お知らせ


2012年6月15日金曜日

<新入荷>なます皿特集(江戸中期・後期・幕末にかけて7種)


皆様、こんばんは。

いつも当店のブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。


雨を待ちかねて咲き始めた紫陽花も、日差しが強くなり、
影とのコントラストがまぶしく美しいころとなりました。




今朝、開店準備中に妙な視線を感じまして…、
思いがけない珍客と遭遇しました。


壁の隙間で休んでいたヤモリ君。

人家内外の害虫を捕食することから、家を守るとされ、古くから親しまれていた存在で、最近はペットとして飼育されることもあるとか。


可愛い!と思いながらも、ズームで遠くから見守っていた私、

ある瞬間にこちらに向かって来たときは思わず後ずさりしてしまいました…。

ごめんね、ヤモリ君。


それからふと上を見上げると、きれいな青空が広がっていました。

…雨の雫を受けて紫陽花がますます色鮮やかになるこのときに、新入荷のお品物続々入荷中の3店舗に、皆様ぜひお出かけくださいますよう、スタッフ一同、心よりお待ちいたしております。


また、今月から吉祥寺PukuPuku西公園前店・中道通り店は定休日がなくなりました。水曜日もOPEN!皆様、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

尚、国分寺の本店、古美術福重はこれまでと同じく月曜定休を頂きますが、誠に勝手ながら、6月は第一・二・三火曜日を臨時休業いたします。何卒よろしくお願いいたします。

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本日の新入荷のお品物のご紹介は、

何かと重宝するなます皿を特集します。


本日最初にご紹介する品物は、昨日から店内で異彩を放っています。


色絵獅子牡丹文角大なます皿
1客 9,500円
(江戸中期の終わり頃)
縦横約15.5×16cm・高さ6cm
※完売しました

大ぶりなサイズ感と形状が珍しく、意匠もあわせて、脱帽の逸品です。


見込みには形状に合わせて、角状に牡丹が文様化されており、


強いタッチで大胆、目を引きます。


牡丹は密教の宇宙観をあらわした胎蔵界曼荼羅の周囲にも描かれ、最も格の高い柄として、最上級の表具や寺院の装飾にも用いられ、牡丹そのものが仏の言葉をあらわすシンボルとなりました。


変わって、縁文様には繊細なタッチで、唐獅子と、


大輪のボタンが。

「百獣の王」と「百花の王」の組み合わせであり、
邪気を払い、強い守護と富貴を象徴する魔除けとして用いられてきました。


裏銘には「富貴長春」、


裏柄もしっかり手が込んでおり、宝珠と、


龍が、躍動感あふれるタッチで表情豊かに描かれております。

在庫薄のため、お早めにどうぞ。


尚、こちらのお品物はノミホツのものが1客(7,000円)と、



当時の直しが入ったものが1客(2,500円)、ございます。

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祥寺PukuPuku西公園前店のこちらのガラス戸棚には、

国分寺の本店、古美術福重のお品物が並びます。

お次にご紹介する品物は3段目中央、

瑠璃釉に金彩栗図輪花なます皿です。


瑠璃釉に金彩栗図輪花なます皿
6Pセット 15,000円
(江戸中期)
径約14,5㎝・高さ約5
※完売しました
華やかさと愛らしさが見事に調和した古伊万里のなます皿をどうぞ。


瑠璃釉の発色美しく、

口縁部は輪花となっており、さらに金彩が施され、丁寧な仕上がりです


見込みに描かれた栗の様子がほのぼのと、まことに愛らしく、


想像力をかきたてる魅力があります。


おいしいものを、ほんのちょっぴりのせて、お楽しみください。

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新入荷のお品物続々入荷中の吉祥寺PukuPuku西公園前店内。


続きましても、古伊万里の上手ものをご紹介します。


染付花文大なます皿
1客 3,800円
(江戸後期・文化文政期)
径約16.5㎝・高さ6cm
※完売しました

大は小を兼ねる、大ぶりなサイズ感が何かと便利な染付大なます皿です。


見込みにはデザイン化された花文がおもしろく、


縁文様全体の藍の色が、文様を引き立てます。

地の部分には墨弾きの技法で、卍繋ぎと洒落ています。


裏柄の唐草もモダンな印象です。


これからの季節、素麺や冷やし中華など、
大活躍して頂けます。

在庫薄のため、お早めにどうぞ。

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新入荷のお品物続々入荷中の吉祥寺PukuPuku西公園前店内から、


本日最後に、幕末伊万里のなます皿を続けて4種ご紹介します。


色絵丸文なます皿
1客 3,300円
(江戸幕末)
径約15㎝・高さ4,5cm
※完売しました

器全体に散りばめられた丸文と桜の花がデザイン的に優れた、
愛らしく、上品な色絵なます皿です。


丸の中には線描きされたものもあれば、
人物が描かれているものもあり、楽しめます。


桜の花が愛らしい表情とあたたかみを伝えています。

描いた職人の人柄もあるのでしょうか。


裏銘が入り、


裏柄には三方に梅が描かれています。

人気の丸文が配されたこちらの色絵なます皿は在庫薄のため、
お早めにどうぞ。

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染付なます皿3種
各1客 2,800円
(江戸幕末)

左上から時計回りにご紹介します。


染付雪輪に松竹梅と鶴亀図なます皿
1客 2,800円
(江戸幕末)
径約14,5㎝・高さ4,5cm
※完売しました

洒脱な文様構成には力を感じます。


白抜きされた雪輪型の画面が、雲のようにもくもくと、
重なり合いながら続き、


その中には、藍の色柔らかく、優しいタッチで、松竹梅に、


雲鶴に、


亀と、古典的なモチーフがセンス良く、モダンな配置で組み込まれ、
生き生きとしています。


裏柄はおなじみの唐草が周囲をめぐります。


図柄と色のハーモニーが何とも上品で好ましいです。

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染付山水図輪花なます皿
1客 2,800円
(江戸幕末)
径約14,5㎝・高さ4,5cm
※完売しました
円形の器内、縁文様でつないだ山水図が方形となった構図が見事です。

職人のセンスの良さがしのばれます。


藍の色美しく、白地をうまく生かし、丁寧にのびやかに絵付けされています。


海を望む風景でしょうか、涼しそうな気配です。


こちらも裏柄はおなじみの唐草が周囲をめぐります。


口縁部は細かな輪花となっており、凝っています。

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染付松竹梅と鶴図なます皿
1客 2,800円
(江戸幕末)
径約14,5㎝・高さ4,5cm
※完売しました

扇面型に区切られた画面構成が洒落ています。


松に鶴、


竹の葉の上には雪が降った様を描いた雪持ち笹、


藍の色美しく、梅が、其々のびやかなタッチで、
古典的なモチーフが何とも楽しげな表情です。

「梅の実の落て黄なるあり青きあり」(子規)

梅の実が熟すと、田植えに欠かせない恵みの雨が降り始めます。


こちらも裏柄はおなじみの唐草が周囲をめぐります。


藍色が白の地肌に馴染んで、素朴で味わいのある魅力を出しています。

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以上、本日のお品物のご紹介でした。

いつもブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。

次の更新は6月19日(火)となります。

今後も話題豊富に新入荷のお品物をいち早くご紹介してまいります。


ミーちゃん(パピヨン♀3才


お問い合わせはお気軽にどうぞ。

吉祥寺PukuPuku西公園前店
0422-27-5345

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