お知らせ


2012年11月23日金曜日

<新入荷>九谷焼の器たち(通り物・煎茶セット)


いつも吉祥寺PukuPukuのブログをご覧いただき、
どうもありがとうございます。

木枯らしも吹き、寒さが身に染みる今日この頃ですが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか?


吉祥寺の中道通りも寒いながら、夜道を照らす明かりにも
冬の訪れを感じます。

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……おかげさまで吉祥寺PukuPuku中道通り店は
この日曜日25日でOPEN一周年を迎えます!

準備のなか、台車をひいて西公園前店との間を
行ったり来たりした日々を思い出します。
家具を表に出すようになったり、定休日の水曜日をなくしたり……。
この一年色んなことがありました。

これも応援して下さる方々のおかげです。

今後とも、吉祥寺PukuPuku、国分寺の古美術福重を
どうぞよろしくお願いいたします。

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西公園前店では、キズなどがあり安価になったものを
外にお出ししています。
近くに苔玉の和草(にこぐさ)さんもあるので、
園芸用に合わせてお買い上げされる方も。

どうぞお気軽にお立ち寄りください。


メダカもお待ちしています。

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今回は、いつもとは変わった趣向で、
九谷焼の色絵の器をまとめてご紹介します。
白磁の器の産地として、伊万里と双璧をなす九谷。
繊細な絵付けに魅力を感じる方も多いのでは。


最初に通り物のお品を。
右から時計回りに、八寸皿、小皿、向付、なます皿、そして蓋付き椀と
五種類の器が同じ絵柄で用意されています。
※この商品は中道通り店にてお取扱いしています。


色絵四君子文八寸皿
1客 1,800円
(大正)
径約23.5cm・高さ約3.5cm
※完売しました

絵付けがわかりやすいので、八寸皿からご紹介します。
一枚の絵のように楽しめます。


裏側には三方、紅葉が散ります。


よく見ると、「九谷久隆堂」と窯元の銘が入っています。


九谷特有のぽってりした白地に、
やわらかな色合いの絵付け。
梅・菊・竹・蘭の四つを揃えたものを「四君子文」といいます。
高貴な姿が君子にたとえられ、
宋の時代から中国で用いられました。
日本でも着物の絵柄などに見られます。


水墨画のような枝に、ぽとりとした花びらの梅。


あっさりとした竹がピンクと青の菊を引き立てます。


竹と菊の葉の間から、蘭の花がのぞきます。


赤の上に金彩が施され、あでやかです。


細かく細かく、彩なす金。
職人の丹念な筆遣いがしのばれます。


四君子文は季節を通じて使うことができるので重宝です。
華やかな年末年始のお席にも、夏の涼しげなお料理にも。

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色絵四君子なます皿
1客 1,800円
(大正)
径約15cm・高さ約4cm
※完売しました

なます皿の名前の通り、紅白のなますをのせたら映えそうなこちら。


ちゃんと裏側に紅葉が。


竹の葉は簡略化され、蘭が一際目立って見えます。

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色絵四君子文小皿
1客 1,300円
(大正)
径約12cm・高さ約2m
※完売しました

お次は小皿です。
面積が狭くなった分、凝縮された絵柄がまた良し!


どの器もそうなのですが、髪の毛くらいに細く
菊の葉の葉脈や、蘭の花の線を
金彩で表現しています。


和菓子や果物など、甘いものが更に美味しくなりそうな一枚です。

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色絵四君子文向付
1客 1,300円
(大正)
径約9cm・高さ約7cm
※完売しました

カップとして使っても素敵な向付。
綺麗に反った縁に使い心地の良さを感じます。


高台の赤と金のラインが上品です。


カップ&ソーサーにすれば、お茶の色も映えそうです。

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色絵四君子文蓋付碗
1客 1,300円
(大正)
径約13cm・高さ約8.5cm
※完売しました

しっかりとした蓋の立ち上がりが持ちやすい蓋付碗。
少し大きめですので、煮物碗に。


蓋の中央に控えめな金の桜が咲きます。


蓋立ち上がり部分に白で文様が!
上品な工夫にうっとりします。


白に白、の絵付けですが、存在感がありますね。
厚みのある顔料を使っています。


デザート皿にしたり、
先ほどの向付+小皿のカップ&ソーサーとあわせて
シュガーポットにしたり……。
開けると楽しい蓋物の良さを堪能したいお品です。


和にこだわらず、洋風の使い方をしてもしっくりくる
通り物たちです。


このお品のお問い合わせは、中道通り店まで。
(0422-27-1636)

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ここからはお煎茶のセットをご紹介します。


色絵四君子文煎茶セット
一組 9,500円
(大正)
湯呑み(5客) 径約8cm・高さ約5.5cm
急須(1客) 長径約11cm・高さ約6.5cm
湯冷まし(1客) 長径約11cm・高さ約5.5cm
※完売しました

先程の通り物と感じは違いますが、こちらも四君子文です。


まずは菊、


そしてカスミソウのような梅と、竹、


そして高台近くに赤い蘭が描かれています。


お茶の色が映える純白の肌が魅力です。


九谷は必ず「九谷」と銘を入れるんですね。
絵柄の位置も几帳面に揃っています。
煎茶や玉露などを楽しむ煎茶道は江戸時代初期に
中国から黄檗宗を通じて日本に伝来しました。
一煎目、二煎目と何度か一つの茶葉の味を楽しむのが特徴です。


煎茶道では「宝瓶」とも呼ばれる急須。
細やかな金彩、好きな方にはたまらないのでは。


蓋の絵柄は雪輪に唐草が描き込まれています。


この急須にも菊、


蘭、


竹と梅が描き込まれています。
急須の注ぎ口の根元に「九谷」が入っているのが見えますでしょうか?


こちらは湯冷まし。
単独でドレッシング入れにしても素敵です。


釜で沸かしたばかりのお湯はお茶には熱すぎるので、
一度この湯冷ましにあけてから急須に注ぎます。


九谷らしい色使いの赤と緑の扇面文。
垣根の向うに四君子が見える意匠です。


先程の通り物とくらべ、素朴な印象のする菊です。


こちらもちゃんと「九谷」が入っています。


このお煎茶セットには共箱がついています。
「大正元年八月事之 児玉用」
……プレゼントにしても喜ばれそうですね。

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色絵雪景色図煎茶セット
一組 8,500円
(昭和戦前)
湯呑み(5客) 径約8cm・高さ約5.5cm
急須(1客) 長径約12cm・高さ約7.5cm
湯冷まし(1客) 長径約10.5cm・高さ約5cm
※完売しました

お次のセットは、雪国石川県・九谷の空気が伝わってくる絵付けです。


均一のシックな灰色に雪化粧の家々が見えます。


雪の綿帽子を被った松。


北陸の冬の空はこんなグレーでした……。
エメラルドグリーンは、氷結した湖でしょうか。


高台まわりには、金で蓮弁文を。


つるりとした土肌を囲む金彩が、
冬のしんとした空気を伝えます。


急須には赤の絵付けも。


蓋には松林。
くっきり残った金彩もいいですね。


バランスよく配置された松、


ぼとり、と今にも雪が落ちてきそうな家屋。


丁寧に丁寧に……
とつぶやきが聞こえてきそうなお急須です。


こちらが湯冷まし。


細い取っ手は持ちやすそうです。


九谷焼は成形と絵付けを
別々の職人が担当することが多いので、
その分端整な出来栄えのものが多くなります。


シンプルなつくりの湯冷ましです。


このセットにも共箱がついています。
「大典記念 参拝記念 品」
「昭和参年十一月三十日 金澤市於」
寒い日に、じっくりお茶を楽しみたいときに。

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色絵唐子文煎茶セット
一組 15,000円
(大正)
※完売しました
湯呑み(5客) 径約5cm・高さ約3.5cm
急須(1客) 長径約8cm・高さ約5cm

最後にご紹介するのは、上手のもの。
湯冷ましは有りませんが、絵付け・状態ともに非常に良いものです。


とっても小さな湯呑み。
そのまわりを賑々しく唐子が集まります。


この書をする唐子のまわりに
皆が集まっているようなんですが……。
外を向くものも、


微笑むもの、


わいわいと押し合うものも。
数えてみたら20人の唐子がいました!


真っ白い土もつやがあり、きれいです。


「加賀九谷 晴季堂」と銘があります。


こちらがお急須。
ちょっと大きくなった唐子たち。


ちなみにこちらには19人いました。


書に見入る唐子たち。
パンダのような髪型が可愛いです。


蓋には鳳凰文が描かれています。


取っ手の方には「大日本九谷」の銘があります


他にもいくつか煎茶セットをご用意しております。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。
吉祥寺PukuPuku 西公園前店
(0422-27-5345)

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以上、お品物のご紹介でした。
次回ブログは11月27日火曜日を予定しております。
どうぞお楽しみに~

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