お知らせ


2013年1月15日火曜日

<中道通り店のお品>蓋付椀・印判小皿・銅印判七寸皿など


いつも吉祥寺PukuPukuのブログをご覧くださいまして、
どうもありがとうございます。

三連休最終日は初雪!
と新成人の方には忘れられない日となったのではないでしょうか。
東京は17年ぶりの積雪量だったとか。


西公園に朝降り始めた雪は、


夕方にはすっかり地面を覆いつくしていました。
(※同じ場所を撮影しています)
冬枯れのススキも、雪の下に隠されています。


力作揃いの雪だるまも登場!
クマさん?ネコちゃん?

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先週のブログでもお伝えしましたが、
本日15日、明日16日と世田谷ボロ市に出店中です!
先月はあいにくと雨が降ってしまいましたが、
晴天の下、足をお運び頂ければ幸いです。

また、こちらボロ市の参加に伴いまして、
国分寺の古美術福重は
15(火)~18(金)と臨時休業を頂戴しております。
ご不便をおかけして申し訳ありません。

吉祥寺PukuPukuは西公園前店・中道通り店の
両店舗とも営業しております。
どうぞよろしくお願いします。

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さて、本日は中道通り店のお品物をご紹介いたします。



現在中道通り店にはお碗が10種類以上入荷!


多数のお椀のなかから、いくつかおすすめのお品をご紹介します。


まずは彩りが目を引く、色絵の蓋付碗から。


・色絵窓絵に松竹梅と鶴文蓋付碗
1客 1,500円
(明治前期)
径約11.5cm・高さ約9cm
※完売しました
金・赤・緑の絵付けが鮮やかな蓋付碗。
古典的な絵柄が落ち着いた雰囲気です。


「太明年製」と銘が蓋に入っています。


金彩で松や鶴が描かれています。
緑と金が鮮やかですが、くどさはありません。


内側には染付で松竹梅、縁に四方襷と定番の組み合わせです。
飽きのこない絵柄は、プレゼントにもおすすめです。

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・色絵山葡萄図蓋付碗
1客 900円
(明治前期)
径約11cm・高さ約9cm
※完売しました

こちらは品の良い山葡萄の絵柄。
蓋のふちが外側にかかっているので、
蒸し物やデザート用にいかがでしょうか。


銘は「肥前」の「肥」の文字。
余白が効いていますね。


たっぷりした金の線が染付のグラデーションを引き立てます。
ブドウはもっとも古い栽培植物のひとつで、
豊饒を意味し、古くから東西各地の装飾に見られます。


内側は真っ白で、縁に金彩が施されています。

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・染付に金彩象?文蓋付碗
1客 700円
(大正)
径約10.5cm・高さ約9cm
※完売しました
こちらは店頭でも絵柄が話題の一客です。

獅子?犬?と物議をかもしていますが、
お鼻を長めに描いていることから、象ではないでしょうか。
実際に見る人も少なかった象は、
こういった半ば想像上の動物に近い姿で描かれることもありました。
象ではなく、バクでは?という説もあります。


たっぷりした形は、大きめのお湯呑にしても。

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今度は藍と白がさわやかな染付と紙刷印判のお碗をご紹介します。


・染付南樓望詩画文蓋付碗
1客 1,300円
(江戸幕末)
径約11.5cm・高さ約9cm
※完売しました
濃淡二つのトーンの呉須が魅力の幕末伊万里のお碗です。


銘は「大明年製」。
区切られた画面に漢詩と絵が展開します。


この漢詩、唐の詩人・盧僎(ろせん)の
「南樓望(なんろうのながめ)」というもの。

国を去って三巴遠く
楼に登れば 万里春なり
傷心 江上の客
是れ故郷の人ならず

故郷を離れ、高い塔から春の街を眺めても、
川岸におりて佇んでも、見知らぬ人ばかり、
と知らない土地にやってきた孤独な心を詠っています。


この人がそんな寂しい思いをしているのか、
ちょっと表情ではわかりませんが……。


見込みは羽扇と杖、でしょうか。
縁には墨はじきの技法も用いられ、なかなか凝っています。

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・紙刷印判牡丹文蓋付碗
1客 1,300円
(明治前期)
径約12cm・高さ約9.5cm
※完売しました

たっぷりとした大きさが魅力の蓋付碗。
アンティークのお碗は小ぶりのものが多いので、
大きいものをお探しの方にはぜひ!


7寸皿などにもよく用いられる牡丹文。
牡丹を横から見た意匠でしょうか。


染付で縁や高台部分に簡素な文様が加えられています。
ベロ藍のはっきりとした色合いと、あでやかな絵柄が
よくあっていますね。

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・紙刷印判宝尽くし文蓋付碗
1客 700円
(明治前期)
径約11cm・高さ約6cm
※完売しました

丸いフォルムが可愛らしいこちら。
小さな小さな宝尽くし文も素敵です。


高台まわりを六弁花に縁どって、
みじん唐草と青海波文が展開します。


ぽろぽろ、とこぼれる音が聞こえそうな宝尽くし。
右から分銅、小判、宝珠、宝巾着、鍵に七宝、隠れ蓑、丁子と
小さいながらも8種類も描かれています!


くるくるとまわしながら絵柄を楽しみたいこの1客。
カフェオレボウルにしても良さそうです。


6種類ご紹介いたしましたが、まだまだあります!


日々使うお碗は手とのなじみがわかるよう、
店頭でお手に取って頂きたいものです。


また、普段使いにぴったりの蓋なし碗は
400円からご用意しております。

お問い合わせはお気軽にどうぞ。
吉祥寺PukuPuku中道通り店
(0422-27-1636)
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・銅印判菊に唐草文輪花九寸皿
径約27㎝・高さ約4.5cm
銅印判菊に唐草文輪花七寸皿(※二種あり)
径約21㎝・高さ約4cm
(全て明治後期、1客1,500円)
※完売しました

ちょっと大きめのお皿があればとお考えの方に
おすすめしたい、銅印判のお皿をご紹介します。
唐草に菊の文様は飽きがこなく、
和洋中どのお料理とも相性抜群です。


裏側は白に青のラインと非常に簡素なつくり。


一番大きい九寸皿です。
炒め物やまるまる一尾焼いたお魚をのせたり、
ホールのケーキも良さそうです。


見込みの絵柄は菊のアレンジでしょうか?
羅針盤のコンパスローズ(下)を想起させ、
エキゾチックな印象です。



四方に散りばめられた菊は、タンポポにも見えます。
タンポポもキク科の植物なんですよね。


こちらは七寸皿です。


見込みは環状松竹梅。


輪花のおおらかな縁も、この器の魅力のひとつ。


九寸皿より二回り小さい七寸皿は、パスタに、カレーにと大活躍します。


銅印判ならではの細やかなタッチ。
ぐるりと囲む文様はお料理映えします。


同じ柄で大小2枚揃えても、


見込みの絵柄を変えてペアにしても。
1,500円という手頃なお値段も、揃えやすいのでは?

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最後に、中道通り店お馴染みの印判小皿から、
いくつかをご紹介します。


・銅印判団龍文小皿
1客 500円
(明治後期~大正)
左上:径約12cm・高さ約2.5cm
下二点:径約11cm・高さ約2.5cm

さきほどの九寸皿・七寸皿と同様、
同じモチーフで少しずつ大きさなどが違っています。


一番大きい四寸の小皿。
よくまとまったデザインです。


縁取りは瓔珞文でしょうか。
龍のまわりの花唐草も効いています。


この小皿にだけ、「山二製」と窯元の銘が入っています。
ちょっと蓋付碗のときにご紹介した象に似ていますね。
この丸まった龍を「団龍」と呼びます。


こちらは小さめなほう。
藍のトーンが違うほか、よく見ると花唐草の花も違います!

 

同じ絵柄ながら、ちょっとした違いが楽しめるのは
銅印判ならでは。

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・上:染付薔薇文小皿※完売しました
・下:染付鯉図小皿※完売しました
1客 500円
(大正)
径約11cm・高さ2.5cm

モダンな絵付けの小皿を2つご紹介します。


薔薇、というよりローズと呼びたい、
アール・デコ様式の薔薇が描かれています。


藍・茶・ピンクの3色が、飴細工のよう。
甘さのある絵柄ですね。


ピンクの釉がぷっくりと浮かび上がり、
愛らしさを添えます。


水彩画のような青が目に優しい、鯉の小皿です。


細い線で鯉を描いてから、
ぼかすように黒の顔料を加えています。
青のぼんやりしたグラデーションも綺麗ですね。


銘に「源六製」とあります。
富永源六という人が、佐賀県嬉野で明治後期に起こした窯元で、
昭和47年に閉じてしまいましたが、
万博でメダルを受けるなど、当時非常に評価されていました。

複数の色で彩色したあと施釉する「釉下彩」の技法による、
鮮やかな絵付けは欧州の貴族たちにも人気だったとか。


小さいながらも、存在感ある一枚です。

商品のお問い合わせはお気軽にどうぞ。
吉祥寺PukuPuku中道通り店
(0422-27-1636)
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以上、お品物のご紹介でした。
次回のブログ更新は18日金曜日を予定しております。
どうぞお楽しみに!

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