皆様、こんにちは。
いつも当店のブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
今朝は店内に差し込む光がとてもきれいでした。
降りそそぐ秋晴れの陽光を受けて、印判小皿が、
色絵やガラスの小器が、キラキラと輝く店内は、
ただ今、新入荷のお品物が満載でございます!
6月から定休日をなくした吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店、
そして国分寺の本店、古美術福重の3店舗に、ぜひお越しくださいませ。
それでは、本日もお品物のご紹介です。
-------------------------------------------------
本日新入荷、まずは、大人気のうさぎ、色絵の向付のご紹介から!
色絵真向兎図向付
1客 3,800円
(明治前期)
径約9cm・高さ約8cm
※完売しました
とっても愛らしいうさちゃんです!
うさぎを真正面から描いた『真向兎』は火事を起こさないための守り神とも。
うさちゃんとともに、梅の木や花が散りばめられており、
口縁内外部に施された描き込みは波を意識したものでしょうか。
白地をうまく生かし、色使いも乙女心をくすぐります。
古くから神聖な動物とされていたうさぎ。
うさぎの大きな耳は、民の声を聞き良政を行うとの象徴とも、
そして子沢山のうさぎは安産のお守りとしても、用いられました。
まことに愛らしいこちらのうさちゃん、どうかお早めに。
お問い合わせはお気軽に。
(吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345)
-------------------------------------------------
続きまして、大聖寺伊万里の皿を3種ご紹介してまいります。
大聖寺(現 石川県加賀市)で焼かれたやきもの、大聖寺伊万里。
大聖寺焼は慶応三年(1867年)に加賀前田家の支藩である、
大聖寺藩が、産業振興策の一環として、
京焼の名工・永楽和全を招聘したことを起源としています。
慶応三年は大政奉還の年であり、それを以って徳川時代が終焉しています。
伊万里焼染錦様式の写し物が多く、大聖寺伊万里はその特徴として、
絢爛豪華な品が多い為、度々元禄伊万里の品と見間違う程、
非常に出来の良い優品が多々あり、明治初期から大正末期にかけて、
その技術と製造量において本場を凌ぐほどの隆盛を見ました。
過去には上記の様な経緯から、大聖寺伊万里の品は、
伊万里物より格下に思われていましたが、手間暇を惜しまず、
赤絵で培われた手抜きをしない高い技術で生産され、
決して本家伊万里の品に見劣りする物ではなく、陶磁器愛好家の間では、
同時代の伊万里焼より大聖寺伊万里のほうを高く評価する方も。
技法的に見ても金彩を施す為に三度焼きをするなど、
非常に手の込んだ品です。
前置きが長くなってしまいました、大聖寺伊万里のお品物のご紹介です。
色絵栗図6寸皿
5客組 24,000円
(明治前期)
径約16,5cm・高さ約2,5cm
※1客4,800円でバラ売り少々有り
※完売しました
元禄期の「型物」といわれる最高級の古伊万里を写した大聖寺焼の菊皿です。
まさに手作業の粋を集めたような細かさ、素晴らしい絵付けで、
見込みには古来より瑞果とされた栗文。
こぼれ落ちる実一粒にさえ品格が漂います。
大聖寺伊万里特有の赤絵の発色で繊細華麗な縁文様、
窓絵内に梅、
皿全体が菊花に成形された花びら一枚一枚に丁寧に描きこまれた絵柄は、
幾何学文に、花と唐草でしょうか。
本歌の古伊万里でも、ここまで凝った成形と、
精緻な絵付けを施しているものはあまり見かけません。
裏面には江戸中期の上手の古伊万里に入れられた、
「奇玉宝鼎之珍」銘が染付で書き込まれています。
本歌の古伊万里においては、時代が江戸初期から中期ということもあって、
陶工が正確な漢字の知識を有していないためか、誤った漢字や、
どことなくバランスの悪い銘款が多いのですが、
さすがに明治以降に作られた大聖寺にはそういったことはなく、
正確な文字で銘款が書かれています。
裏柄、丁寧に描かれた唐草が周囲をめぐります。
尚、こちらのお品物は1客4,800円でバラ売りのご用意がございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
色絵捻文小皿
5客組 9,000円
(明治前期)
径約12cm・高さ約3cm
※1客1,800円でバラ売り少々有り
※5客組・バラ売りともに完売しました
大聖寺焼の古伊万里写し、染錦の捻文輪花小皿です。
本歌の元禄伊万里よりも丁寧な絵付けのものも多く、
とにかく華やかであるという大聖寺伊万里の特徴を如実に表しております。
見込みには文字通り「寿」を文様としております。
漢字発祥の中国では文字は意味を持って構成されていますが、
寿は「老いるまでの長い年月」を意味し、最上の喜ばしい文字です。
鮮やかで精緻な絵付けで縁文様の捻文は縞文様の一つであり、
縞を捻じることで文様に動きや変化が加わります。
文様化された花々が、色合いも美しく、華やかに目を楽しませてくれます。
高台内に先と同じく、江戸中期の上手の古伊万里に入れられた、
「奇玉宝鼎之珍」銘が染付で描き込まれています。
先と同じく、裏柄、丁寧に描かれた唐草が周囲をめぐります。
尚、こちらのお品物は1客1,800円でバラ売りのご用意がございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
色絵軍鶏と雀図菱形皿
5客組 22,500円
(明治前期)
径約12×16cm・高さ約3cm
※1客4,500円でバラ売り少々有り
※5客組・バラ売りともに完売しました
大聖寺焼の古九谷写し、軍鶏と雀が愛らしい菱形皿です。
軍鶏と雀の表情は1客毎に異なり、
雀はそのサイズも1客毎に異なり、手描きの面白さが感じられます。
口が開いている軍鶏と、
閉じている軍鶏。
阿吽の軍鶏は職人の遊び心でしょうか。
染付の藍の分量絶妙に、縁文様には扇と、
巻物がチャームポイントになっております。
裏銘には色絵で福字、
その周囲を松葉がめぐるという趣でございます。
尚、こちらのお品物は1客4,500円でバラ売りのご用意がございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大聖寺伊万里の皿3種、これから年末年始にかけて出番が多そうです。
お問い合わせはお気軽に、お早めにどうぞ。
(吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
同じく大聖寺伊万里のこちらと合わせていかがですか。
色絵蕪と人参図向付
1客 2,800円
(明治前期)
口径約8,5cm・高さ約4cm
※完売しました
お問い合わせはお気軽に、お早めにどうぞ。
(吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345)
-------------------------------------------------
続いて、幕末~明治にかけての時代のある洒落た長角盆が、
状態良く入荷してまいりましたのでご紹介します。
黒塗流水に菊図長角盆
1客 900円
(江戸幕末~明治時代)
径約15,5×19,5cm・高さ約2,5cm
※完売しました
こちらのように文様化された典雅な菊文なら、
季節を問わず、お使い頂けます。
菊の水は不老長生の水といわれ、菊と水を瑞祥の文様とします。
お菓子をのせたりと、様々に活躍しそうな黒塗長角盆は、
ただ今ですと、5客あるいは6客と数を揃えて頂けます。
お問い合わせはお気軽に、お早めにどうぞ。
-------------------------------------------------
本日最後にご紹介するのは明治前期の上手もの、
5客組の色絵長角皿でございます。
色絵牡丹図長角皿
5客組 29,000円
(明治前期)
径約11,5×19cm・高さ約3,5cm
※1客5,800円でバラ売り少々有り
※完売しました
立ち上がりはまるで絢爛豪華な額縁のようです。
見込みには金彩を施した松竹梅、
赤が効いた縁文様の窓絵内に、牡丹に蝶の組合せという趣向です。
中国では、花の王者と呼ばれ、富貴を象徴する牡丹。
長につながり長命を意味する蝶は、”花よ蝶よ”と、
華やかに栄えよと願いを込めたものでしょうか。
それを囲むように配された市松文と、
見え隠れする牡丹花の洒落た色合いのハーモニーをご堪能ください。
のびやかな文様表現と、しっかりとした作りからどっしりとした主張を感じます。
裏柄も華やかで、金のあしらわれた牡丹唐草が描かれております。
高台には上手のものに多い○×の繰り返しが見られます。
おもてなしの席にも大活躍しそうな人気の長角皿。
こちらのお品物は1客5,800円でバラ売りのご用意がございます。
※これから年末年始にかけて、色絵のお品物は、
需要が高まり、在庫薄になります。
お問い合わせはお気軽に、お早めにどうぞ。
(吉祥寺PukuPuku西公園前店 0422-27-5345)
-------------------------------------------------
以上、本日のお品物のご紹介でした。
-------------------------------------------------
以上、本日のお品物のご紹介でした。
いつも当店のブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。
次の更新は11月2日(金)となります。
今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。
0 件のコメント:
コメントを投稿