で、少々シミのある1客
7,000円
(こちらの1客のみ)
※完売しました

甘手で、2ケ所に小さなカケのある1客
6,500円
(入荷数は2客)
※完売しました
金継ぎの材料にいかがですか。

☎吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345
OPEN  EVERYDAY 11:30~19:30
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続いて、紙刷り古印判の小さな器たちをご紹介してまいります。

手描き以外を印判と定義づけるならば、
わが国ではじめての印判は縄文土器の縄目文様といえます。

その後、陰刻や印花の技法が生まれ、
そして染付用の型紙をつかった摺絵付けも登場し、
美濃や有田などでこの技法による製作が広まっていきます。

江戸中期になると、一般庶民にも伊万里が浸透していくなか、
伊万里の上等な染付に対して、
庶民の暮らしに向く大量生産の技術である、
型紙摺りの器の需要が急増。
さらに元禄期には江戸小紋が大流行。
その影響で印判の文様にも取り入れられるようになります。

しかしながら、その型紙をつくる作業は細かく、
大変手間のかかる仕事であったため、
大量生産の低価格の器を実現することができない、
というのが実際だったよう。
現在でも稀少ながら、見かけることもありますが、
明治以降の銅版転写のものに比べると、
値段はひと桁違うほど、高価で貴重なものになっております。


紙刷古印判梅鉢文変小皿
 5客組 65,000円
※それぞれノミホツ・かまキズ・少甘手のどれかに該当
江戸中期
長径約14,5cm・高さ約2,5cm
※完売しました
こちら、店主もはじめて見た柄という稀少性を有します。

5客組のうち①
5客組のうち②
5客組のうち③
5客組のうち④
5客組のうち⑤

こちら、「結び文形(むすびぶみがた)」の変小皿。
細く巻き畳んで折り結んだ手紙が結び文。
結び文には「なにか秘めたる良いことを伝えてくれる書状」
という感覚があったようで、
結び文形にもそうした吉祥性が込められているのかもしれません。


図柄は梅鉢文に小花散らしという瀟洒なもの。


またこの手の変形皿は1650年代に登場した、
「糸切り成形」といわれる新技法でつくられており、
糸切り成形とは、粘土のかたまりを薄く切って板状にし、
それを型に被せて、余分な部分を切り落として成形する方法。
現代でいう、タタラ作り
これにより、実に多様な変形皿をつくり出すことが可能となりました。

それぞれがノミホツ・かまキズ・少甘手のどれかに該当する
5客組 65,000円のほかに、以下ご用意がございます
金継ぎの材料にいかがですか。


極小さなカケがある1客
12,000円
(入荷数は3客)
※完売しました

甘手で極小さなカケがある1客
7,500円
(入荷数は2客)
※完売しました

甘手で極小さなカケと胎土まで貫通したヒビがある1客
5,500円
(こちらの1客のみ)
※完売しました
☎吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345
OPEN  EVERYDAY 11:30~19:30
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次なるご紹介も「結び文形(むすびぶみがた)」の変小皿。
無傷の入荷はなし。
以下、それぞれ1客ずつの入荷でございます。


紙刷古印判花の唐草文変小皿
 5,000円(入荷数は1客)
※甘手に小ホツ有り
江戸中期
長径約14cm・高さ約2,5cm
※完売しました

しなやかな優美さ。
江戸小紋の原点は、武家の礼服であった裃にあります。
17世紀半ばも過ぎると、小紋は武家階級だけではなく、
町人階級にも広がり、きものや羽織に小紋を染めることが流行。
遠目には地味な無地のきものに見えるのに、
近寄ってみると洒落をきかせた模様がきわめて細かに染め出されていて…。

そんな小紋は奢侈禁止令が相次ぐ中で、
可能な限りお洒落を楽しみたいという江戸の人々の心を捉え、
男性だけではなく、女性も好んで身に着けるようになっていきました。


甘手で、上述のものより大きなカケがある1客
2,500円
(こちらの1客のみ)
※完売しました
☎吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345
OPEN  EVERYDAY 11:30~19:30
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紙刷古印判花文分銅小皿
 5客組 28,000円
※それぞれにノミホツ有り
江戸中期
長径約8cm・高さ約2cm
※完売しました





小さく、おとなしく、されど力強く、素朴な味わい。

「分銅」は宝やお金を表す縁起の良い柄。

分銅形にもそうした吉祥性が込められているのかもしれません。


絵柄違いで、小さなカケがある1客
5,500円
(入荷数は2客)
※完売しました
☎吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345
OPEN  EVERYDAY 11:30~19:30
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次なるご紹介も長径8㎝以下という手塩皿。
無傷の入荷はなし。
以下、各入荷わずかとなっております。


紙刷古印判亀甲文変小皿
 3,300円(入荷数は3客)
※ノミホツ有り
江戸中期
長径約7,5cm・高さ約1,5cm
※完売しました

亀甲文の合い間に見え隠れするのは、
鶴丸ともうひとつ別の文様。

極小さなカケがある、3,300円(入荷数は3客)のほかに、
以下ご用意がございます
金継ぎの材料にいかがですか。


小さなカケがある1客は2,800円
(入荷数は2客)
※完売しました

上述のものより大きなカケがある1客は1,800円
(こちらの1客のみ)
※完売しました
☎吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345
OPEN  EVERYDAY 11:30~19:30
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最後に、糸巻きをかたどったような変形の小皿を2種、
ご紹介してまいります。


紙刷古印判亀甲文糸巻き小皿
無傷は1客のみ 
 8,500円
江戸中期
長径約9cm・高さ約2,5cm
※完売しました

亀は神秘的な意味合いを持ち、
亀甲文様は地上の生命、
大地の豊穣を表す「地の文様」の代表。
幸せや長寿を祈るかたちとして、
人々の暮らしのなかで生き続けてきました。

上述の無傷 8,500円(入荷数は1客)のほかに、以下のご用意がございます。


焼き継ぎの1客
2,500円
(こちらの1客のみ)
※完売しました
☎吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345
OPEN  EVERYDAY 11:30~19:30
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紙刷古印判幾何学文糸巻き小皿
 5客組 22,000円
江戸中期
5客組のうち、3客がそれぞれ甘手、かまキズ、小さな高台ホツに該当
長径約9cm・高さ約2cm

5客組のうち①
 5客組のうち②
5客組のうち③
5客組のうち④
5客組のうち⑤

全面を覆う細かな幾何学文。
きものの柄に似た連続文様は気取らず、親しみやすい雰囲気。

☎吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345
OPEN  EVERYDAY 11:30~19:30


以上、本日は小さな器の大いなる素晴らしさ。
江戸中期、古伊万里の小さな器たちをご紹介してまいりました。
今回ご紹介する傍らで、私の心のなかには、
「単に物を集めるのが主眼でなく、物の中にある心の美を引き出し、
物の中に自分の心に近いものを発見する」という
故料治熊太氏の言葉が常にありました。

いつも吉祥寺PukuPuku西公園前店のブログをご覧くださいまして、
ありがとうございます。
次の更新は6月11日(火)、中道通り店のお品物のご紹介となります。
次週金曜日は私が引き続き古伊万里の器を担当させていただきます。


今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。
吉祥寺PukuPuku西公園前店では、
お電話によるお問い合わせ、地方発送、買取も随時承っております。
良心価格で品揃え豊富な和骨董はぜひ当店で。
☎吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345
OPEN  EVERYDAY 11:30~19:30


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